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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    コーヒー飲みつつ、軽く仕事の打ち合わせ…、椿屋珈琲店にくる。

    9d5ff00a.jpgかつての名店、談話室滝沢だった場所。
    ホテルオークラのロビーラウンジのような広々して侘びを感じる喫茶室から、大正モダンな個室感が漂う空間になったとき、なんだかしばらく馴染めなかった。
    それもスッカリ過去のコト。
    昔からココにこうしてあったんじゃない?と、思えるくらい普通になった。

    このお店を経営している「東和フードサービス」って会社の人たち。
    ずっとお好み焼きやパスタのお店を運営していた。
    東京都心。
    それも新宿を中心とした一等地にお店を集中的に展開していた会社。
    高い家賃をひねりだすため、原価の低い商品を作って出さなきゃいけない…、と。
    それで彼らが最初にやっていたのは「粉物の店」。
    小麦粉使った料理ならば、原価の低いし安定している、だから儲けやすいんだ…、って。

    ところが転機がやってくる。
    談話室滝沢が廃業するとき、その物件をひきうけたのがこの会社。
    事業を引き継ぐ形で喫茶店をはじめるコトになったのだけど…。
    これが儲かる。
    笑いがとまらないほど儲かって、粉モノよりも、水モノだよネ…、ってここ数年作るお店はほとんど椿屋珈琲店というくらい。

    eea8e1ff.jpgそれにしてもこのお店。
    禁煙席がかなり少ない。
    画像におさめたこの部分。
    お店の一番奥にあってテーブル数にして10個ほど。
    30人も入ると一杯になるほどミッチリとした小さな空間。
    多分、タバコを吸う人ばかりが来るって思って作ったんでしょう…、いつも一杯。
    今という時期。
    タバコを吸う人と吸わない人のどちらが優先されがちかっていうと吸わない人でそうしたムードに気づかず設計したのでしょう。

    今日は奇跡的に禁煙席がガランガラン。
    ファーストゲストで、好きなテーブル自由に選べる。
    窓際の席。
    しかも隅っこ…、三角形の狭い頂点のような部分に置かれたテーブル。
    そこに座ると右手には窓。
    窓に貼りつく緑の向こうに新宿の街が見える贅沢。
    こうして見ると、新宿の街も海外のどこかおしゃれな街のようにみえてビックリします、オモシロイ。

    座ってコーヒーを注文すると、まずは空のカップがきます。
    砂糖のポット。
    ミルクのピッチャー。
    どれもキレイでおそろいの陶器製で、テーブルの上の景色がかなり上等…、これからおいしいコーヒーがやってくるんだって、気持ちが軽く盛り上がる。

    e255daba.jpgそしてコーヒー。
    フラスコに入ってやってくる。
    うやうやしく…、とでもいいますか。
    小さな一人分のコーヒーが入ったガラスのポットを持ってお店の人がやってきて、目の前でカップに注いでくれるという趣向。
    最近、多くの店がこのやり方を真似してる。

    出来立て感が強調されておいしく感じる。
    とは言え、実は、先にやってきたカップが冷たい。
    だから注いだ瞬間に、温度が下がって決して熱々じゃなくなるのです。
    それが残念。
    冷めて飲みやすくなるって思えばいいのかもしれないんだけどやっぱり喫茶店のコーヒーは、フウフウしながら飲みたい飲み物、ちょっと残念、勿体無い。

    コーヒーの味そのものはほどよくおいしい。
    特徴のない飲みやすさ。
    酸味がなくて甘みが強く、一口目からおいしく感じ、最後の最後まで味の印象がかわらない。
    ひとりでノンビリ飲んでると、知らないうちになくなっていく。
    ボンヤリしてたら次々、禁煙室にお客様がやってきてそのすべての人が仕事がらみの打ち合わせをしにやってくる。
    そのクセ、ひとりで仕事をしたりする人の数は少ない。
    スタバとちょっと違った雰囲気。
    サードプレイスとは言えないまでも、会議室だとか打ち合わせ室のかわりをなしてるビジネス空間…、それはそれにて便利だろうと思って、さてさて、また仕事。
     

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