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2024/11/23 (Sat)

２０席足らずの小さな甘味処で、おばさまたちの甘い花園みたいなところ。椅子やテーブルも小さく低めのおばさま仕様。
大きなおじさん、体を小さく縮めて座って甘味いただく…、ボクは豆かん。
大好きなのです。
コリッと歯切れて口の中をすべるようにきえてく寒天。
コツコツ固めに炊きあがった赤えんどう豆のほのかな塩味。噛むとほろりと崩れてかすかな甘味を滲ます味わい深さ。ポッテリとした黒蜜の、スッキリ切れのよい甘さと、味わいおだやか。最後に磯の香りが残ってウットリします。オキニイリ。

友人がたのんだイチゴのかき氷。
器の底には白蜜少々。山なりにした氷の上に、イチゴを炊いた自家製ジャムとアイスクリームだけという、シロップ使わぬ自然なおいしさ。
イチゴの酸味と香りがたのしく、氷だけをすくって食べると、削れた氷のすがすがしい味。キリッと冷たく、豆かん食べつつ氷で口をリセットさせて、午後の頭の準備ができる。

それにしても団子や汁粉、氷を食べるおばさまたちのシアワセな顔。洋菓子と違って和菓子は人の気持ちをおちつかせるのか…、温かさすら感じるステキなおすそ分け。

追分だんご本舗西口メトロ店

関連ランキング：甘味処 | 新宿駅、新宿西口駅、新宿三丁目駅

そして夜をひさびさイエメシ。チャチャッと作ってパパっと食べる。

まずは蒸し蟹。毛ガニの程よく大きなモノを、蒸して冷ましたモノが売ってた。一緒にすだちを買って搾って、そのまま食べる。
まだまだ甘みは少ないけれど、旨み十分。栗の香りのような風味もバッチリで、もう少しだけ我慢したらば、シットリとした身になるんだろう…、って。
思いながらもモクモクと、チュブチュブ、指を舐めつつ食べる。

それから野菜。

実は豪勢なカニサラダを作ってやろうと、野菜とカニを買ったのだけど、やっぱりカニはカニで食べたい。
それでマカロニを茹で、蒸したチキンブレストにゆでエビをマヨネーズであえたマカロニサラダと、ちぎったレタスにルッコラ、トマトと一緒に混ぜ、食べる。
ブニブニ、やわらかなマカロニの弾力感と葉っぱのシャキシャキ、トマトのプチュリと食感多彩でオモシロイ。
いんげん豆を固ゆでにして、白だしと練りゴマであえたおひたしも、カリサク歯ごたえたのしくて、緑の風味がオゴチソウ。

〆をカレーでドッシリすませる。

ちょっと前にもらった和牛のサーロイン。凍ったままで一口大にカットしてフライパンで表面を焼く。大量の脂がにじみだしてきて、それは一体、捨てて玉ねぎ。カラコロ炒めて、きつね色。
マスコット社の辛口カレーをパカッと入れて、水で濃度と辛味を加減しながら煮込む。土鍋ご飯と一緒に食べた。
いやはや、これがどうしようもないほどおいしい代物でして、クチャっと奥歯で潰れる肉の凶悪なほどのおいしさに、カレースパイスの風味で脂が燃えてくようなたのしい味わい。お腹満たしてシアワセになる、土曜日の夜。

夏の終わりは花火の季節の終わりでもある…、ような感じでこの動画。

花火をジャグリングしている動画を逆再生をしたというモノ。
まるで、空気の中から生まれた炎を手元に集めているような、不思議な味わいをもった映像に、ひととき浮世を忘れて見入ってしまう。
火がつかぬよう、雨の降った直後の森で撮影されてモノなんだという。シットリとした深い緑が、炎を引き立て、うつくしい。

[4回]

2014/09/06 (Sat) 丸の内リム：喫カバ Comment(0)

ＢＵＮのＤ

朝をＢＵＮ、新宿伊勢丹会館の一階にある喫茶店。

新宿三丁目という人が集まるつまり立派な一等地。しかもビルの一階なのに、ひっそり静かでここにいると、自分が今、新宿にいるということを忘れてしまえる鄙びた感がボクは好き。

