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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    西新宿でちょっと軽めの打ち合わせ…、ポールバセットにやってくる。
    ランチタイムもほぼ終わり、それでも隣のサルバトーレのバフェにはまだまだお客様。
    しかも半分以上はご婦人で別腹までも、もう一杯になっちゃったのでありましょう…、口は動いていはするけれど、食べるためではなくてもっぱらおしゃべりするのに一生懸命。

    788ddd7a.jpegみんなニコニコおだやかな顔。
    そして声も自然と明るく、転がるように軽やかになる。
    ときおり湧き上がる笑い声。
    それがまるでシャンパンの泡のようになめらか、華やかで聞いてるボクまでそのおしゃべりに参加しているような気になる。
    ここのこうして天井高く、レンガや木の板を使ったしつらえ。
    程よく声が反響し、にぎやかだけど騒々しくない。
    いい感じ。

    b6e7a847.jpgアイスルンゴが喉のご馳走。
    まだまだ冷たい飲み物がおいしく感じる陽気であります。
    特に今日は熱波の聖地、北関東に行ってた。
    新宿駅からここまで歩く途中でゼイゼイ。
    体内サーモスタットが壊れてしまったか?って、ビックリするほど汗も出る。
    それで冷たいルンゴでござる。

    エスプレッソをお湯やお水で薄めて飲む。
    見た目はアイスコーヒーのよう。
    けれど濁りがあるのです。
    エスプレッソの豆の粉。
    それが水の中にタップリ浮遊して、それが光を屈折させる。
    ところどころが乳白色の曇りを帯びた磨り硝子状になって見えるのが、オモシロく、味も少々、濁りを帯びる。
    焦げた香りが最初に鼻をくすぐって、続いてエスプレッソの甘い香りがやってくる。
    酸味と苦みが舌にささっと広がって、渋みを残して消えていく。

    飲んだ直後の印象は、エスプレッソを飲んだ感覚。
    お水を飲むと再び口の中にスクッと、エスプレッソのうま味と香りが蘇る。
    水で薄めた分、エスプレッソの風味が薄くなるかというとそんなことはなく、むしろエスプレッソが本来持ってる、味の輪郭がくっきり見える。
    大音量のライブハウスの音源がエスプレッソだったとしたら、聴き易いようスタジオ録音された音源がアイスルンゴって感じなのかもしれないなぁ…。
    不思議な飲み物…、オキニイリ。

    その後ちょっとおやつを食べる…、お昼の試食が控えめだったのでございまして(笑)。

    56c59782.jpegドミニクサブロン。
    ランチメニューと称しつつ、夜の閉店までたのしめるお食事セットが用意されている。
    パンとサラダ。
    それにスープという組み合わせ。
    ヘルシーセットと言う商品名に、ココロがグサッとゆさぶられ、それでたのんで食べてみた。

    かなりタップリ。
    ボリュームがある。
    葉っぱ野菜に生ハムで、イタリアンレストランのサラダ前菜のような雰囲気。
    苦みがたのしいトレビスに、モサモサ、歯茎をくすぐるようなサニーレタスにロメインレタス。
    それにムチッと生ハム混じって、食感にぎやか。
    食べ応えのあるゴチソウサラダ。
    最近、野菜をこうして食べる、なんだか気持ちがホッとする。
    かつてサラダなんて生野菜さえかっとけば、自分で作れるモノなのに、お外で食べる人の気持ちがわからない。
    …、って仕事なんかでも言ってたコトがあったのだけど、自分で作るサラダとこうして人に作ってもらって食べるサラダはまるで別物。
    それになにより、体が求めるモノを食べると安心できる。
    手間がかかっていようがそうでなかろうが、そうしたモノはおいしく感じるというコトなのでありましょう。

    4f11ce46.jpegスープは選べた。
    オニオンスープ。
    ミネストローネ。
    それから冷たいヴィシソワーズと三種類。
    ヴィシソワーズは裏切られるコトが多いのだけど、あると無性に試したくなる。
    それでそれ。

