新宿で肉を食べようと、それでルモンド。
「この値段でこれだけのステーキを出してるお店は他になし!」…、ってそんな感じのプライドをひしひし感じる店のムードがかなり好き。
カウンターだけ、中には厨房…、その厨房も肉をやくためのグリドルがあり、あとはスープやソースを仕込むガステーブルがあるばかりというシンプルさ。
なにしろメニューはステーキだけで、だからそれで十分なのでありましょう。
にもかかわらず厨房の中には3人。
肉を焼く人、サラダやガルニをお皿に盛り付ける人、そして仕込みをする人と、それぞれ作業分担があり一糸乱れぬチームワークで料理を作る。
一時期ちょっとレベルが下がった。
肉の匂いがお店の中に充満し、肉は旨いけどそれ以外はいかがなものか…?って状態だった。
けれどお店の人が若返り、今ではすべてが上等になる。
150gのリブロース。
これにサラダとご飯がついて1000円札でお釣りが来ます。
安く売るための肉じゃなく、脂もキレイに掃除してほどよき厚さに切り分ける。
強火の遠火でガッシリ焼きます。
外はこんがり。
脂が見事に焼き切られていて、その内側から芯にかけてはシットリ、ロゼ色。
噛むとフカっと奥歯が沈み、それから肉のうま味ジュースがジュワッと口に流れ出す。
歯ごたえがある。
味わいがある。
香りがあって、しかも顎に歯、歯茎と口のすべてを使って味わい尽くすたのしさはステーキならでは…、同じ肉でも薄切り肉やハンバーグには真似ができないごちそう感。
レタスのサラダはサッパリとしたレモンドレッシングでドレスされてて口の中をスッキリさせる…、あぁ、ゴチソウってニッコリします、オゴチソウ。
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それからちょっと郊外へ移動をしながら仕事の続き、打ち合わせ。
目的地の駅に降り立ちちょっとお茶でも飲もうかと喫茶店を探すもそんな気の利いたものはどこにもなくて、チェーンストアなファストフードがあるばかり。
どうしようかと、中でも一番チェーン臭さのないヴィドフランスを選んで入る。
パンの売り場に併設された喫茶室にてアイスティーだけで良かったんだけど、パンのおいしい匂いに負けた。
食後のおやつを何か食べよう。
それでなんとあんドーナッツを選んで食べた…、アンパンはすきじゃないのでありますけれど、あんドーナッツだけは特別。
ザラッとグラニュー糖の食感、フッカリとしたパンと油の香ばしさ。
そこにあんこの甘さが混じって口の中でとろとろとろける、苦手な小豆の粉っぽさを一切感じぬなめらかに、思わずウットリ…、アイスティーをコクリとやって、さて仕事。
そうめん作って、夜とします。
タップリのお湯を沸かしてそこにパラリパラリとそうめん投入。
口の大きな深い鍋。
だから差し水なんかをせずとも、吹き上がるコトがないのでクツクツ。
強火でシッカリ茹で上げる。
袋に書いてあったゆで時間。
1分少々というのを思っきり無視して3分。
ちょっと膨れてクタクタになるまで茹でて、ザルにとる。
冷たい水をジャージャーかけて、氷を入れてキリッと冷やす。
両手で氷を包み込み、それで熱い素麺を軽くもみつつ冷ましてお椀に盛り付ける。
汁を作ります。
あごだし、それから醤油に砂糖。
ちょっと甘目で濃い目の出汁を作ってそこに刻んだおねぎ。
タップリ入れてグラグラ煮立てザザッとお椀の上から注いでそれで出来上がり。
ネギの甘みと香りがおいしい。
ズルンとたぐると、冷たくしめた素麺がほどよき温度でスルスル、お腹に流れ込む。
長めに茹でたそうめんは、氷でしめるとネットリとした独特の粘り気のある食感になり、それを再びあっためるととてもなめらか…、ヌルンと喉を撫で回す。
シャキシャキとしたネギの食感、風味もたのしく、夜のお腹があったかになる…、もう一仕事でおやすみなさいといたします。
[8回]
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