サカキノホトンブログパニーニモーニン

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パニーニモーニン

セガフレード・ザネッティ。

コーヒー付きの空間と、時間をゆったりたのしむ時にはスタバを選ぶ。
スタバのコーヒーは特徴的で、たしかにそこにいかずば飲めぬゴチソウではある。
けれどコーヒー以外の付加価値が、総合的に重なりあってそれで魅力を作ってる。
おいしいコーヒー。
それもポッテリとしたおいしいラッテを飲みたいときは、アメリカ系じゃないコーヒー店。
例えばイリー。
そしてココのザネッティ。
座り心地の良い椅子があるわけじゃない。
ハッと思わせるＢＧＭが流れているワケでもなく、ちょっとお洒落なファストフードレベルのお店で、けれどラッテはとびきり旨い。
今日はなんだか、お腹の中がおいしいラッテモードになって、それでココ。
パニーニたのんでセットにし、それでラッテたのんで飲んだ。

うーん、なんたるおいしさ。
フワッと軽くコーヒーの上に浮かんだ泡。
ミルクと空気だけでできてる泡なのに、とても頑丈。
揺らそうが、息を吹きかけゆすろうが時間がたってもこわれない。
唇あてるとブシュッとちょっと潰れはするけど、それもすぐに復元してくる。
香り豊かなエスプレッソとミルクのうま味。
トロンと口にやってくる濃厚にして、ポッテリとした飲みごたえのあるラッテの味わい。
喉をユックリ流れておちて、お腹をズシッとあっためる。
これでお腹が膨れるような、そんな味わい。
充実感。

後から遅れてやってきた出来立てパニーニ。
モッチリとした真っ白なパン。
焼けた鉄板でプレスしながらジューッと焼いてく。
すると表面、パリパリに。
焦げ目がついて、香りもとっても華やかになる。
なにより縞々に付いた焦げ目が食欲そそる。
日本人はおそらく世界で有数の、「焦げ目大好き」民族なんじゃないかと思う。
焼いたお魚。
肉もそう。
おにぎりだって焼いて焦がしてありがたがって、押し頂いたりするワケですから、パンがこうしてこんがり焦げてる。

ファストフードのホットサンドの中ではコレが、ピカイチだろう…、とボクは思います。
かつてロッテリアが、イタリアンホットサンドって言うのを売っていて、昔はそれでもおいしかった。
普通の食パンをプレスして作ったあれは、多分、イタリアのこのパニーニをリスペクトして作ってたんでしょう。
こうして今では本物が口に入る、なんたるシアワセ。

手づかみすると、何しろ熱々。
ストーブの上で焼いたお餅を持ち上げて思わず手のひらでお手玉するようなそんな熱々。
ふうふうしながら食べると前歯がまずは、サクッと焦げた表面つらぬく。
瞬間、フカっと中はシットリ。
しかもモチモチ、噛むと粘り気もってくる。
中に挟んだチーズがトロンと、その粘り気に拍車をかける。
やっぱりお餅。
これは「イタリア磯辺焼き」って感じであります。
風味のアクセントになっているバジルをもしも醤油に変えたら、磯辺焼きになっちゃいそうな親しみやすいおいしさにニッコリとなる、オキニイリ。

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