とあるレストランに行き、そこのシェフと情報交換。
最近ちょっと悩みがあるんだ。
料理をおいしくすればするほど、お客様が遠のいてってるような気がする。
特にランチの入りが悪くて困ってる。
ならばランチのパスタを頂戴…、ってお願いをして食べてみたらば、きちんとおいしい。
けれど量は上品、特徴がなく印象に残らない味で勿体無い。
ディナータイムがはじまる直前。
おもしろいお店を覗いてみようよ…、と「パンチョ」に来ました。
炒めスパゲティー。
しかも大盛り、トッピング。
なんでもありのノリのよい店、彼がやってるお店の真逆にあるような店でショック療法と思ったのです。
渋谷には2軒あるココ。
1軒はスパゲティーの専門店で、けれど新しく出来た方のこの店は、スパゲティーだけでなく、オムライスだとかハンバーグだとかメニューが増えてて、なんでもありに拍車がかかってスゴイ勢い。
大きな看板にも「オムライスとナポリタンのパンチョ」ってドカン。
看板の絵も「ふわとろ卵オムナポ」って今までなかったメニューがメインでズバッと描かれている。
ココの一押し。
「オムナポ」って言う、ナポリタンにオムレツのっけた商品で、それにハンバーグをのっけたモノをたのんでみます。
入り口で食券かってお店の人に手渡すと、ご飯にしますか?パスタにしますか?って聞かれるのです。
ご飯にしたらオムライス。
パスタにしたらナポリタンと言うコトなのでしょう…、オモシロイ。
パスタでお願いって言ってたのんで、セルフサービスのお水を手にしてテーブルに。
壁には雑誌やマンガがタップリ。
昔の喫茶店のような雰囲気で、ノーサービスがうれしい人がのんびり料理を待っている。
しばらく待ってやってきたコレ。
熱い鉄板にジュウジュウ鈍い音がしている。
ナポリタンが焦げる音。
上にフックラ玉子焼き。
程よく焼けてて、食べると甘くて出汁巻き玉子のような味。
コンガリ焼けたハンバーグ。
思っていたより大ぶりで、鉄板の上からこぼれ落ちそうなボリューム感。
ビックリするのが、これにご飯にスープ、それからサラダがついたセットがあった。
確かにハンバーグの付け合わせにスパゲティーのケチャップあえ…、っていうのは洋食屋さんの定番メニュー。
ここはたまたまスパゲティーがメインで、ハンバーグはトッピングと言う位置付けで、だから「焼きそばライスの洋風版か?」って思ってしまうけど、決して不思議じゃないワケです。
しかもメインのハンバーグだと思うとちょっとガッカリだけど、スパゲティーのトッピングだと思えばかなりのクオリティ。
フォークでザクッと切れ目を入れると、肉汁ジュワリ。
それをオムレツがゴクリと飲み込む。
結構おいしい。
ムッチリとした太い麺。
ケチャップこってりこびりつき、焼けた脂の風味とうま味がガツンときます。
玉ねぎ、ピーマン、ウィンナとどれも焦げてて、その焦げ味が濃厚ケチャップの味に負けない風味になってる。
オムレツも、ハンバーグも当然ナポリタンにも容赦なく味がついてて、旨さに旨さを重ねた味で、これなら十分、ご飯のおかずになるよなぁ…、って呆れつつも感心します。
おいしい料理が売れる料理じゃ必ずしもない。
ランチにはランチのおいしさが存在し、なによりたのしくお腹を満たせて納得できる値段の料理。
そんな料理しか生き残れないのが飲食業の厳しいところ。
なんだかちょっと勉強します…、ニッコリと。
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ところで今日の昼のコト…、午前中の打ち合わせの後、ちょっと遅めの昼ご飯。
お櫃ご飯がおいしい店で、たまに来たくなる、それで来た。
ほどよく涼しく、それで湯豆腐たのみましょうか…、と。
いつものように、テキパキまずは、漬け物がくる。
そし赤出汁。
ふうふうしながら、喉を潤しそろそろお櫃ご飯がくるのだろうな…、と待っていた。
けれど、待てど暮らせどご飯が来ない。
お漬物も、味噌汁も、それだけひたすら食べてもおいしく感じるものじゃない。
そうこうしているうちにメインの湯豆腐も来る。
小さな土鍋がクツクツしながら底には昆布。
ささがきにした鰹節だとか生姜の薬味がやってきて、熱々のタレ。
いつでも食べれる状態で、けれどご飯がやってこない。
お昼が予想以上に忙しかったのでありましょう…、ご飯が切れて急いで炊いて、けれどそれが間に合わなかった。
滅多に無いこと…、お店の人も一生懸命、もう少しっていうのだけれど炊けたご飯を蒸らさなくっちゃおいしく食べるコトもできない。
湯豆腐がちょっとぬるめの冷奴になる、そのタイミングにてご飯が到着。
ご飯はさすがにおいしくて、ササッと食べてこんなコトもあるんだなぁ…、と、ニッコリ笑ってお店を後にしたランチ。
短気を起こさず、怒らずすませた…、なんだか大人になった気がした昼でもござります。
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