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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    夜、一仕事を終え打ち上げかねて六本木。

    「八山」という店があって、しゃぶしゃぶと寿司の食べ放題をやっている。

    83.jpg他にも何軒か同じお店があって、どの店もしゃぶしゃぶの食べ放題はやっている。
    けれど寿司の食べ放題はやってない。
    同系列の雛鮨というチェーンがあって、そこは寿司の食べ放題で有名で、実はこの店。
    もともと八山というしゃぶしゃぶの店と、雛鮨という寿司の店が隣り合わせに立地してた。
    どうせだったらひとつにつないで、ひとつのお店にしましょうか…、ってことで寿司としゃぶしゃぶ、その両方が食べ放題のお店になった。

    基本はしゃぶしゃぶ。

    e0b12eb8.jpegテーブルの上に寿司の注文伝票がおいてあって、好きな寿司を何度でも好きなように注文できる。
    ちょうどしゃぶしゃぶ屋にいて、すし屋から寿司の出前をとってるみたいなそんな気分がちとおもしろい。

    そもそもしゃぶしゃぶだけでは、どんなにたくさん食べても料理を食べてる気持ちがしない。
    寿司の食べ放題では食べれば食べるほど、おなかが冷えてくるような気がする。
    そのどちらもが揃ってはじめて、心の満腹がもらえるような気がしてこの店、このシステムがお気に入り。

    とはいえ、しゃぶしゃぶに、寿司にとおなか一杯に近づき始めると徐々に肉をお湯に泳がせる手がスピードダウンしはじめる。
    けれど、不思議なほどに寿司をたのむペースだけは落ちないのです。
    おもしろい。

    1e1701df.jpeg全部で60種類ほどネタがあって、好きなものだけ選んで食べれる…、というのがしゃぶしゃぶにはないたのしさだから。
    それに日本人は肉より魚…、っていうのもあるのかもしれません。
    炙りうにであったり、同じく炙ったとろであったり、貝ばっかりをお皿にズラッと並べて食べたりと、たちのすし屋さんではできぬわがまま。
    あれこれためせば、次から次へと食欲湧いて、ごきげんになる。

    そういえばここ数週間。
    回転寿司とバフェのお店の業績が、特に芳しくないという。
    ここしばらくの間、日本の外食産業の勝ち組コンセプトと呼ばれていた二つの業態。
    そのどちらもが、不特定多数の人の前に無防備に料理をさらしてしまうという宿命にある。
    その本質が「あのなやましい」問題の前で揺らいでる。
    そもそもロスを大量に出す、今の時代に見合わぬ特徴。
    時代にあわせて変化しなくちゃいけない時期にちょうどあった…、といえるのかなぁ、って思ったりする。
    バフェ好きとしては、なやましい。


    おなか一杯以上になって、とはいえ甘いモノは別腹。
    …、ってそう思ってコールドストーンクレマリー。

    e5963d9e.jpegマンゴーアイスクリームにフレッシュマンゴーの切り身。
    ラズベリーにホイップクリーム。
    それをネリネリ。
    冷たい大理石の上で切るようにして、混ぜるようにして、それでこうしておいしいデザートが出来上がる。
    いろんなところで、おんなじようなシステムのお店ができはしたけど、やっぱりここのがオリジナル。
    冷たさ。
    ひとつひとつの素材の味、組み合わせが的確で、ああ、おいしいなぁ…、ってつくづく思う。

    ところでここにもこんな貼り紙。

    d0a86362.jpegインフルエンザのことを考えて、アイスクリームを作りながらの歌を歌うパフォーマンスをしばらく自粛いたします…、と。

    ボクらの前で注文してたお父さんに連れられた小学生ぐらいの女の子たち。
    今日はお歌はないの?って、ちょっとガッカリ。
    そしたらそれを見ていたお店の人が、声を出しはしないけれど、歌う振りをしながら踊るようなそぶりでアイスクリームをネリネリはじめる。
    それにあわせて子供も踊る。

    やっぱり人は、ご機嫌の種を探してる。

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    四谷三丁目の町外れ。
    ちょっとさみしいエリアにある焼き鳥屋さん。
    「どど」という店。

    a9125ca3.jpeg正式には「どど・四谷舟町店」って言うらしくって、かつてはチェーン店だったんだそう。
    今ではそれぞれのお店が独自に仕入れ。
    独自に営業しているので、うちはうち…、なんですよ、って。
    確かにちょっと油断したような商品構成。
    親身なサービス。
    理詰めではないおだやかが、まさしくパパママストアのようなのんびりとした雰囲気を生む。
    いい感じ。

