東急ハンズに行くコトがあり、それで新宿タイムズスクエア…、高島屋がキーテナントになっている商業ビルで、ほどよく小腹が空いた時間帯。
早めの夜をと地下に行く。
高島屋のデパ地下的なる売り場でそこにたいめいけん。
キッチン併設の惣菜売り場。
その一角にカウンターがあり、食事ができるというのがウレシイ。
デパ地下がイートイン店舗に力を入れてた時代があった。
特に有名だったのが池袋の西武の地下で、ほとんどのお店がイートインコーナーを持っていて、その場で食事をたのしめた。
点心の店や、肉屋がふるまうローストビーフのお店だったり。
ほとんどの店が小さなポーションの料理を用意してくれていて、例えば寿司をちょっとつまんで酒屋の横でシャンパン飲んで、メンチカツを食べたら〆に中華粥。
…、とはしごでお腹を満たすことができたりしたのがナツカシイ。
ただ「小売店」と「飲食店」の売上効率を考えるなら、飲食スペースを持った途端に家賃収入が減少しちゃう。
お客様へのサービスよりも、家賃収入を優先しなくちゃデパートもやっていけない時代がやってきたと同時にそんな悠長な場所はどんどん少なくなった。
もったいないなぁ…。
多彩な食品がずらっと並んだデパ地下の、その臨場感の中で食事をするという経験自体が築地市場で食事をするのと同じくらいエキサイティングな経験で、なのにデパ地下と食堂街が上と下にバラバラという、なぜそうなんだろうって不思議に思う。
愚痴をいってもしかたござんせん…、たいめいけんのイートイン。
オムライスにハンバーグ、コールスローにボルシチがひとつのお皿に仲良く並ぶ、まるで大人のためのお子様ランチのような一皿。
小さなキッチンで、コックさんが一人で黙々と作っていくので、少々時間がかかりはするけどその丁寧な作業の姿をみながら待つのは退屈じゃない。
しかもどれもがたいめいけんの名物料理…、目に麗しくウットリします。
さてと、まずはオムライス。
なによりうれしく思うのが、あの「ドロドロ玉子裏返し」って感じの、たんぽぽオムライスではないというとこ。
オムライスとは、玉子の料理ではなくてご飯の料理。
あくまでパラパラとしたケチャップライスの食感、味わいが際立つように玉子が舞台を提供する。
…、でなくてはならないとボクは思ってる。
だから、玉子でケチャップライスをこうして包んだオムライスじゃないと気持ちが盛り上がらない。
ここの玉子。
薄焼き玉子じゃなくて、フックラ、ふんわり空気をタップリ含んで焼けた、茶巾寿司をくるむ玉子のような仕上がり。
玉子とご飯の接点はその双方が渾然一体となりつつけれど、玉子にシッカリ熱が入って生ではないのネ。
なんて絶妙…、オキニイリ。
ケチャップライスは細かく刻んだ玉ねぎとハムが入っただけ。
だからご飯の粒粒と玉子のなめらか、油とケチャップと主要な素材のそれぞれの味や風味がそのまま口にやってくる。
和牛の赤身を使って焼いたハンバーグはゴロンとまん丸。
肉汁ドバッのタイプじゃなくて、噛んで味わう顎にガツン!とうま味が伝わる歯ごたえたのしいハンバーグにて、酸味が際立つデミソースで軽く煮こまれうま味がしみる。
マッシュポテトにブロッコリ、ニンジングラッセとガルニもシッカリ手を加えてて、名物コールスローはキュッキュと奥歯が痒くなってくるような歯ざわり。
お皿の上のすべてのモノがキチンとおいしく準備されてる…、ステキだなぁと思って食べる、気軽なゴチソウ、また来よう!
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ところで本日、「ヘリコプターの日」なんだそうです。
1986年に全日空がそう決めた…、理由は1452年の今日、レオナルド・ダ・ビンチが生まれたから…、そして彼がヘリコプターの原理を考えだしたから。
「Air Screw」と名付けられた左のドローイング。
全日空がずっと昔に使ってたロゴの原型になったものでもあって、そうれじゃぁ、なんで全日空がヘリコプターのマークをロゴに使っていたか?
実は日本ヘリコプター輸送株式会社と極東航空株式会社が合併して設立されたのが全日本空輸という会社でだから、いまだに彼らが国際的に使用している2文字コードは「NH」。
日本ヘリコプターの略称だったりするのであります…、名前に過去あり。
全日空のかつてのロゴって個人的には大好きで、日本航空の鶴丸も復活したし、是非に再びみられれば日本の空も彩り豊かになるのになぁ…、って思ったりする、今日のコト。
[7回]
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