    見た目、正解。
    ポッテリとしてクリーミーで、しかもコンソメジュレがのっかっている。
    目に麗しき、この第一印象がどうか、裏切られることありませぬよう…、って。
    祈るような気持ちで食べたら、あら、おいしい。
    固めのジュレが、ムチュンと舌に張り付いてくる。
    旨味の塊。
    そのムチムチに、ジャガイモスープのザラッと素朴な食感がまとわりついて包み込む。
    芋独特の青い香りと、支部かな渋み。
    それが口をスッキリさせて新たな食欲、連れてくる。

    パンは全部で5種類ほど。
    味はそこそこ…、タピオカ入りのムチムチとしたヨモギパンと、ベリーの入ったベーグル風のパンだとか日本風にアレンジされたパンばかり。
    まずくはないけどココに来なくちゃダメってことのないパンでかなり残念。
    クロワッサンとかフィセルを一個、軽くトーストしただけのをくれた方がずっと、ボクにはうれしかったとそう思う。

    ちなみに今日。
    ポールバセットで写真を撮ってそのままカメラの電源をつけっぱなしにしていたようで、ドミニクサブロンで写真を撮ろうとしたらばもう完全にバッテリーが上がってた。
    最初の2枚はソニーのNEX5、最後の2枚はiPhoneカメラで撮ったもので、iPhoneって案外きれいな写真が撮れるんだって、再認識した、オモシロイ。
     

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    昼を若松町の洋食屋さん「とんかつのかどや」にきて、サクッと食べる。
    54ed4f5a.jpeg実は昨日、夕食を終え友人と一緒に食べ物の話をワイワイしていたらメンチカツとかトンカツがどうにもこうにも食べたくってしょうがなくなり、このままどこかに定食食べにいこうかなぁ…、っていささか野蛮な盛り上がりをした。
    さすがに10時を過ぎる頃には正気を取り戻し、何も食べずに帰ったのだけど、やっぱり頭の中にメンチ・トンカツのイメージがしっかと残った。
    どこかで今日は食べなくちゃ。
    でも近所のとんかつのおいしい店はほとんど日曜定休で、ちょっと足を伸ばしてココに来たらば街はお祭り…、お神輿かきの人たちがお神酒を煽ってさて出陣の準備中。

    「とんかつのかどや」という名前ではある…、けれどボクはココでトンカツを食べることが余り無い。

    5e01921c.jpeg実はこの店。
    2年ほど前までずっと実家が近所にあったのですネ。
    実家に行って母が料理を作りたくないのってぐずったときにやってくるのがこの店で、メニューは大体決まってた。
    母はハンバーグ、父はエビフライでボクはなぜだかエビピラフ。
    ご飯を炒めて作るタイプのピラフだから、自分で作れそうなモノ。
    けれどお店で作ってもらうピラフはなんだかおいしく感じる。

    たのむとジャジャっとご飯を炒める音がはじまる。
    最初はバター。
    よく炒りつけてご飯粒のひとつひとつをパラパラにさせ、そしたら一旦、お皿に移す。
    細かく刻んだ野菜を炒め、そして才巻海老を一口大に切り分けたもの。
    ザザッと炒めて、バターライスと合わせてそれから味をいれる。
    ブイヨンスープ、パプリカそしてトマトピュレ。
    ジャジャッジャジャッと湿った音が徐々に乾いた音に変わって、鍋が軽くなるのでしょうね…、カウンターの中でご飯が飛び跳ねてるのがみてとれる。
    ココット皿に盛りこんで、ハフハフ食べるとやっぱりこれが専門店の味がする。
    ひとつひとつの具材がシッカリ味を残して、しかもご飯と一緒にひとつになってる。
    ずっとかたくなにマッシュルームは缶詰で、クニュクニュとしたフレッシュなモノにはない食感と香りがあって、コレでなくちゃネって思ってしまう。
    しかもレーズンが味の彩りで入ってて、甘くて酸っぱく、しかもクチュっと奥歯で潰れる食感がなんともたのしい…、なつかしい。

