サカキノホトンブログピザトーストをピザカッターで切る朝の今日

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ピザトーストをピザカッターで切る朝の今日

ガストに来ます。

先週朝をはじめて経験。
それで結構、いいなと思った。
朝の営業に一番最初に力を入れていたのはデニーズ。
そもそもアメリカのコーヒーショップは、朝食時間帯の営業レベルでお店の格が決まるのが常。
だからアメリカ生まれのデニーズは朝の時間を力を注いだ。
それも昔のコトであります。
最小限の従業員で営業をするファミレスの朝にクオリティを求めたって切ないだけ。
失望しないレベルの料理を、バリエーション豊かに提供することで、お客様の満足を得るガストのやり方、オキニイリ。

今日は先日気になった、ピザトーストをたのんでみます。
喫茶店の料理であります。
とは言え最近、喫茶店という業態がどんどん姿を消し始めていて、それと同時にピザトーストが絶滅危惧種になりはじめている。
それがこうしてファミレスで、生き残っているのはいいコト…、ありがたい。
たのんでやってきたらばなんと、ピザカッターが一緒についてやってきた。
最初は「何をこんなに大仰に」と思ったのだけど、実際使って切ってみると。
これが存外、スパッと切れてビックリします。
その断面もうつくしく、料理と切り刃の接点が、ナイフに比べて小さいからでありましょう…、溶けたチーズや具材を引きずることなくキレイに切れていく。
なんだか家に１個あれば便利かもって思ったりする。

それにしてもパンの裏側もパリッとこんがり焼けている。
筒状のベルトコンベア式のオーブンの中を流れてできてきたのでしょうか…、つくば万博のレストランではじめて登場した人手をかけずに大量に加熱調理するのが得意。
ずっと給食レストランでしか使われなかった調理器具を、ファミリーレストランにはじめて導入したのがココで、凍ったモノを調理人を使わずけれど確実に、安定的に提供することを可能にしたのネ…、だから安い。
他のチェーンが働く人の報われることのない汗で安さを搾り出しているのと違って、だからボクはココでは安心して安さをたのしむコトができる。

そうだとしたらオーブンの長さの分だけ確実に加熱してしまうシステム。
だから微妙な調理時間の調節ができない仕組みで、このパンの厚さや具材を乗せる順番などを設計しないと料理ができない。
なんだかちょっとオモシロイ。

ガストという店。
出来ぬ約束をしない覚悟が徹底してて、それでほどよき満足を売る。
今の時代にピタリとハマった、時代の産物。
これをレストランというのかどうかは別の議論で、これはこれ。
いまだに鷹揚なお客様が上等な料理とサービスを求めてファミリーレストランにやってきていた時代のコトを忘れられずに、出来ない約束ばかりをし、その約束を果たし損ない玉砕していく。
そんなチェーンも多い中、この割り切りも悪くはないかと思ったりする。

サラダもパリッとクリスピー。
レストランのドレッシングと言うよりも、スーパーマーケットで売ってる家庭用のドレッシングがタップリかかって、なんだか家で朝を食べてる気持ちがしてくる。
それもご愛嬌でありましょう。
余計な期待をしない分、失望させられることがない店もいいんじゃないかと思う朝。

ところで「ピザトースト」ってキーワードでGoogle動画検索をかけてみたらなんとキャンベルの缶詰クラムチャウダーで作るホワイトピザトーストってレシピ動画がひっかかる。
おいしそうではあるけれど、突っ込みどころ満載的で貼ってみました。

キャンベルスープにチーズを使えばもっと簡単にできそうなモノ。
なんでワザワザ、マヨネーズに味噌を混ぜるという一手間をかけちゃったんだろう…、そうしなくっちゃあまりに簡単でレシピっぽくならないからかもしれないなぁ…、とか。
でもこれってピザトーストっていうよりも、トーストグラタンっていうカテゴリーになるんじゃないか…、とか。
でもトマト系のピザソースを使わないビアンコピザもあるもんなぁ。
だとしたらこれも十分ピザの範疇、白いピザトーストっていうのも案外的を外してはないかもしれないなぁ…、とかいろんなコトを考えさせてくれる提案。
料理の世界は自由でステキ…、さてさて仕事にまいります。

[6回]

2012/09/20 (Thu) チェーン店 Comment(0)

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