お客様の入れ替わる時間帯にちょうどポコンとはまったんでしょう。
お店の中は静かでボクが、オンリーゲスト…、当然、タバコの煙もなくてキレイな空気にニッコリします。

ちなみにこの店。先日まで耐震基準を満たすための工事がしばらくなされてて、お店の奥の壁に工事囲いができていた。
どんなふうになるんだろう？って思っていたら、窓が開いた。一番最初の写真が実は今の写真。２番目の写真はかつての写真で一番左っかわがちょっと違って見えるでしょうか。
とは言え外に向かって開けられはしない窓風の壁。それでもちょっと明るくなって気持ちいいです…、ってお店の人は笑ってた。

さて朝のメインを何にしましょうと、少々思案で「Ｄセット」。
４種類ある朝食セットの中で一番値段がはります、それでも６８０円。

最近、パンで迎える朝がとても多くなってきた。
かつては頑固な「和朝食派」だったんだけど、朝にお米のご飯がちょっと重たく感じるように最近、なってきた。
人の食欲、嗜好は年を経るごとに変わってくるモノ…、そもそも最近、お米ご飯を食べなくってもあんまり寂しくなくなった。
さまざまな店で食べるさまざまなサンドイッチの中でもここの、このサンドイッチはちょっと独特、オモシロイ。
だって、チーズトーストとハムとレタスのサンドイッチが融合しているハイブリッドタイプであって、いつも感心してしまう。

挟んだパンの上半分はチーズがトロンとのっかりとろけて、焦げ目も強く焼きあがってる。
けれどサンドイッチの土台をなしてる一枚分は軽く色づく程度に焼けてて、しかもどちらのパンも具材に触れる側は焼かずそのまま。
具材はかなりタップリで、薄切りハムとレタスにそれからマヨネーズ。
当然、それらはヒヤッと冷たく、パンはあったか、チーズはフツフツ沸騰するようにアッチッチ。
食べつつ気持ちをどこに向けていけばわからぬ料理で、今食べているのはサンドイッチ、次の一口はチーズトーストと、ひと噛みごとに違った料理を食べてるみたいなお得な気持ちを味わえる。

組み合わせとしておいしいだけじゃなくて当然、パンもおいしくレタスもシャキシャキ、新鮮で、ひとつひとつの素材がシッカリしていてだから、奇手に思えるこの組み合わせも決して奇妙と思えない。

甘く冷たいアイスコーヒーを今日ももらってゴクリと飲んだ。
お店のロゴを焼き付けたシンプルだけどうつくしく、程よきサイズのこのグラス。
キューブアイスがグラスの中にキッチリ収まり、手にしたときの冷たさに、ハッとしたながら持ち上げる。
ほどよき重さと、口つけたときに自然と鼻に覆いかぶさりおいしい香りを無駄にすることなくたのしめる…、こういうところが好きなんだよなぁと思ってニッコリ。
今日も仕事をガンバロウ。

珈琲舎バン伊勢丹会館店

関連ランキング：コーヒー専門店 | 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅

[3回]

2014/09/01 (Mon) 丸の内リム：喫カバ Comment(0)

Berg

ベルクで朝を食べる月曜。

あいかわらずお店の向かい側にある立ち食いそば屋からの、化学調味料が煮える匂いが強烈で、息を止めつつ急ぎ足。
お店に入ると今度はタバコの煙の匂い。どっちが我慢できる匂いかというと実はタバコの煙の方がまし。かつて自分もヘビースモーカーでありました故、遠い昔をなつかしみつつ、さてさて今日の朝ご飯。

プレートという朝のセットをたのんで食べる。

トーストにハム、ポテトサラダにスイートコーン。レタスの葉っぱにバターにハードボイルド・エッグが半個。
朝のご飯にあってほしいものが、お皿の上にひしめきあってて目ににぎやかな朝のゴチソウ。
ちょっと前まで銀紙で包まれていたポーションバターが、裸のバターに変わってました。こっちの方がなんだか本物みたいな感じでボクは好き。