    7ce0c67a.jpegそれからポークピカタをたのむ。
    分厚い豚のロース肉。
    塩でしっかり下味をつけ、粉をはたいて溶いた玉子をタップリまとわす。
    これにパン粉をつけて揚げればトンカツになる。
    それをそのまま。
    バターで炒める。
    表面カリッと。
    中はシットリ。
    揚がった豚肉もおいしいけれど、焼けた分厚い豚肉のクチャっと潰れる噛み心地。

    唇、前歯に舌に触れてなでまわす肉感的は、揚げた肉には望めないモノ。
    噛めばサクッとまずは歯切れる。
    ところが奥歯や歯茎にまったりからみつき、ムチムチとした肉の食感を発揮する。
    肉汁ジュワっ。
    塩と胡椒が基本的なる味にして、それに玉子のうま味が混じる。
    それらが肉の持ち味グインと引き出して、豚の肉を味わう味わい方としてこの食べ方が一番かもネ…、と。
    そんなコトをいつも思って食べている。
    豚肉の上には焼いたパイナップル。
    肉と一緒に炒めたモノで、パパイン酵素が肉をやわらかくしてくれるって…、それで昔の洋食店では分厚い豚にはかならずこうしてパイナップル。
    クレソンまでもが色鮮やかで、懐かしくってしょうがない。
    揚げずに仕上げた豚肉がおいしいお店って、結構、貴重で今日は選んでよかったなぁ…、って、なつかし洋食を堪能す。

    ff17c074.jpegとは言え初心貫徹のコレ。
    串かつ定食をたのんで分ける。
    串かつってメインにするには少々、力不足だけれど、お酒のつまみ。
    あるいはサイドでこうして分けあい食べるのにピッタリとする。
    とんかつ用の豚肉をみがいて作った残りの部分。
    脂をほとんど含んでなくて、噛みごたえのあるがっしりとした肉。
    それに玉ねぎ。
    これまたガッシリとした衣。
    ここのフライはラードで揚げる昔ながらで、だから香りが香ばしく衣が甘い。
    一人前を食べてしまうと胃もたれするようなおいしさで、だから半分。
    昨日の夜に頭の中を駆け巡った、おいしい妄想、収まった。

    サイドに添えた千切りキャベツ。
    そこに千切りピーマンとレタスがちょっと混じっているのが洋食屋的ここのこだわり。
    かつてココのお皿の横にはヌイユっていう平打ち麺を茹でてウスターソースで炒めたモノが付いてたんだけど、今日はこれがナポリタン。
    ちょっと残念、でもおいしいからしょうがない。
    熱々、味噌汁は白いお味噌でボク好み…、ここでこうしてご飯を食べるといろんなコトを思い出す、空は青空、秋の空。



    関連ランキング:とんかつ | 若松河田駅早稲田駅(メトロ)牛込柳町駅

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    C&Cでカレーの朝。

    3c3cb46b.jpegカレースタンドのチェーン店。
    チェーン店である以上、どこのお店もほぼ同じのメニューにシステム。
    それが当然なのだけど、お店によってちょっとづつ、そのシステムが違ったりする。

    大抵の店は食券を買う。
    カウンターで座って待ってると、お店の人がカレーのお皿を持ってくる。
    食べる。
    そして「おごちそうさま」って立ち上がるとお店の人が片してくれる。
    それがココのシステムで、けれどこの店。
    今朝やってきたココはかなりの大型店。
    ファストフードスタイルに、カウンターで注文をする。
    トレーを持つ。
    たのんだ料理のお皿がポンッと乗っけられ、スプーンをとって客席につく。
    食べたらそれを自分で運んで、片付けるという、セルフサービススタイルの店。
    トレーに乗っけたお皿から食べるっていうこのスタイルが、ちょっと学食。
    あるいは社食のようでどうだかなぁ…、って。
    リュクスにかける朝ご飯(笑)。
    けれどカレーって食べ物は、もともと食堂ランチな食べ物で、トレーで運んでそのまま食べてもあまる粗末に思えない。
    むしろ居心地良さそうにカレーが見えて、これはこれにてゴチソウかなぁ…、って。
    思って食べる、そんな朝。

