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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    会社近所の大沢食堂。

    0df17523.jpeg今日はテントが閉まってる。
    お店の前面。
    本来ならばそこに大きく「大沢食堂」とプリントされてるオレンジ色の日よけのテント。
    他に看板らしきものと言えば通りに置かれた小さな看板くらいで、ほんとはグイっと張り出したいとこ。
    けれど、今日。
    利かん坊の夏がまだ終わりたくない!って、むずがるような暑さに熱さ。
    ジリジリ強く照りつける夏の名残りの太陽の、しかも夏より低いところで発する日差し。
    お店の中まで突き抜けぬよう、テントで日よけをいたしましょう。
    …、ってことなのでしょう。
    朝晩は随分すずしくなってきてはいるけど、まだまだ秋と呼ぶには暑い。
    ちょっと不思議な季節感。

    時間は12時ちと手前。

    405e6169.jpegまだ本格的に忙しくなる前。
    実はカレーチャーハンを食べたくて、けれど忙しい時間にチャーハン、注文すると迷惑になるかもしれない。
    ひとつひとつ、鍋で仕上げるご飯料理は手間がかかってせわしない。
    だから早めにやってきて、心置きなく手間をかけてもらおうか…、ってそれで昼休みがはじまる前に会社を飛び出てやってきた。
    にもかかわらず、お店の中にはもう4組ほどの先客が。
    カレーチャーハンですけど、いいですか?って、聞いたら今ならすぐできますよ!と。
    うーん、ありがたい。
    ラッキーなり。

    それにしてもこの店の厨房の壁。
    見事にピカピカ。
    顔が映りこんでみえるほど、ピカピカ、キレイに磨かれている。
    鍋ふりながら、ちょっと目立って汚れると布巾を掴んですぐこすりとる。
    キレイな厨房は飲食店の宝物。
    男二人のぶっとい腕がよってたかって料理をガシガシ作って仕上げる。
    この勢いがまたご馳走。

    ほんの少々、待ってきたのがこのチャーハン。

    d2e4e8ca.jpegカレー色したツヤツヤの、見事なチャーハン。
    ウットリします。
    ラードまじりの油を使って、まずはパラパラ、塩と胡椒で仕上げたチャーハン。
    最後にカレーペーストをくわえてザザッと混ぜ合わせ、鍋から宙にご飯を飛ばして余分な水気と油を切ったご飯の粒のひとつひとつがキレイにパラっと仕上がっている。
    口に含むとカレーの風味。
    脂の旨さとスパイシーな味わいが口一杯に広がっていく。
    かなり辛い。
    ネギに玉子に刻んだニンジン。
    カレーに仕込んだ煮込まれた肉…、と具は最小限でこれはご飯を味わう料理。
    熱い、辛い。
    舌に乗っけてハフハフ、お手玉するようにして冷ましながら食べ続けると脂がまわってご飯がシットリしはじめてくる。
    おもしろい。
    いわゆる普通のチャーハンと、あんかけチャーハンのちょうど中間。
    そんな「パラパラのちシットリ」という不思議な食感。
    おもしろい。

    一緒についてくるラーメンスープがまた濃厚で、しかも熱々。
    けれどカレーチャーハンがより濃厚で熱くて辛い。
    だからこれでも箸休めの役目を果たしてくれるというのが、またたのしくて、これまたハマってしまいそう。

    汗ダラダラで、ハライッパイ。

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    野暮用にて池袋。
    ちょうど昼どきということもあり、前から来てみたかったお店を覗く。

    キッチンABCというお店。
    abc.jpg大塚から池袋にかけての小さなエリアに何店舗かを展開してる、気軽な洋食屋さん。
    安くてしかも元気一杯の料理をたのしむことが出来る店…、ってかなり前に教えてもらって来たいなぁ、って思ってた。

