昼、ステーキを食べたくってしょうがなく、それというのもある店でジェイソン・ステイサムが主演している映画の連動企画で肉まみれっぽいキャンペーン商品を販売している。
それでのぞきにいったのだけど、なんと開店早々、そのキャンペーン商品は欠品中というではないの…、なんてこったいと憤慨しつつも場所をかえ肉を食べよう。
一度頭の中がステーキモードになると容易にそれは変わらない。
どこかでお値頃ステーキランチをやってはいないか…、と必死にデータベース・イン・マイ・ブレインをフル稼働させ、それで新宿にある「銀座四丁目スエヒロ新宿店」にくる。
これまた不思議なお店でして、銀座四丁目スエヒロという名前でありつつ、もうその銀座四丁目にはスエヒロはない。
ただただ銀座四丁目にかつてお店があったというノスタルジーとプライドだけで必死にがんばる…、そんな感じの切ないお店。
普段は銀座四丁目価格の高級ランチで、けれどこの時期、期間限定でUSビーフのお得なランチをやっている。
リブロース。
200gで1050円というご奉仕価格。
さすがに分厚いジューシーステーキは期待できない。
けれどほどよく油がのって、なにより焼き加減が見事でステキ。
焼け目こんがり。
炭の香りがシッカリついて、サクッと歯切れる。
脂のうま味と香りが口に広がって、あぁ、ステーキだ…、ってウットリできる。
レモン風味のメンドテールバターにレモン。
塩と胡椒で十分おいしく、けれどそこに醤油をちょっとたらしてどうぞ…、と。
ご飯のおかずにこれほどおいしい食べ方はない。
なによりお店の人の対応が的確で、注文のときに焼き加減を聞いてくれる。
どんな焼き方がおすすめですか?と聞いてみたらば、ニッコリ、即答。
「ミディアムレアがなにより一番のおすすめです」と。
薄いお肉をミディアムレアに仕上げて出すのは至難の業。
けれどやってきた肉を切ってみたらば、見事に中はロゼ色で、ミディアムレアになっていたのも感心します。
肉のうま味は若干弱い…、USビーフでありますゆえ、コクにかけるところをバターで風味を足して味わう食べ方、昔ながらの知恵に感心、いたします。
それにしてもリブロースの肉。
上からみるとオーストラリアの形をしてる。
肉の大陸、オーストラリアはステーキ肉の形をしている…、そう思ったらなんだかニッコリ。
笑っちゃう。
この店。
昔ながらに徹底的にこだわり続けているのでしょうネ。
コーンポタージュを追加でとった。
小さなカップに上品な量。
つまりほんの少々、やってくるのだけれど食べるとなんとも、甘くて旨い。
丁寧に裏ごしをしたとうもろこしの甘みと香りを、しっかりスープのうま味が支える。
クリーミーで喉に引っかかるモノなどまるでなくってトロリなめらか。
It's corn potage!って感じの一品。
ガルニの野菜。
フライドポテトの切り方、味のととのえ方やクルンと丸くくりぬいたにんじんグラッセの甘やかさ。
どれをとっても昔ながらで、だからでしょうネ。
お店に次々やってくるお客様の平均年齢、60前後という成熟度。
スパッと切れるナイフは上等、ほどよくズッシリしたスプーンやフォークと、テーブルの上がキラキラしているところも贅沢。
まさに銀座四丁目的?って思ったりした、さてさて移動で、仕事とす。
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