    c29f5bff.jpeg旨みや甘みを強調しない、素直なカレー。
    ガツンと辛くて、ドスンと辛い。
    一番最初に感じる辛味はカイエンペパー系のガツンと頭の奥に響く辛さ。
    それに続いて胡椒系のドスンとお腹の奥に働き、お腹の中から汗をかかせる粘り気のある辛さでそれらが、一緒になってかなり強烈。
    うま味の輪郭作っているのは塩味で、だからかなり塩辛くもある。
    それがご飯を美味しくさせる。
    …、のだけれど、やっぱりどこかで息抜きしたい。
    それでラッキョと福神漬け。

    ココはこれから食べ放題で、テーブルの上にドッサリ用意されている。
    太っ腹なこと見事でステキ。
    ラッキョはそのまま箸休め。
    福神漬けはカレーのルーと混ぜて具材のかわりとなします。
    シャキシャキパリパリ。
    歯ごたえ、食感、変化がついて食べててたのしい。

    それからお水。
    氷が入ったピッチャーに、タップリ水が用意されてる。
    これまた贅沢。
    ピッチャーの肌にタップリ水滴くっついて、カレーに汗かくボクらをみてる。
    汗かくピッチャー…、目に涼しげてたのしくなった。
    朝のお腹をよろこばす。

    それからササッと打ち合わせ…、クリスピークリームでお茶にする。
    e20bb889.jpeg暦では秋…、一雨ごとに涼しくなりはするけど閉鎖空間をちょっと歩くと蒸し暑く、カレーを食べたせいもある。
    なにより気持ちが秋になかなかならなくて、夏の名残りの冷たいラッテを飲むことにした。
    実は最初。
    アイスオレとメニューをみずに注文したら、お店の人の手が止まる。
    なんか間違ったコトを言ったのか?って、メニューをみたらば、なるほど、なるほど。
    ここではアイスラテなんですネ…、と言い返したら、ええ、そうなんですと。
    ファストフードのコーヒーのメインはラテになっちゃった!

    cccoffee.jpg大きなカップにタップリ氷。
    ミルクを注いで、そこにビターなエスプレッソ。
    混ぜずにのっけたまんまでくれる…、それを、ストロー使わずカップに口をつけて飲む。
    すると上はすっきりとしたエスプレッソの風味にコクで、それにユックリミルクが混じり徐々にカフェオレ風になってく。
    色だけじゃない、味もコーヒー色からミルク色へのグラデーションを演じてくれる…、それがちょっとオキニイリ。

    ところでこれ。
    セルフコーヒーの専門店であつかわれているコーヒードリンクのバリエーションをチャートにしたモノ。

    エスプレッソ。
    ミルクに泡。
    それからチョコレートをサイズの異なる丸で表し、それぞれ重なりあうとこがラテやホットチョコレートになるって具合の表現方法。
    算数の時間にならった集合論のチャートのようでお洒落でしかも分かりやすい。
    アメリカーノにモカチーノ。
    ラテにカプチーノ、マキアートとスタバが日本に持ち込んだあれやこれやの素性がわかる。
    エスプレッソにミルクにお水。
    ミルクを沸騰させて作った泡にそれからチョコレート。
    その組み合わせでほとんどのものが出来てるんだ…、といまさらながら感心します。
    ただボクとしては、素性正しいカフェオレはエスプレッソじゃなくってドリップコーヒーでいれたコーヒーで作ってほしい。
    そんなコトを思ったりする。
    良く調べると突込みどころがかなりある。
    でもお洒落だからこれでもいいか…、って許してしまう、そんなコレ。
     

