リムジンバスにのって羽田から新宿につく。
打ち合わせをしていた友人をポール・バセットに訪ねてそれから遅めの昼食。野村ビルの地下にある「ハシヤ」というスパゲティーの専門店にくる。
オフィスビルの地下食道街。時間は2時をほんのちょっとだけ過ぎた時間で、なのに満席。あいたばかりのテーブルに案内されて、食事とします。
人気のお店が多いビルではあるのだけれど、中でもココとひとつ上のフロアーにあるサルバトーレのバフェが双璧。どちらもパスタがらみというのがオモシロイ。
それにしてもお店の中にコックコートの調理人が何人いるんだろう。
40席ほどのお店に対して、料理を作っている人が5人で、それにサービス係が1人いるから、お客様7人に1人という豪勢に感心します。
大きなうどんを茹でるような釜でクツクツ茹でられた麺をザザッと竹製のザルで取り上げ、それを中華鍋で炒めあげたり、ソースを和えたり。
イタリア料理のお店というより、中国料理の厨房作業のような感じがするのがここ独特で、その独特な調理を経てであがってくるスパゲティーもこれまた独特。
醤油ソースのミックスというパスタはまるで壁の穴の「若者のアイドル」って名物パスタのような出来栄え。野菜とベーコン、ソーセージをガーリック醤油とバターで炒めて仕上げたちょっと焼きそばみたいな出来上がり。
ムッチリとした麺の食感、焦げた醤油の香りが旨い。
アサリときのこをクリームソースで炒め煮をして仕上げたパスタもコッテリ旨い。
とは言えココで一番の名物パスタは「タラコウニイカ」。
たらことウニをペースト状によく練って、イカそうめんと一緒に麺とあえて仕上げる。木製のサラダボールの中で仕上げて、そのまま提供するスタイルは、まさにかつての壁の穴。
辛口に仕上げてもらうと、ビリッと辛くてまるで明太子みたいな味になるのもたのしい。フォークでクルンと巻くとキレイにまとまって、モッタリとした麺が口の中で暴れる、なんとたのしいオゴチソウ。お腹がたのしく満たされる。
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食事を終えて、お茶を飲みつつ情報交換…、新宿西口の「スカラ座」に来る。
喫茶店が飲食業の花形業態だった時代の名残なんでしょう…、お店の中にはステンドグラス。フッカリとした赤いビロードのソファに白いカバーがかかり、ボックスマッチに灰皿などもロゴの入ったオリジナル。
レモンスカッシュやアイスココアと一緒にやってくる、コースター代わりの白い布にも、お店の名前を刺繍でかいてる。しかも糊がパリッときいてて几帳面に折りたままれてる。今の日本が忘れてしまった、丁寧だとか上等だとかがココには普通に生き残ってる。
好きなお店でございます。
レモンを搾ってソーダで割った生々しくてみずみずしい。酸味も鮮やか。体がキリッとリフレッシュする。オゴチソウ。
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