夜、新宿に出て行く用事があってそのまま夕食とろう。
それで「あずま」っていう洋食屋さんにくる。
新宿三丁目の末広亭って落語の殿堂の並びにある店…、この界隈は伊勢丹界隈が粋な風情の街だった頃の、店が未だにガンバッテいる。
やる気がないのかあるのかわからぬポーカーフェースの、けれど腕はしっかりしているご主人と、笑顔キレイな女性スタッフがテキパキ働く気軽なお店。
ココで一番好きな料理をまずはたのんで2人で分け合う。
じゅうじゅう焼きって料理であります。
鉄板の上にキャベツこんもり。
ザク切りにしたのをのっけた上に、焼いた肉を並べる。
肉そのものにすでに下味はついているけど、そこにここのしょうが風味のタレをたっぷりかけて味わう。
タレをかけるとおいしい蒸気が鉄板の上を包み込み、食べる前から鼻においしい。
かなり熱めに焼かれた鉄板。
だからキャベツがどんどん焦げて香ばしくなる。
肉は2種類。
牛肉、豚肉から選べてボクはいつも豚肉。
タレとの相性抜群で、ご飯のおかずにピッタリだから。
しかも大盛り。
シャクシャク、パクパク食べてるとどんどんお腹がすいてくる。
そしてメインのプレートランチ。
ひとつはカレーライスにナポリタン、クリームコロッケがひとつお皿にひしめいている。
カレーライスはコーンスターチでトロミのついた、黄色い昔夏かし系の。
ナポリタンは麺こそ今風に細いのだけど、甘くてトロンとソースに粘り気がでて、ムッチリとした食感くれる。
ゴロゴロ大きく切ったベーコン。
玉ねぎ、ピーマンと具材も充実、カレーライスのおかずになってくれそうな、おいしさ楽しいオゴチソウ。
それにしてもこう言う形…、つまりお子様ランチ的なるプレートものの世界って、唯一無二の日本的なる料理スタイル。
こんなステキがある国の子供はシアワセ、そんな時代の思い出を大人になってもこうしてたのしく味わえる、日本の大人もシアワセだよね…、って思ったりする。
もひとつたのんだ、オムライスとハンバーグの盛り合わせ。
なんとオムライスの中身はケチャップライスじゃなくて、明太子をタップリ混ぜたピラフと言うのがちょっと大人な感じでうれしい。
小さいながらもガリっとこんがり仕上がった、歯ごたえのあるパテは最高、シッカリとしたデミグラスソースの風味もあいまって、ボリューム以上の充実感を味わった。
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それから今日、新宿にでかけた理由のイベントへ。
大友良英さんというアーティスト。
ギター弾きにてドラマや映画の音楽プロデュースをしている、知る人ぞ知る実力派。
その彼が現在、少々ブレーク中。
理由は…。
NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」のテーマソングを作ってるんです。
テーマソングのみならず、劇中のジングルや細やかな音もすべてこの人のプロデュースというので近々、そのアルバムも出るんだという。
ドラマ自体も最近、最近まれに見る粋なコメディーでなかなかに良い。
テーマソングも歌なしというのに、聞くとなんだかウキウキしてきて、ゴキゲンな一日をはじめられる明るい楽曲。
オキニイリでありまして、そのライブがあるというのでいそいそと。
新宿二丁目にある老舗ライブハウスの「ピットイン」までやってきた、ビルの地下。
みっちりとした濃密空間の、しかもステージの真ん前という一等席をもらって、ご機嫌にしてたのしい2時間。
リードギターにドラムス、ピアノ。
アコーディオンにキーボード、ベースギターにトランペットにトロンボーンというちょっと変わった編成で、ちょっとブラスバンドっぽい音の鳴り方、元気が出ます。
ボクもブラスバンドをやっていたことがあって、そのときはぼんやりとした音があんまり好きじゃなかった…、けれど、そののほほんとした音がのびのび歌っているように聞こえてなんだかいいなと思った。
このオープニングのテーマソング以外にも、劇中曲やあるいは今まで彼が作った作品をいろいろ演奏したのだけれど、自分が作りたいと思って作った曲はどこかひとりよがりで退屈で、人からこうしてたのまれて作った曲は、キリッととても聴きやすい。
弾きたい曲と売れる曲って決して同じじゃないんだなぁ…、って思うとなんだか、自分の仕事のこともそうかもって思ったりする、オモシロイ。
アンコールの最後の最後で「潮騒のメモリー」を、みんなで大合唱というサプライズもあり、足取り軽く鼻歌交じりに家まで歩いて帰る夜。
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