    自分で伝票に注文したい個数を書いて、渡して待つ。
    …、っていうこのシステムも気軽でいい。

    川エビの唐揚げ食べて、焼き鳥待ちます。

    5fb3ed7f.jpegパリパリのシャクシャク。
    喉に揚がった髭がささって、ちと痛い。
    実は数日前、夜中にちょっとした吐き気を感じて喉の入り口をしたたか痛めた。
    風邪のせい?って思いはしたけど、どうなんだろう?
    川えびの唐揚げであるとか、あるいは沢蟹の唐揚げであるとか、最初は多分、この小さな生物をどうやったらおいしく食べることができるんだろう?…、って思ったんでしょう。
    煮たり焼いたり。
    でもシンプルに揚げてみたら、これが一番おいしかった…、ってことになったんじゃないのかなぁ…。
    どうなんだろう。

    焼き鳥がくる。

    9ddb3db7.jpeg特別にこだわった銘柄鶏を使ってるわけじゃない。
    普通の鶏。
    けれど決して凍ってはない新鮮な鶏を焼く直前に串打って、炭でやく。
    表面パリッと中しっとりと。
    だからおいしい。
    鶏の銘柄にこだわるがあまりに、たとえば東京にいて鹿児島の鶏であったり、秋田の鶏であったりを食べる不自然。
    鶏は落としたてがおいしいのであって、だから鮮度こそが焼き鳥の命のはず。
    当たり前のことが当たり前であるという、この痛快が結構、好き。

    タレ焼き。
    血肝。
    ささみのわさびや梅焼きや、あるいは手羽先。
    何を食べてもキチンとおいしく、お酒も進むし、なによりたのしい。
    焼き鳥ってこうして気軽に、パクパク、難しいこと考えないで食べるのが一番おいしい…、ってそう思う。

    そうそう、ここはお通しとして、大根おろしがやってくる。

    c2572583.jpegそれもタップリ。
    おろしたての真っ白なのを食べながら、焼き鳥食べるとまたこれが不思議とおいしい。
    気がきいている。

    お店の中はほぼ完璧にサラリーマン。
    どのテーブルもインフルエンザでマスクがなかなか手に入らない…、ってニュースで盛り上がってる。
    こうして酒の肴になってるうちは、まだ深刻でない証拠でしょう。
    そう思いたい。

    お勘定するとき、なぜ「どど」って名前なんです?って聞いたらば「ドードー鳥」からもらったんです…、って言っていた。
    ちょっとたのしい。
    おもしろい。


    〆をかね、弁天庵にはしごする。

    db5d1bb2.jpeg蕎麦でいいや、と思ってお店の暖簾をくぐる。
    その瞬間に、ポワンと漂い鼻をくすぐる天ぷら揚げる用の油のおいしい匂いにノックアウト。
    そしてすぐさま、趣旨変更。
    ホッピーたのんで、飲み直すこととあいなった。

    ジョッキにタップリ。
    氷を抜いても半分ほどもの焼酎を入れてくれるというサービス精神旺盛に、かなりニッコリ。
    太っ腹。

    鶏の唐揚げと玉子焼きで、しばらくぼんやり。

    3f68d316.jpeg酒飲みながらぼんやりしばらく放置しておくと、自然と出汁が滲み出してくる。
    それほどふんわり焼きあがった玉子焼きは当然おいしい。
    その玉子焼きも真っ青になるほど、ここの唐揚げのおいしいこと。
    噛むとクチャッと肉汁たっぷりほとばしりでる。
    外はカリカリ。
    舌を焼くほど熱々で、それを酸味のきいた中華っぽい醤油ダレに漬けつつ食べる、という趣向。
    肴にもよし。
    ご飯のおかずにもそのままいける、おごちそう。

    やっと〆。

    9ea0aa40.jpeg海老かき揚げのぶっかけそば。
    冷たい蕎麦を丼に盛り、揚げ立ての熱々かき揚げをざっくり崩してバラッと散らす。
    せっかくキレイに作ったかき揚げをわざわざ壊してそばに乗っける、というこの贅沢にまずはウットリ。
    海老のプリンと、蓮根のコリコリ。
    てんぷら衣のサクッと感が蕎麦のスルスルを引き立てて、火照ったおなかがスッキリとする。