それにしてもパンがおいしい。
耳はサックリ香ばしく、空気を含んで仕上がった粗めの生地の食感軽快。塩の風味がパキッと鮮やか。そのまま食べても十分おいしく、何をのせてもしっかり受け止め互いにおいしくなっていく、博愛主義がウレシイトースト。
ポテトサラダにスイートコーンをのっけて食べるとムッチリ重厚。正直に作られたハムとの相性、なおさらよくて、朝のお腹がいいモノで満たされている感じがするのがアリガタイ。

ところで、こんな「Berg」もあるんだよね…、とちょっと気になるオキニナリ。

英国の小さなエンジニアリング会社「Berg」が、海外ではもう数年前に発売はじめてる「Berg Cloud」っていうネットガジェット。
予め登録しておいたウェブサービスの情報を、レシート大の紙に毎日プリントアウトしてくれるというサービスで、なんか気になる。
スマフォ用のニュース配信サイトならもっとタップリ、多様な情報を配信し続けてくれるんだろうけど、ワザワザプリントアウトしてくれる。しかもモノクロ。まるで小さな個人用の新聞みたいでいいなと思う。
ネットストアで１９９ＵＳドル＋αで購入できるようです…、どうしよう。

ちなみに昨日の夜…、料理を作る。先日、オステリア・ナカムラで食べさせてもらったポテトとチーズのカリカリ焼きを作ってみたくて、まず試す。

じゃがいも２個を細切りにして、水でさらさずテフロン加工の冷たいフライパンの上に並べる。
オリーブオイルをかけまわし、蓋してそのまま蒸し焼きにする。焼いてる面がカサカサ動くようになったらひっくり返し、パルミジャーノをおろしてタップリ。再び蓋して焼き上げる。チーズがとけてきたらばも一度ひっくりかえして出来上がり。
じゃがいものでんぷん質で見事に千切りポテトがくっついて、ハッシュブラウンのようになる。
チーズの香りも香ばしく、泡がおいしく飲めそうな味。よく出来た！

昨日の土鍋ご飯がご飯一膳分ほど残ってて、それを使ってオムライス。
具材をタップリ。白ソーセージを一本輪切りに。それから鶏の胸肉を大きめぶつ切りにしたのを軽く油で炒めて休ませる。
ざく切り玉ねぎを炒めたところにご飯を入れて、塩と胡椒で下味つけたらソーセージと鶏肉戻してケチャップぷちゅり。
ビックリするほど量が増え、玉子でくるむのは難しそうで、お皿にケチャップライスをのっけてそこに薄焼き卵をかぶせてやった。

焼けたケチャップの風味ってなんでこんなにおいしんだろう。
固めの土鍋ご飯を使って作ったから、ケチャップをタップリいれても
スプーンですくうともれなくゴロゴロ具材がのっかり、ご飯混じりのオムレツをたべてるみたいな贅沢感。
ほうれん草とベーコンをバター醤油で炒めてサイドとします。
強火でジャジャっと炒めただけで、だから旨みがしっかり葉っぱに閉じ込められて体が潤うような気がする。おいしい夜のオゴチソウ。

[6回]

2014/08/25 (Mon) 丸の内リム：喫カバ Comment(4)

LOVE

ひさしぶりに西新宿で朝…、「愛」をみつめる。

ずっとココにあるBig Love。
同じ形で同じ色。同じ場所に同じようにたっているのに、季節によって不思議なほどに雰囲気かえる。
冬はやさしくあたたかく、春はウキウキしてみえる。夏の今日はコントラストが強くて激しい情熱的な愛に見え、もしかしたらば今の自分の気持ちもそういうLOVEに憧れもってるのかも…、って思ったりもする。そんな朝。

ポールバセットで朝食にした。

色黒でくっきりとした影が眩しい表から、中に入るとやわらかな影。地下にありつつ大きな天窓から外の光が注ぎ込み、まるで木陰で日差しをさけてぼんやりしている気持ちになれる。
超高層ビルに囲まれながらも、見上げてみれば街路樹がユラユラ葉っぱを揺らしてて「街からひととき逃げてきた」感が漂うところがオキニイリ。

