仕事を終えて新宿駅にもどってきて、家に帰るには少々早い…、それで前からちょっと気になっていたお店を覗いて見ることにした。
宿ルミネの新装部分、ディーンアンドデルーカの隣という場所にあるお店。
ボンジュールレコードっていう音楽をテーマにした雑貨のお店の一角に「ボンジュールブラウンウォーター」って言うカフェがある。
その佇まいがヨーロッパのタバコ屋さんを兼ねたカフェのように思えて気になっていた。
ドリップコーヒーが売り物で夏は水出しコーヒーがある。
そこでアイスの水だしコーヒー。
コーヒーを出すカウンターの一角にお菓子のケーキが置かれててそこに「オレンジパイ」なるお菓子を発見。
それも一緒に食べてみたらば…、なんとおいしい。
ざっくりとした歯ごたえたしかなパイ生地。
アーモンドの粉をはさむようにして、オレンジスライスをギッシリ敷き詰めそれがコンガリ焦げるまで焼いてどうぞ!というシンプルさ。
でも噛みしめるごとに味わいひろがる、しみじみとした味がたのしい。
焼けたオレンジの苦味と甘味。
噛むごとにザラッと潰れてうま味を吐き出すアーモンドの粉。
とても上等なマーマレードをマドレーヌと一緒に食べてるみたいな食感…、食べはじめると食べ終わるまで無言になってしまうおいしさ。
オキニイリ。
コーヒー自体は凡庸で、けれどとっても飲みやすくなるほど「ブラウンウォーター」って飲み物なんだと思ったりする、さて帰ろ。
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そうして夜に、サイゼリヤ。
一時期、かなりのヘビーローテーションで使ってたのだけれど、ちょっと前までご無沙汰だった。
しばしば使っていた頃は、「安い」というコトがうれしくて、にもかかわらず決してクオリティが悪いわけではないというのがうれしくて…、それで来ていた。
けれど最近、安いというコトに感動しないようになってきたみたい。
いろんな安さが街に溢れているからでしょうか。
安さ以外になにか特別なコトがなくては、なかなか気持ちが動かない。
ひさしぶりに来たこの店も、ちょっと静かなような気がする。
かつての熱狂。
老いも若きも、サラリーマンもファミリーもみんながココにやってきて無防備なほどの笑顔をふりまき食事をしていた。
そんなブームは終わっちゃったのかもしれません。
とは言え、これほどたのしく、これほどほどよいファミリーレストランってなかなか他に見つからず、だからまだまだ必要とされる店であります。
ボクもまだまだオキニイリ。
シュリンプサラダをとってプニプニシャキシャキ。
ブラックペパーをタップリふって、オリーブオイルもパパッと注ぎモリモリ食べる…、茹でたシュリンプの塩味が口に入って潰れるたびに、あぁ、贅沢ってニッコリします。
それからパスタ…、トマトクリームのスパゲティー。
トロンとなめらかなトマトソースにうま味とコクを持ったクリーム、イカとエビと角切りトマトと味わい豊かなソースがタップリ。
そのまま食べてもそこそこだけど、そこにオリーブオイルとパルミジャーノの粉チーズ、タバスコかけて味変えてハフハフ食べるとなかなかおいしい。
そうそう、ここのオリーブオイルは風味豊かで悪くない。
ここより高いスパゲティーを売りながら、まずいオリーブオイルを置いて平気なお店がたくさんあるなか、こうしたところがシッカリしている良心的がいい感じ。
麺に比べてソースが多く、スパゲティーを食べてもかなり量が残るのもありがたく、ガーリックトーストをとって拭ってキレイに終える…、ほどよき夜のオゴチソウ。
ところでちょっと前に、いろんなところでアップされてたステキな動画。
スペイン、カタルーニャ州サバデイの広場で行われたフラッシュモブの映像で、女の子がコントラバスを抱える男性の防止に入れた一枚のコインからはじまるベートーベンの第九の演奏。
スペインの銀行「Banco Sabadell」の130周年を記念して行われたイベントらしく、参加したアーティストの数、総勢100名以上という壮大なモノであります。
いいなぁ…、ちょっとウルっときちゃうほどいいなと思う。
それにしてもヨーロッパの街って、こうした程よい広場を中心に街ができてる。
日本の街でこうしたコトをしようとして、一体どこにこんなステキな場所があるんだ…、バスロータリーじゃまるで様にならないしなぁってうらやましくて、なおさらステキに思えます。
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