    小さな街をはしごして、歩く夜風が気持ちいい。

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    水道橋に牛タンの店がある。
    駅の北側。
    東京ドームのちょっと向こうに「一心」という店。
    その反対側。
    駅の南側には「太助」という店があって、両方あわせて「一心太助」。
    偶然なのかどうなのか、とても洒落てて面白い。

    いつもは「一心」をひいきにしてる。
    今日は駅の反対側でちょっとした用があり、それで太助。

    tasuke.jpg正式には「味太助」という店で、仙台にある名店の正式なる分店だという。

    牛タンの炭焼き。
    昔は仙台に行かないと食べられなかった郷土料理のひとつでした。
    今ではチェーン店がそこかしこにできはしたけど、それでも不思議と仙台に行って食べるとおいしく感じる。
    おもしろい。

    ここはまっこと正統の仙台流儀で、牛タン、漬物、テールスープに麦ご飯という一揃えをもって定食となす。
    「とろろ」がつかない。
    東京にいて牛タン定食を食べるとそれは「イコール」麦とろ定食+牛タン、ということになるのが普通なのでありますけれど、彼の地でそれは少数派。
    ただただひたすら、牛タンの味をたのしむ料理。

    c8958a37.jpegさて、いただきます。
    心して。

    分厚いタン。
    大きく立派で、どれもほどよくサイズが揃う。
    タンは根っこと先っぽではまるで太さが違う器官で、だからひどいとこでは枚数同じでもまるで違った大きさのタンが混じって、隣の人と比べて「あれっ」というようなコトがあったりもする。
    大きさの違い。
    つまり、部分の違いはそのまま噛んだ食感に素直に反映される違いで、ここのタンはどれも見事にサクッと歯切れてムチッと歯茎に絡みつく。
    牛タンが食べ手の人の舌をなでてたのしませる…、ってなんて肉感的なコト。
    肉汁ジュワッとほとばしり出て、そこにすかさず麦飯を足す。
    ホツホツとした素朴な麦の食感が、牛タンのムルンとした食感をやさしくなだめて受け止めて、たしかにとろろなんかをまるで必要とせぬ、完全な味。
    ウットリします。

    それになにより、ここのテールスープがまあ、見事。

    aa74722f.jpegじっくり煮込んでテールの旨みを存分に、水に移してそれをいただく。
    味付けに使っているのは塩と胡椒だけ。
    なのにドッシリ濃厚で、脂の甘みやちょっと焦げたような風味さえある。
    シャキッとネギで口、よろこばせつつ、ご飯と一緒にコックリ飲むとまるでコムタンスープのようなたのしい味わい。
    麦飯にテールの脂がしがみつき、口の中をスルスル滑る。
    体にジンワリ、滋養が満ちる。
    よき昼のコト、元気なり。

    それにしてもこうした凄い専門店。
    お客様、みんながおんなじ料理を食べる。
    みんなが同じ料理を待って、そして黙々それをたのしみ、同じように旨いと思って帰ってく。
    ひとつの気持ちでつながっている。
    そんなたのしい一体感がおご馳走。

    食後にドトール。

    58764773.jpegフローズンマンゴーを飲む。
    フローズンドリンク。
    昔は夏の百貨店の屋上か、市民プールのプールサイドの屋台の中でぐるぐる、回りながらできるのを、チュウチュウしながらたのしむモノ…、でありました。
    それもメロン味かコーラ味。
    生まれてはじめて食べたのは1970年の日本万国博覧会の三井パビリオンか東芝パビリオンの売店だった…、ような気がする。
    そのときのこれはもっとシャリシャリ。
    カップに突っ込む側の先っぽが、スプーンのような形状をしたかなり太いストローで、食べつつ飲んだ記憶があります。
    そんな飲み物。
    今は年中、たのしめるようになったけど、やっぱり夏に向けてがおいしく感じる季節。
    今日は青空。
    高い空。

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    旨い蕎麦と旨い天ぷらで昼にしたいねぇ…、と、会社の人たちとちょっと盛り上がってそれでてくてく。
    事務所を出、神保町に向かって10分ほどの散歩となった。
    目指した店はこのお店。

    matuo.jpg「松翁」という蕎麦の名店。

    お気に入りゆえ何度もきてる。
    なのだけれど、いつも迷う。
    迷わずスルッと一度でいけたことがない店。
    大通りから路地に入って、路地を曲がって路地に出る。
    まさかこちら側には飲食店はないだろう…、という方向にわざわざ体を向けないと迷ってしまう。
    予想を裏切るロケーションにいつも迷って、今日もそう。
    やっとの思いで、たどり着く。

