朝をたのしく弁天庵。
さすがに昨日は良く寝れて、けれどまだまだ寝足りない…、なんだか頭がボンヤリしててまず腹ごしらえと表に出たら空までぼんやり、湿気が多くて蒸し暑く、蒸気が街に漂っている。
今日明日、空が乱れるようで梅雨をまだまだ前にしてのこの天候不順。
今はいいけど来週月曜の金環食の日には晴れてネ…、って思ったりする。
いつもの朝の定食たのんで、お茶を飲みつつボンヤリ待ちます…、5分ほど。
そば屋さんの出汁巻き玉子。
今日は若干フックラで、口に含むとジュワッと出汁が流れだす。
あくび混じりの口がニッコリ。
出汁の旨味で目を覚ます。
納豆、それから山芋とろろ。
ネバネバモノは口に含んだ途端に滋養を感じてうれしい。
お腹の中にジンワリ染み込む、肉のようなスタミナ食材と違ったやさしい元気をくれる。
ご飯を食べるの忘れてゴクリと、山芋すすって体の中の疲れをとります。
そして蕎麦。
海苔をちぎって風味をくわえ、花巻そば風にして食べる。
出汁をすった焼き海苔はトロンと粘って蕎麦にからんで口の中へとはいってくる。
蕎麦の香りに海の匂いが混じって、とてもふくよか。
そういえば、お盆の上に並んだおかず。
山芋とろろも、納豆も、そして焼き海苔、どれも蕎麦の具材になります。
出汁巻き玉子だって蕎麦にのせれば出汁を吸い込みおいしくなってくれたりもする。
そば屋の料理って効率的で合理的…、考えられて出来てるんだってちょっと勉強…、オモシロイ。
それから勉強会の準備をします。
MacBookで作ったレジメを、そうだどこかでプリントアウトしなくっちゃって、一番近所で便利な場所はセブンイレブン…、PDFのファイルにしとけば多機能コピアでプリンできる、しかも1枚10円で…、あまりの便利にニッコリしつつ、書類を持って池袋。
ランチを「タカセ」にいたします。
池袋にくるたび、ちょっと寄りたくなるオキニイリ。
ココを思い出にした人の、その思い出に会いに来る…、そんな気持ちで来たくなる。
なんてことない店なんですけど。
駅の前。
パン屋のビルの上の上。
ボクの生まれた街にもこうした洋食レストランがかつてあった。
「洋食」だとか「パン」だとかがそもそも珍しく上等だった時代の贅沢。
ボクも母に連れられて…。
大抵、塾の帰りや発表会が終わったご褒美とかに背筋を伸ばしてやってきていた。
今となっては普通のお店。
決して高級というわけじゃなく、けれどなんだか昔の贅沢思い出し、気持ちがやさしくなってくる。
お店にやってくる人たちも、この店が贅沢だった時代の人たち。
だからニコニコ、とてもほがらか。
従業員さんも昭和の雰囲気をもった人たち…、タイムスリップしちゃったような気持ちになります。
時代物のパイプの椅子。
小さなサイズのテーブルにビニールクロスがかかってる。
一昔前のデパート食堂みたいな感じで、気軽でレトロでなつかしく、最近のモダンで豪華な店ばっかりがいい店じゃない…、って実感します。
何を食べよう…。
ちょっと軽めにしたくって、ピラフにしようか、それとも昭和なナポリタンにしようかと思ってメニューを見てたら一品。
「洋風弁当」ってメニューをみつけて、それにする。
何が入ってやってくるかはわからない。
けれどそれもまたたのしみで、しばらく待ってやってきたらば、弁当箱の仕切りをはみ出す大柄なエビのフライとサーモンフライ。
ギッシリ感が際立ちかなりのボリューム感。
しかもなんと、エビフライをとると下にはロースハム。
それから野菜サラダがタップリ。
マスタード風味のちょっと大人な感じのドレッシングが、ピリッとしててキャベツの甘さを引き立てる。
サーモンフライをどけるとなんと、そこから焼肉、ウィンナさんが顔のぞかせる。
なんたるビックリ、サプライズ。
ひとつひとつの料理はシッカリ…、何しろエビはプリプリで鮮度抜群、パン粉衣で太ったモノじゃないのがうれしい。
サーモンフライの下に隠れた焼肉は牛ばら肉をカリッと炒めた、味はちょっとすき焼き風の甘辛風味がご飯のお供にピッタリしてる。
これに味噌汁…、田舎風のコッテリとした濃厚味噌にイリコの出汁がポワンとただようご家庭風にて、これまたご飯をおいしくさせる。
缶詰フルーツがデザートがわりにはいっているのがこれまた昭和。
だって昔、フレッシュフルーツよりも缶詰の方が甘くておいしくて、子供的にはうれしかった…、特に黄桃のムチュンと歯ぎれる食感が子供の頃を思い出させる。
ほどよくお腹を満たしてさてさて、これからガンバル元気をもらう、ガンバロウ。
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