    池袋駅の西っ側。
    芸術劇場の裏側路地のビルの一階。
    入り口横のショーケースを眺めながら中に入ると、ちょっと和風な作りのお店。
    オープンキッチン。
    雰囲気的にはとんかつ屋さんみたいなしつらえ。
    メニューを開く。
    8ページほどの写真の入ったメニューにギッシリ。
    グリル料理やら揚げ物、オムレツ、スパゲッティー。
    カレーがあったりそれらの料理を自由自在に組み合わせた盛り合わせまで、ビックリするほどの料理があってて、迷いつつも選んだのがこれ。

    ミックスフライ。
    fe69287e.jpegハムカツ、チキンカツ、海老フライにカニコロッケが盛り合わせになっているという説明書きの「ハムカツ」ってところにググっと惹かれた。
    どんなハムを揚げてるんだろう?って、たのんでくるまでワクワクしながら思いつつ、やってきたのを見てニッコリ。
    周りの赤い昔ながらのプレスハム。
    体に悪い味と匂いがズシッとしてくる、でもそれこそがおいしいところ。
    フンワカとしたチキンカツ。
    熱加えるとパサつきがちな鶏の胸肉を一番おいしくする方法は、こうした細かなパン粉をつけて揚げること…、って思うほど、チキンフライはおいしい上に理にかなってる。
    トロンとなめらかなベシャメルソースがウットリするほどおいしいコロッケ。
    プチュンと歯ぎれるエビフライ。
    どれもシッカリ、クオリティーを守ってる。

    ご飯にスープがセットになって、ついでにカレーソースを追加でもらう。

    971c23a3.jpeg真っ黒で香ばしくってビリっと辛い、この黒カレーはここの名物なんだって。
    その名物カレーをちょっとだけ、280円で分けてくれる。
    うれしいシステム。
    甘くなくってスパイシーな辛味がスカンと鼻から脳天直撃するような、スッキリとした味わいでご飯にかければ当然おいしい。
    けれど、それをカツにかけたり、あるいはサイドについてるナポリタンにつけたりするのもまたおいしい。
    ソース替わりを立派に果たす、たのしい一品。
    おもしろい。

    ところで、洋食屋さんと洋食レストランの一番の違いって、スープが味噌汁かコーンスープかなんじゃないか?って思ったりする。
    洋食屋さんが「ご飯のおかず」を売るお店。
    ご飯をおいしく食べるには、スープじゃなくて汁がついてくるのがありがたい。
    味噌汁。
    あるいは玉子を溶いたコンソメスープ。
    これらはご飯をおいしくさせる「お供のお汁」。
    洋食レストランは「日本的な西洋料理」を売るお店。
    だからパンにスープの方が居心地が良い。
    小さな違いは大きな違い。
    ここのスープはキャベツやニンジン、わかめに豆腐と和洋折衷のちょっと不思議な組み合わせ。
    コンソメ風味で、なのに味は焼肉屋さんの玉子スープみたいな味わい。
    味噌の味ではないけれど、ご飯と一緒にゴクゴク飲んでたのしめる、ご飯のお供。
    ありがたい。

    お腹いっぱい、外に出る。

    ikebukuronatsu.jpg空は青空。
    刷毛で描いたような軽いタッチの白い雲。
    秋を感じるさわやかさ。

    それにしても、今日のこの店。
    近所にあると便利だろうなぁ…。
    神保町のキッチングラン、あるいは南海。
    代々木のポパイ。
    新宿、銀座のキッチンあづま。
    「たのしく気軽なお腹いっぱい」を保証してくれるこうしたお店は「町の宝」って心底思う。
    カラカラ氷がタップリ入ったプラスティックのピッチャーに、いつも並々、冷たいお水が用意されてる。
    決して贅沢な作りじゃないけど、掃除がシッカリ行き届き、厨房の中もピカピカしているその真剣と懸命がとてもうれしいオゴチソウ。
    ステキだなぁ…、ってジンワリ思う。
    また来よう。

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    昨日の夜に続いて、カレー…、大沢食堂。

    osw.jpg昨夜はうどんで、今日はラーメン。
    夏の暑さも一段落して、辛くて熱い料理に心置きなく没頭できる…、そんな季節感が、カレー食べたいシンドロームを加速させてる。
    そんな感覚。
    この店も、夏の間は窓がテントを覆ってた。
    それも今ではすっかりテントがロールアップされていて、中が覗けるようになってる。