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    四谷三丁目の駅の至近距離にある、癖ある飲食店がずらりとならぶ荒木町。
    そのメインの通りのひとつをなしてる車力門通りに面して、まさに本日、新規開業のレストラン「キッチンたか」ってお店にきます。
    DSC01117.JPG四ツ谷のエリーゼという行列ができる洋食レストラン。
    そこでずっと働いていた高橋さんっていう人が、独立をして開けた店。
    もともと河豚料理の専門店があったんだという小さなお店で、居抜きで手に入れ最小限の手間と工夫で洋食屋さんにしたのでしょう。
    お店の隣に、何度も以前に来たことがある長崎ちゃんぽんのお店があって、なのにそこに河豚の料理があったなんてまるで全然、気付かなかった。
    白くぬられた外壁に、ガラスのはまったドアがはめられ遠くからでもレストランがあるってわかる…、いい改装をしています。

    4c41cb4a.jpeg10人くらい座れるカウンターが1本。
    中にキッチン。
    キッチンにズラリと鍋が並んでるんだけど、それがみんな新品じゃなく磨きこまれて細かな傷がタップリついてる。
    エリーゼから、分けてもらって使ってるんでしょう。
    名店の鍋は料理の味を記憶している。
    同じ素材。
    同じ調味料に同じ手順で作っても、鍋が変わると味が変わったりしますから。
    のれんを分けるのではなくて、「鍋を分けてもらって」こうしてお店になったのでありましょう。
    ステキだなぁ…、ってまず思う。

    エリーゼ譲りの料理をふたつ。
    ビーフトマトをまずためす。
    牛ばら肉の薄切りを醤油ベースのタレとトマトで炒め煮したモノ。
    すき焼きダレにトマトが混ざったようなエリーゼ名物のオリジナルの料理なんだけど、やっぱりおいしい。
    脂をあまりもたぬ赤身が、トマトの酸味でやわらかになる。
    しかもスキッと味にキレができ、しかも奥行き感じる味わい。
    タバスコたっぷり追加して、辛味と風味をたしてやる…、ご飯が次々、お腹の中へと消えていくのすがすがしいほど…、オキニイリ。

    d5b51202.jpegそれから厚切りポークジンジャー。
    分厚い豚肉。
    これも脂をほどよくそいで、肉に細かく包丁入れる。
    繊維をキレイに切り刻み、厚みがあるけどやわらかなココ独特の豚肉料理の下ごしらえをシッカリしてる。
    味醂をかなり使ってるのかなぁ…、甘みがドッシリしたタレにすった生姜がタップリ混じる。
    ナイフを入れるとスパッと切れる。
    噛むとジュワッと肉汁が。
    クチャっと歯ごたえゆたかでたのしい、歯茎をヌタっと撫で回す。
    牛豚鶏と一般的な食肉の中、一番肉感的な食感は豚に限るとかねがね思っているけれど、たしかにココのコレをたべると顎が震えるほどにおいしい。
    やられちゃう。

    すべてのメニューが800円から900円で、その値段でご飯と味噌汁がついてくる。
    ご飯はちょっとやわらかだった。
    慣れの問題だろうと思う。
    お味噌汁は出汁、味噌、具材とどれをとってもシッカリしてて味わい濃厚。
    ちょっと濃いかなと思うほど、ビシッと味が決まっててご飯と合わせておいしくもあり、なによりココのシッカリとした味のおかずに負けぬおいしさ。
    大根の壺漬けがタップリ、使い放題でテーブルの上に置かれているのも、四ツ谷エリーゼのまんまで学んだ通り。
    今までずっと働いた通りを大切にしてるんだなぁって思ってなんだか「がんばって」と応援したくなっちゃった。