    学生の街でもある神保町。
    けれどここは大人のお店。
    今日は推定年齢50歳という、とてもアダルトな顔ぶれに、なんだかホッとしてしまいます。

    料理をたのんでぼんやりとする。

    5148b387.jpegあせる人なぞ一人もおらず、15分ほどをユックリすごす。
    そば猪口がきて、上にはわさびとねぎと、辛味大根に生姜がのっかる。
    蕎麦と冷麦の盛り合わせというのをもらったからの、ちょっとにぎやかな薬味がステキ。
    濃い目のツユが徳利について、大人気分が盛り上がります。

    もしボクが、日本の蕎麦というものをはじめてここで食べることになったとすると、おそらくここでもう戸惑うでしょう。
    今、目の前にあるこれらが一体、なんのためにあるのだろう…、って。
    そもそもカップの蓋の部分にモノがのってる。
    これが不可思議。
    スープが別の器に入って、それを注いで飲みながら、蓋の上のモノをつまんで待てばいいのかなぁ…、ってそう思ってしまうに違いない。

    暗黙の了解が支配する、それが多分、伝統的な料理の証。

    さてさて天ぷら、やってきます。

    5f191d1a.jpegここの天ぷらは正しく揚げたて。
    えびはお店の水槽の中で生きてたものをサッとさばいて揚げてくれる。
    だから最初に頭がきます。
    天ぷら専門店でコースをたのんだ時の流儀のそのままに、パリパリえびを塩で味わい、しばらくすると身がやってくる。
    ちょっとづつ。
    揚がったものを揚げたてで、厨房の中から運んでくるのがとても贅沢。
    えびにしいたけ、季節の野菜にアナゴと続いて一そろえ。

    程よいところで麺がくる。

    3103adfc.jpeg蕎麦と冷麦のめおと(夫婦)盛り。
    二山づつに分けられて、仲良く4山、ざるの上にそっと乗る。
    みずみずしいことこの上なしの、しっとりとした麺のツヤ。
    不思議なことに、ザルの下にはお皿のような水気を受けるモノがなく、けれど机が濡れることがない。
    竹で編んだざるがしっかり水気を受け止め、自ら膨らみ下にダランと垂れることを食い止める。
    なんたる繊細。
    用意周到なおもてなし。

    ここの蕎麦もおいしいけれど、特筆すべきは冷麦のなめらかにしてふくよかなこと。
    ムッチリ、スベスベ。
    喉にピトッと貼りつくようなモッチリ感が特徴で、いろっぽいこと甚だしい。

    けんちん汁を一緒にもらう。

    e4583ce5.jpegそれにトプッと冷麦つけると、そうめん入りの味噌汁のとっても上等ヴァージョンみたいになるのがうれしい。
    野菜タップリ、具沢山の汁がお昼を健康にする。

    ところで「けんちん汁」がやってきたとき、席が少々、騒然となる。
    これがけんちん汁ですか?…、って、東北の人がそう口に出す。
    けんちん汁はしょうゆ味じゃなきゃいけないでしょう…、って。
    なるほど、そうした地方もあるのでしょう。
    けれどボクにとっては、けんちん汁は味噌味でちょうど「豚汁-豚肉と豚の脂+ゴマ油」みたいな食べ物。
    だからここのは、なつかしくってお気に入り。

    ボクらの横のお客様。
    昼から冷酒を飲みながら、かまぼこ、天ぷら、つまみに食べて〆に蕎麦…、とフルコース。
    本当の大人な蕎麦屋の昼を目の前にみる。
    おごちそう。


    会社に帰る途中でエリカ。

    elika.jpg神保町を代表する昔ながらの喫茶店。
    昔は二軒。
    ここのお店と水道橋駅近くのお店があったけど、今ではここの一軒だけが残ってる。
    昔ながらの客席と、昔ながらの食器にコーヒー。
    開け放たれた窓からフワッとそよ風、そよぐ。
    ビルの中には吹き込まぬ風。
    なんだか気持ちがほぐれてきます。
    さて、大仕事。
    がんばります。