    千石に事務所を移してから、一番のヘビーローテーションで利用しているランチ場がここ。
    会社から一番近いお店のひとつ…、ということもあるのだけれど、それ以上に思い出すと食べたくってしょうがなくなる、不思議な味をもっているから。
    人気のわりに決して大きくはない店構え。
    だからランチ時はいつも混雑、席待ち行列ができたりもする。
    それでちょっと時間を外して、オーダーストップ直前に来る。
    同じ考えの人たちが結構いっぱいいたのでありましょう。
    ボクの前後にすべりこみ客、次々ときて結局またまた満席になる。
    グワシャングワシャンと盛大な音を立てて鍋が宙を舞う。
    ゴーって火柱。
    入ったばかりの注文を、厨房の中に伝える声に受ける声。
    威勢がよくて、お腹がすきます。

    ほんとはここのカレーチャーハンを食べてみたくて、やってはきたけど、チャーハンだけはちょっと時間がかかります…、って。
    それでラーメン。
    やってくる。

    3ddeb2e9.jpeg出来た直後は、透き通った醤油スープの上にトロンとカレーがのっかる。
    それがタプタプ運ばれて、テーブルにまでたどり着いた直後はスープとカレーが、まさに混じりあう寸前の様。
    夜の帳があける寸前、地平線にて闇と光が渾然一体となった様に似て、神々しい。
    麺を持ち上げ、ズルっとたぐった瞬間にカレーとスープが驚くほどのすみやかと、ウットリするほど完璧にひとつに混じる。
    カレー+醤油ラーメンが、丼の中でたちまちカレーラーメンになる、そんな景色が目にご馳走。
    ほどよく煮込まれた肉の塊。
    奥歯でホロっと崩れておいしい。
    スパイシーな香りとともに麺が口に運ばれてくる。
    スルっと食べる。
    カレーの風味をほのかに残して麺が消え、今食べたばかりのカレーの味の正体知りたくなって、スプーンですくって確かめる。
    かなりトロトロ。
    ちょっと漢方薬っぽい不思議な香りが癖になる、一度覚えたら忘られぬ味。
    辛くはあるけど辛さより、滋養を感じる体のごちそう。
    はまっちゃう。

    おなじみの人。
    あるいはネットで情報を収集してくる人たちは、みんな判で押したようにカレーがらみの商品をとる。
    一組だけ、近所で工事をしていたであろうおじさんたちがフラっとたまたまやってきて、なんで?って顔で怪訝げに見る。
    レバニラ炒めに、肉豆腐。
    チャーハン、野菜タンメンなどなど、食べたい料理を事前情報に縛られることなくたのんで食べてる。
    ああ、その炒め物のおいしそうなこと。
    ラーメン丼いっぱいの肉にまみれた豆腐のなんともつややかなこと。
    たしかにココは中華ベースの定食屋にして、もっと自由に使いこなしてみなくちゃ損…、ってちょっと反省。
    よき勉強!


    それにしても、今の場所にきてからというモノ。
    「ランチ難民」という言葉の重さをヒシヒシっと思い知ってる。
    住宅街の中のオフィスは、周りにランチを取る場所がない。
    一方、多分、丸の内みたいなオフィス街だと、ランチを取る人が多すぎて客席数が足りない、って現象が起こるんでしょう。
    そんな状況。
    こんな解決方法もある?…、ってそんなことを思わされるコレ。

    場所さえあれば、たった90秒で開店準備が整うコンテナランチボックス。
    ソーラーパワーが駆動するという、グリーンなお店であったりもしてまるでトランスフォーマーみたいに箱がみるみる、お店になってくその過程すらもがかっこいいです。
    見事です。



    日本でこれを設置するとなると、いろんな法律、クリアしなくちゃいけなくなっちゃう。
    面白いとおもうんだけどなぁ…。

    イベント会場。
    まだまだ開場までは時間があって、手持ち無沙汰にぼんやりしてたら向こうの方からこれがブブンとやってくる。
    パタパタウィーンと出来上がったら、なんとそこに、ジャジャーンとスシバー。

