夜の新宿の街にちょっと出る。
毎週末は人でにぎわう街ではあるけど、今日は格別。
花園神社に向かう人たちで靖国通りを挟んだエリアは、人また人でごった返してる。
酉の市。
歩道に屋台がズラッと並び、この時ばかりはまるで台湾夜市のようなにぎわい、雑踏。
今年の流行りはボリュームのあるお好み焼きやたこ焼きのような粉モノ類のようであります…、ソースの匂いを嗅ぎながら、間もなく今年も終わってく。
今年はちょっとだけ前に進めた年だった。
来年こそは、今まで準備してきたことを、花開かせる年にしなくちゃ…、ってそんなコトを思いつつ人並みかき分けのんびり歩く。
人は沢山歩いているけど、熊手を買って歩く人はほとんどいない。
まだあと一日、酉の市は残ってる。
それが本番?
それとも熊手を買う元気もない…、そんな日本はちょっといや。
中村屋さんで食事をします。
日曜日の夜の新宿は、若い人達で溢れかえってる。
ちょうど10年前の渋谷が今の新宿のよう。
当の渋谷は10年前の原宿みたいな雰囲気で、昭和生まれより平成生まれが幅をきかせてる居心地悪さを感じるところになっちゃった。
新宿はまだ新旧入り混じってて、おじさん達にも居場所があるのネ。
例えば中村屋さんの二階にくると、平均年齢60歳ほどの客層でとても落ち着いた空気がステキ。
カレーや洋食、中国料理と置いてあるのは昭和なデパート食堂メニュー。
気軽な雰囲気を見るとまるでファミレスで、ボクは勝手に「アラカンファミレス」って呼んでいる。
キビキビ働く笑顔のキレイなサービススタッフ。
明るい店内。
ほどよくゆったりした椅子と広いテーブル。
自由に選べる手軽な値段のメニューとどれもファミリーレストランの特徴で、こうしたお店はどんな世代にも居心地よくていいのでしょう。
お店は一杯、にぎやかでけれどみんな大人な人たち。
奇声を上げる若者や、小さな子供の声がなくってざわめく声も落ち着いている。
あんかけチャーハンを選んでたべます。
パラパラ、軽く仕上がった卵チャーハン。
玉子と白いネギだけで作っているのに風味豊かで、なによりご飯の粒がコロコロ舌の上を転がるほどにパラパラ。
そこにタップリ醤油あんかけ。
ホタテとエビとキューリにセロリ。
コツコツとした野菜の食感がトロンとやさしいあんかけのあんをよりなめらかに引き立てる。
塩味素直な卵スープに、ザーサイ、それからフルフルスベスベ杏仁豆腐。
一緒にシーフードカレーも一口食べる。
中村屋さんっていえばやっぱりカレーライスで、けれどいつものチキンカレーではなく野菜たっぷりのカレーを選んで食べようと、お店の人に聞いてみた。
そしたらシーフードカレーが一番いいですよ…、ってすすめてもらって食べる。
パプリカ、オクラと色鮮やかな野菜タップリ、ホタテとイカが食感、うま味をカレーにくれてなんともおいしい…、オゴチソウ。
おいしいってことは素晴らしいコト…、そしてなにより人をシアワセにしてくれるコト。
そんなコトを思ったりする、日曜日。
ところでこんなステキな動画。
シーフードつながりってコトで一枚、貼っておきます。
Salesman Pete from Salesman Pete on Vimeo.
「SALESMAN PETE」って題名で、その名の通り、セールスマンのピートさんが主役の一編。
埋め込まれた脳内プロセッサでスーパーマンになってしまったセールスマンが、すべてをシーフードに変えてしまうパワーストーンを奪った悪党をやっつける…、ってまぁ、シンプルなストーリー。
ただこの動画。
ただの学生が卒業作品がわりに作ったモノという。
テンポの良い動画と音楽、それにひねりの利いたストーリー。
どうするんだろう…、と思っていたらなんとこんな終わらせ方あるんだねぇ…、って笑っちゃうよなめでたし、めでたし。
ちょっと長めの動画ですけど、日曜の夜にぼんやりどうぞ、と思います。
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