    本家のエリーゼは鶏肉料理や揚げ物なんかが充実してて全部で50種類は料理が揃う。

    taka.jpgココはビーフトマトにソテ、ハンバーグだったりポークソテー、それにカレーと全部で10種類もない品揃え。
    無理せずできるコトだけシッカリ。
    ひとりでやる店はそれでいいと思います。
    それにこの場所。
    本家に比べて人通りの少ない、絶対行列できぬ場所。
    でもいいんです。
    行列作るコトだけが繁盛店を作ることじゃない。
    ほどよき数のお客様が絶えずずっと来てくれるコト。
    おなじみさんが並ばず必ず食事ができる場所を見つけて商売するコト。
    それも大切な戦術で、だって飲食店って商売は長距離走と同じ商売…、身の丈にあった自然体を心がけなきゃ息切れしちゃう。
    だからこの店、ちょっと我慢すればいい店になる…、ってそう思う。

    本家流でないところがいくつかあります。
    どちらも千切りキャベツがすべての料理につくのだけれど、エリーゼでは料理ができる前に千切りキャベツをお皿にのっけてそこに料理を盛る。
    ソースをジャジャっとかけ回すので、必ずキャベツが汚れてしまう。
    忙しいからその順番じゃなくちゃ料理が間に合わなくなる。
    けれどここ…、料理を盛ってそれからキャベツをそっとのっける、千切りキャベツはフンワリと刻んだまんまでたのしめる。
    ポテトサラダは本家以上でありました。
    暑い厨房で汗だくになり、自分ができるコトを正しく正直にやってるシェフの姿に再び、「がんばって」ってココロの中で声かける。
    またまいりましょう…、贔屓にすべきお店がひとつ、今日誕生!



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    ひさしぶりのレストラン、「墨絵」という店にちょっと顔を出す。
    sme.jpg新宿駅の西口の外…、メトロ街という地下街の中にずっと昔からある。
    ボクのオキニイリの「永坂更科布屋太兵衛」や「肉の万世」、あるいはパーコー麺の「慢性麺店」などなど、個性的な飲食店がズラッとならぶおいしいフロア。
    それぞれ繁盛店の中、一番行列ができる人気のお店がこの店。
    西新宿に住んでいた、ボクが20代の後半にこの店に来て食事をするのはかなり贅沢で、おしゃれなコトでありました。

    8c058334.jpeg民芸風のお店づくり。
    お店の中には花がふんだんに飾られて、お店の入り口にはパン屋がある。
    テーブルマットにナイフフォークがキラッと並ぶ緊張しすぎぬ程度のおしゃれ。
    今でも十分、ステキに感じる。
    けれど昔は本当に、特別感に溢れててお給料が出たらばココで晩ご飯!…、っていうのがしばらくボクにとってのモティベーション。
    そんな時代がありました。
    15年ぶり位でしょうか…、本当にひさしぶりにやってきたその雰囲気は昔のまんま。

    パスタとメインの料理が選べるランチのセットをもらう。
    ほうれん草を練りこんだ手打ちパスタをタップリとした緩めのソースであえていただく前菜がわり。
    今日のソースはトマトソースで、それもおいしそうだったけどココの明太クリームソースは絶品なのです。
    スープのようにたのしめもして、当然、パスタのソースでもある。
    しかもパンを浸して食べるとこれが悶絶するほどよくあうのですね…、ココのモッチリした独特のフランスパンのためにある。
    そんなソースで変わらぬ味にウットリします。
    開店の5分後くらいにお店にやってき、当然、すんなり座れたけれどパスタを食べ終わる頃合いにはもうほぼ満席。
    そろそろウェイティングがでる始末。
    ほぼ完璧にご婦人方で、ご婦人型のお店なのにパスタを前菜にもってくる…、女性だってお腹いっぱいになりたいのよね…、しかもおしゃれにお腹を満たしてニッコリしたい。
    そんな気持ちに合わせたメニュー。

    e59adc12.jpegそれからメインの魚の料理。
    肉の料理はポークグリルで、そちらの方がボリュームはあります…、と言われたけれどなんだか肉には気持ちがいかない。
    パンをおいしく食べられる料理はやっぱり魚の料理のような気がする。
    お店の人も、ちょっとお高くなってますけど魚の方が人気です…、って。
    それで魚の料理をたのむ。