    今の日本にはそんな自由なサプライズが絶対必要。
    100%の自己責任にて、この店一軒、どこかに作ってみたかったりする。

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    からなべ屋。

    kny.jpg東京メトロの丸ノ内線の銀座駅。
    電車をおりてホームに立つと、カレーの匂いがフンワリとする。
    東京駅に近い階段を一歩、一歩、上がっていくとどんどんカレーの匂いが強くなってきて、改札くぐると目の前にココ。
    おいしい匂いの理由がコノ店、からなべ屋。
    スタンドカレーの店であります。
    甘いブイヨンのコクある香りと、エキゾチックなスパイス臭。
    それに揚げ物あげる油のコッテリとした風味が混じって、お腹がすいてなくても食べたくなっちゃう。
    いつか来ようと思って果たせず、やっとはじめて。

    不思議なお店。
    地下鉄出口の地下通路。
    地面を支える柱と柱の間にできた店の真ん中に通路があって、その片側がこのカレー屋さん。
    もう片側には回転寿司のお店があって、ベルトがグルグル回ってる。
    東京という街のカオスな魅力が満載の場所。
    おもしろい。

    入り口で食券を買い、着席をしてそれ渡す。
    中辛、辛口とありますが…、って聞かれて迷わず「辛口おねがいします」と言ってしばらく待ってこれが来る。

    4a752217.jpegビーフカレーのゆで卵添え。
    四角く切った、まるでビーフシチューの中に入ってるみたいな牛肉。
    几帳面なサイコロ型に切りそろえられたジャガイモ、ニンジン、それから枝豆。
    具の量そのものは多くはないけど、種類は豊富。
    どれもが丁寧な形をしてて、トロンとトロミが強めのルーをまとってる。

    さてひとすくい。
    最初は甘い。
    味がおだやかで、なんだかひと味足りないなぁ…、って思ってそれで食べてくと、どんどん旨味と辛味が出てくる。
    よく炒め込まれた小麦粉のルーが、舌になめらか。
    やさしい味わいではあるのだけれど、食べ進めると体が中からあったかになり、汗がジワっとやってくる。
    堅めに茹でた枝豆がホツホツ、奥歯に当たってたのしい。
    肉はよく煮込まれていてスプーンの背中でホロっと崩れる。
    カレースタンドのカレーというより、レストラン。
    あるいはホテルのコーヒーショップのカレーを食べてるみたいな気になる。
    見事なり。

    淡い色合いの福神漬け。

    6dbe4aad.jpeg紫蘇の風味がほんのり漂う、パリパリとした軽快な味。
    普段はカレーにらっきょうと決めている。
    けれどここの、こんな福神漬けなら決してわるくない。

    それにしてもこのお店、ほとんどすべてのモノをココで作ってる。
    おどろいたことに客席と同じ大きさの厨房がある。
    フライヤーに大きな鍋に洗米機。
    お米を洗ってご飯を炊いて、カレーもルーからここで作って提供しているサービススタイルさえファストフードではあるけれど、料理に対する手順、こだわりはレストラン。
    スゴいなぁ…、って思います。
    カウンターの上に置かれたグラスはピカピカ。
    グラスラックやお水を入れたステンレスのポットもキラキラ。
    まぶしいほどに気合いが入ったおもてなし。

    調味料置きに中濃ソース。

    a9724795.jpegラベルにコックドールの文字を見つける。
    かつて銀座にコックドールってフランス料理のお店があって、伝統的なカッチリとした料理を気軽にたのしめた。
    バブルの時代のちょっと前には、結構いろんなところにカジュアルフレンチのお店を出してて、なんだ、こんなお店もやっているんだなぁ…、って。
    それでホームページを調べてみたら、なんと今ではコックドールという名のお店は中山競馬場の中に一店残ったきり。
    残りはパスタのお店やこのカレーショップになっちゃっていた。