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    夜、荒木町を行く。

    かつての花街。
    今でも昔の風情が残る、都心にありつつなんだかのんびりとした、程よくしなびた街…、であります。

    その街を代表する飲食店の一軒がここ。

    suzusin.jpgとんかつ鈴新。
    曲がった路地の突き当たり。
    車が入ってくることすらほとんどない、夜になればほどよく暗くなる場所にポツンとひなびた一戸建て。
    暖簾が下がり、それが風にユラッと揺れるのどかな景色。
    まるで昭和の街角のよう。
    昭和の日の夜に、昭和な街角。
    いい感じ。

    ここで晩御飯といたします。

    e6c06069.jpegひれかつとアジフライの盛り合わせ。

    かつとエビフライやコロッケの盛り合わせっていうのは、どんなお店でもあるけれど、アジフライをわざわざ盛り合わせの主役に選ぶお店って、あまりない。
    大衆的な素材ですし。
    新鮮でなければおいしくはない。
    派手ではないけど、調理人としての誠意を伝えるのには良い料理。

    程よい大きさの鯵の半身をカラッと揚げたここのアジフライ。
    分厚く、しかも中はシットリで、旨い、旨い。
    磯の香りがふんわか、口から鼻に抜けてく。
    一緒に湯気がボワッと飛び出し、ハフッとするのがまたご馳走。
    パン粉つけたて、揚げ立てのひれカツがおいしいのは当たり前にて、この一皿の主役はやっぱりアジフライ。

    一緒に行った人がたのんだ、ここのカツ丼。

    2ea741f5.jpegここには実は3種類のカツ丼があって、ひとつは普通の煮カツ丼。
    ご飯にとんかつをのせて、大根おろしに醤油ダレという、おろしカツ丼。
    それから、ご飯にのっけたカツの上に卵とじにしたたまねぎをザザッとかけた「かけカツ丼」ってのがある。
    中でも一番お気に入りなのは、かけカツ丼で、ザクザクッとした揚げ立てカツと出汁の中で溺れたみたいなシットリ玉子の両方を、一度に味わうことができる贅沢料理。
    定食用のロースカツより一段薄くて、だから一層カリッと乾いたパン粉の食感引き立つ。
    しかもタレの旨みを余分に吸い込んで、ご飯とのなじみも良くなっていく。
    分けてもらって、カリッと食べる。
    ステキであります。
    ひさしぶり。

    エビフライの単品を追加で注文。

    b6366c6b.jpegムチッと食感たしかなエビを、細かなパン粉でギッシリつつみ、油の中で蒸し焼きにした。
    そんな感じの火の通り具合が、エビの甘みを思う存分引き出している。
    それに甘みを抑えた酸味の強いヨーグルト風味のマヨネーズをタップリつけて食べるのだけど、これがなんとも、ご飯のおかずにピッタリの、コクある味になるんですよね…、なんだか不思議。
    サイドに添えられたマカロニサラダもご飯にピッタリ。
    大根ときゅうりの手作り浅漬けもグーッ。

    それらにあわせるご飯がこれまたおいしくて、実はとんかつ屋さんのご飯はたいてい、固めに仕上げる。
    やわらかいのよりその方が、カラッと上がったパン粉衣との相性がいい…、って俗に言われてるから。
    けれどここのはフンワカ、シットリ、やわらかめ。
    ツヤツヤご飯は甘みタップリで、ご飯だけを食べても十分おいしい出来。
    多分、東京のとんかつ屋さんで一番のフックラご飯を炊いて出してるんじゃないのかなぁ。
    だからご飯だけを食べてもおいしい。
    そんな唯我独尊がボクは好き。

    そうそう、ここはポイントカードのようなものを出していてる。

    f34168a8.jpeg名前が「荒木町おじさんカード」。
    昭和な街を愛する人にもってほしい…、っていう趣向のたのしいカード。
    しかもポイントためてもらえる景品が面白い。
    普通はお店の料理がもらえる。
    あるいは割引き特典のようなもの。
    けれどここ。
    隔月でやってる寄席に招待されるという特典。
    お店のカウンターの中。
    本来厨房のところに高座を作って演じる落語を、カウンターに座ってたのしむ…、というなんとも大人でおじさんな、ステキなサービス。

    ユニークです。
    ただユニークなのでなく、この場所、この街、この商売に似合ったユニーク。
    とてもステキと思います。
    実は今晩、一枚もらった。
    名実ともに、この街向きのおじさんと認めていただいたからでありましょう。
    ちょっと通ってみましょうか。

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