    ウニのバターソースをひいたお皿の上に、三種の魚の料理が並ぶ、今日の魚のメインの一品。
    目に麗しくご婦人好みでウットリします。
    岩塩をほどこし焼いた真鯛のグリル。
    同じ真鯛をパン粉をのせてチーズの風味で焼き上げたモノ。
    秀逸なのがクロソイを蒸し焼きにして、マッシュポテトをあしらったモノ。
    マッシュポテトがワサビ風味でキリッと緑の香りが爽やか。
    辛味がポテトの甘味を引き立て、気がきいていてなんともおいしい。
    皮の仕上がり。
    温度感。
    どちらも少々、ボンヤリしててグルメ的には突っ込みどころ満載でしょう。
    けれど十分おいしくて、何より気軽。
    料理に集中しなが食べる評論家向けの料理じゃなくて、おしゃべりしながら少々、ほったらかしにされても味が壊れず気軽に最後までたのしめる。
    こんな料理の方がボクはすきだなぁ…、って思ったりする。

    f2aac4cd.jpegそしてデザート。
    ミルクジェラートとデミタスコーヒー。
    最小限の組み合わせ。
    ポッテリとした濃厚ジェラート。
    ミルクの風味がシッカリしてて、それ以外の風味を感じぬほどにミルキー。
    これを食べた直後にコーヒー、ちょっと口に含むとサラッとカフェオレ味になっていく。
    なかなか上等。
    贅沢ランチで膨れたお腹に蓋をする。

    ところでちょっと変わっているのがパンの扱い。
    普通、レストランで食事を終えて、さぁ、デザートというタイミングにてパンは退場。
    とりはらわれて、テーブルの上をキレイにしてから最後の一皿としてやってくる。
    けれどココ。
    デザートがやってきてもテーブルの上のパンがそのまま置かれてる。
    まだ、お替りができるんですか?
    そう恐る恐る聞いてみたらば、はい、どうぞという。
    デザート終えられてから、パンをお茶菓子がわりにおしゃべりされるお客様もいらっしゃるものでパンはそのままにしておりますの…、とも。

    お客様にとってはとてもうれしい配慮。
    実際、食事を終えてしまっているのにそれじゃぁ…、と、パンを二人で一個だけお替りをしてシェアして食べる。
    砂糖をとかしたコーヒーと、一緒に食べると、このパン、本当においしいのよね…、と。
    食べ放題とお代わり自由の狭間で揺れるオトメゴコロ!とでも申しますか。
    恥じらいながらパンのお代わりお願いしながら、実は私がハタチの頃に、お腹が好いたらココに来てスープだけをたのんでパンでお腹いっぱいにさせてたの…、ってそっと言ってたこと隣のおばさま。
    推定ボクと同年代!
    同じ経験、同じ時間と同じ今日を共有できた…、なんだかちょっとステキな日。



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    そうそう、久しぶりの今日のこの店で、一番なつかしかったのがここのこのメニュー。
    筆書き、ポッテリとした太い筆跡…、そして独特のいいまわし。
    sumie.jpgこれを真似したお店がかつていろんなところにできました。
    真似したお店はほとんは今は残ってなくて、時代を超えてこうして残るお店は結局、自分で苦労し生み出し磨き続けたオリジナルだけ…、そんなステキを確認す。

    それにしてもココの自社のウェブサイト
    軽くてしかも伝えたいコトはキチンと伝える…、しかも毎日、キチンと更新しているステキ。
    フラッシュばりばり、かっこばかりでそのくせ中身がほとんどなくて、更新するのも人任せっていう不実なサイトが多い中、こうした姿勢っていいよなぁ…、って思ったりした、また来よう。

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