    何が彼らに起こったんだろう。
    そう思ったら、なんだかちょっと切なくなった。
    とは言えこの店。
    あのコックドールの進化系だと思ったら、これも決して悪くないコト。
    そう思ったら、ちょっとニッコリ、気持ちがやさしく、おだやかになる。
    またまいりましょう、お気に入り。

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    遠出をするのも勇気がいるよな、そんな午後。
    まだまだ暑い、日差しも強い。
    それで近所でカレーにす。

    o.jpg大沢食堂。
    先日、初めて遭遇したちまち虜になった店。
    中華料理をベースとしながら、ラーメンそれからカレーが名物。
    それほど人が居そうにはないコノ近隣の気配に反して、昼はギッシリ。
    お客様で溢れかえるにぎやかさ。
    今日もミッチリ、満席で、どのくらいの満席かというと「完璧にして100%の満席」だった。
    普通、満席です…、って言われても二人がけのテーブルの片方の椅子が余っていたり、お店の都合で使っていないテーブルがあったりしての満席だったりするのがほとんど。
    けれどココ。
    今日のココ。
    使えるテーブルは全部使って、座れるところにはすべて人が座ってる、つまり100%の満席だった。
    ボクらがもらったテーブルは通常ならば、お冷やグラスや取り皿を置いておくべきサービス用のテーブルの場所。
    ニギニギしさがなによりご馳走。

    カレーラーメンをまた食べる。

    d844d3b0.jpegこれは旨いです。
    上にのっかるカレーが溶け出す前のスープをすすっても、十分旨い。
    醤油風味のスッキリとした透明スープ。
    縮れた麺も最初はシコシコ、そのうちトロンとやわらかくなる、そのどちらもがほどよくおいしい。
    麺そのものを味わうというより、麺に絡んだカレーを味わうそのために、最適化された身の程しった麺の見事さ。
    なによりカレーが見事な出来でウットリします。
    カルダモン。
    ジンジャー、ペッパ、コリアンダーといろんなスパイスの香りがしてくる。
    一口啜ったあとにやってくるのがちょっと龍角散っぽい薬の香り。
    それに続いてどんどん汗が流れ出してきて、汗だくになる。
    ひーひーするよな辛さじゃなくて、体中の血管の中が沸いてるような不思議な感覚。
    暑くなる。
    だから水でも飲みたくなるけど、水飲んじゃうとせっかくこうして活性化した体の中が薄まるようで。
    それで我慢で、ズルズル、フウフウ。

    もやし炒めを口休め。

    4225ff47.jpeg醤油の風味とスープのコクで味つけられたシャキシャキのこれ。
    素直においしい。
    なによりこれを作り始めると、ガコンガコンと中華鍋の底がレンジに当たる音がする。
    中国料理。
    なにより炒める料理は腰と腕の強さで作り上げるもの。
    ほんの少々、腰を落として上半身をクルっと丸め、膝を上手に使ってリズムを取りながらガコンガコンと鍋をふる。
    聞けばここのご主人は、かつてはボクサーとして名を馳せた人。
    そう思ったら、火に向かい戦い挑む戦士のように見えてくる。
    戦う元気が湧く一品。

    ところでココのカレーには辛さレベルが5段階。
    その最高クラスの辛さのカレーを一口分だけ、お試しカレーでたのめたりする。
    それがコレ。

    f39027c0.jpegカレーというにはあまりに赤い、まるで辛子味噌のようなペーストで、匂いが辛い。
    目に近づけると、それだけでもう目が辛い。
    小さなスプーンで一舐めすると、もう、口の中で何かがバチっと爆発するよな痛みが襲う。
    じっと我慢して、唾液をジワジワ滲ませながら、自分の舌を味わうと徐々に旨味が出てきはするが、けれど辛いのには変わりない。
    容赦なき辛さが目眩、誘うほど。

    カレーラーメン、汁までキチンと完食をして汗を拭き拭き、表にでまる。
    強い日差しに、また目眩。
    夏の終わりの太陽光線、劇辛カレーで痛んだ唇。
    ヒリヒリしてくる…、そんな昼。

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