クロワッサンのサンドイッチで朝にする。

クロワッサンに切り目を入れて、ハムとレタスと紫キャベツを挟むだけ。とても簡単、とてもシンプル。マヨネーズみたいな調味料は一切使わず、素材の持味の組み合わせだけをたのしむ趣向。
それでもそれぞれの味がシッカリしてるから、おいしくできる。考えてみればパリ的サンドイッチはみんなこういう作り方。

パンの味が主張するからなのでしょう。食パンなんかと違ってそもそも、バゲットだったりクロワッサンは持ち味強い。その食感や味わいで、サンドイッチ自体の味の方向性まで変わってしまう。
クロワッサンはパリッとパン屑ちらかるほどに香ばしく、なのに噛んでくうちにどんどんとろみがついて、バターの風味が強くなる。これそのものが調味料って考え方ができるほど。
アイスルンゴをお供にもらい、体をシャキッとさせました。

ポールバセット新宿

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プロジェクションマッピング系の動画の中でも、これは秀逸。ビックリしました。

OMOTE / REAL-TIME FACE TRACKING & PROJECTION MAPPING. from something wonderful on Vimeo.

リアルタイムに顔をトラッキングして、３Ｄ画像を投影する「ＯＭＯＴＥ」っていうプロジェクト。
すっぴんの顔に化粧がほどこされたように見えたり、人が人の顔でなくなる「不思議な不気味感」をかもしだしている。
OMOTEっていうプロジェクト名は能面…、つまり面（オモテ）に因んでという日本人による企みで、今まで大きな構造物やバーチャルスクリーンに壮大な画像を投影するコトにこだわってきたプロジェクションマッピングとは、真逆の小さな、しかも身近なモノに投影するこの方向性。
日本的で斬新で、オモシロイなぁと思ったりした。オキニイリ。

[7回]

2014/08/19 (Tue) 丸の内リム：喫カバ Comment(0)

シナモントースト、楡の朝

新宿西口の喫茶店…、「楡」で朝。

入り口脇のカウンターの上にズラリとサイフォン並ぶ。昔ながらの喫茶店的風情があって、なんだかそれでホっとする。
入口部分が喫煙席。
奥は禁煙席という店の構造。その境目部分に座っていると、タバコの匂いがほのかに漂う。タバコ吸いには煙を吐ける場所が少なく、だからこういう店は貴重でウレシイ場所に違いなく、シアワセそうな顔を見てると煙の匂いもちょっと乙。

アイスコーヒーをたのんでゴクリ。
サイフォンだてのコーヒーを時間をかけて冷ましたモノで、ゴクゴク飲めるやさしい味わい。
ガムシロップやクリームを一緒に持ってきてくれたんだけど、使いませんからと辞退して、コーヒー自体の味わいたのしむ。
口の中にしばらくおいて、舌の上を転がすようにして味わうと、ユックリ温度があがって鼻から香りが抜けていくのがたのしい。苦味はあるけど渋みが弱く、だから舌が疲れないのもうれしいところ。

朝のメインはシナモントースト。

ココの名物のひとつでかなりの人が注文していたりする。ほどよき厚さのトーストにバターを塗って、そこにパラリとシナモンシュガー。そして再びトースターで軽焼きをして出来上がり。
シナモンの甘くて切ない香りが鼻をくすぐるシアワセ。
食べるとジャリッとグラニュー糖が前歯で潰れ、バターがヒヤッと唇濡らす。普通のパンにシナモンをかけただけというのにまるでお菓子のような味や香りになっていくのが不思議にたのしい。

ホイップクリームを乗っけて食べると、一層、お菓子な感じが際立つ。
トロリととろけるクリームがシナモン味になって口の隅々満たす。噛んだ断面をよく見ると、バターがしみてパンの中まで濡れているのにウットリします。
甘いシナモントーストパクリ。
そしてすかさずアイスコーヒーをコクリと飲むと、シナモン味のコーヒーになってくようで、なんだかウレシイ。ホイップクリームを多めにすれば、冷たいウィンナコーヒーに口の中でなっていく。気持ちがホっとやわらかになる、オキニイリ。

楡

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