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2024/11/28 (Thu)
蕎麦の昼
近所の友人と落ちあって昼。
家の近所の曙橋から抜弁天に向かっていく道沿いにある
「やぶ音」
っていう蕎麦屋さん。
昔は細くて薄暗い、片側一車線だったこの通り。
どこからどこまでという明確な、目的地をもたないちょうど、抜け道のような道だった。
それが10年ほどもかけ、区画整理が行われ抜け感のよい通りになった。
街の景色は道路で変わる。
ただ、昔のちょっと謎めいた頃のイメージがあるからでしょうか?
あんまり通るコトがない。
家からとても近い場所。
なのに不思議なほどに遠く来たような気持ちがしちゃう。
お店自体は普通のお店。
マンションビルの1Fで、ドアを開けると40席位あるのでしょうか。
ユッタリとしたテーブルと椅子。
長居するのが苦にならない、気持ちの良い店…、いい感じ。
メニューはかなり多彩に揃う。
街に密着した蕎麦屋さんって、お客様の意見をきくうちどんどんメニューが増えていく。
「夏限定のサラダうどん」なんていう商品名をメニューに見ると、結構、がんばってるんだなぁ…、って思ったりする。
気になったのがけんちんそば。
蕎麦屋さんって野菜不足を感じるコトがあるのですよね。
野菜天ぷらを売り物にするところもあるけど油をあまり感じずに野菜を味わいたいってときに、けんちんモノがあると重宝。
たのんで食べる。
大根、ニンジン、ゴボウに里芋。
根菜類がタップリはいって、シッカリ味が煮含められてる。
胡麻の油がキラッと輝き、ほどよき程度のコクと風味がおいしく感じる。
蕎麦もほどよき食感、香りを残しててなかなかおいしい、いいお店。
ところでこの店。
丼物の種類が多い。
小さい蕎麦に小さい丼なんてセットもあったりして、なんだかお腹がグーッとなる。
みんなで分けあい食べましょうか…、とそれでカツ丼をひとつとる。
玉子を固めに仕上げてくださいって、いつものようにお願いをしてそれでやってきたのがコレ。
ウットリします…、あたりです。
出汁をタップリ含んでフルフル、ツヤツヤとした玉子でフワッと覆われたカツがドッシリご飯の上を蓋してる。
よく煮込まれた千切り玉ねぎ。
かろうじてシャキシャキ、歯ごたえ残しててカツの食感を邪魔しない。
醤油の味は最小限。
出汁のうま味と風味が味のほとんどをなし、かなりおいしい。
なにより感心したのがカツの切り方。
普通のカツ丼って、縦に4回包丁を入れた縦長状のカツを閉じてる。
ところがココのは縦だけじゃなく、横にもザクッと包丁を入れ、一切れ一切れがちょうど一口大の正方形になっている。
みずみずしいまでに出汁を含んだフックラ玉子を口に運ぶために、小さなしゃもじが用意されてる。
それですくうと、ちょうど一切れ。
ご飯と玉子と一緒にカツがしゃもじの上に乗っかってきて、口の中にすんなり入る。
とてもステキな一工夫。
上カツ丼ってメニューがあって、これでビールのつまみにしたい…、とたのむ友人。
ボクのは並。
どう違うのか?って、思ってみたらばなんとそっちはご飯とカツが別ぞえだった。
カツはおんなじ。
「上」の解釈って普通は素材が上等になる。
あるいは量が増えるってモノ。
けれどどっちにしても、肉の仕入れを二種類もつか、あるいはいちいち量を加減しなくちゃいけなくなっちゃう。
面倒な上、ロスになることが多いから、経営的には好ましくない。
メインの料理で、上とか並があるのはいいけど、サイドの例えば蕎麦屋の丼で、「上」って料理をもつ店ってあんまり商売上手じゃないなぁ…、って思ってた。
けれどこんな「上」もあるんだね。
ご飯と具を一緒にガツガツ食べるのでなく、「上等な食べ方」をできる「上」。
ご飯とカツの他にも小鉢がいくつかついててたしかに上等。
しかもこっちのカツは縦に切っただけ。
箸でつまんで食べやすく、しかも肉をかみ切るたのしみを味わえる。
かなりの気配り…、勉強す。
さば節独特の酸味を帯びた出汁のおいしさを味わえる、味噌汁もいい。
細かく刻んだ豆腐とお揚げ。
あまりにおいしく、みんなの味噌汁を集めて全部飲んじゃった(笑)。
天ぷら蕎麦の天ぷらの揚がり具合もなかなかによく、贔屓にしてもいいかもなぁ…、って思ったりした。
派手ではないけどいいお店…、お客様思いの工夫に満ちたこうしたお店がある街はいい街だよねって思いもしました、オゴチソウ。
[0回]
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2011/03/06 (Sun)
丸の内リム:和
Comment(2)
◯にキの字の「まるきそば」
肉を食べ、ココロも体も満足しそれで早めに次の打ち合わせ現場に行こう…、と思ってビルの地下を歩いてビックリします。
まるで丸亀製麺所みたいなお店が一軒。
できたばかりなのでしょう。
ピカピカの店。
そこに行列。
あぁ、またセルフのうどん屋さんがこんなとこにもできたんだなぁ…、って思ってみたらばちと違う。
売っているのはうどんじゃなくて蕎麦だったのです。
「石臼挽二八打まるきそば」って店名で、お店の入口部分にガラス張りの大きな厨房。
一番手前の通路に面したところで蕎麦を切ってるのがまず見える。
それに続いて大きな茹で釜。
切ったばかりの蕎麦をフルフル、手で振りながら釜に落として茹で上げている。
それを隣の洗い場でゴシゴシ、洗うようにして冷やしてしめる。
その茹で立てをそのままどうぞ…、というセルフスタイル。
麺の量を指定して、セイロにのっけてもらって受け取って、ツユをもらう。
蕎麦の量は3種類。
ツユが普通のざるのつけダレと、温かい肉づけダレの二種類がある。
今のところ麺は冷たいセイロだけ。
うどんと違って蕎麦は汁そばにすると品質管理がむつかしくなる…、だから冷たいモノだけなのでありましょう。
お稲荷さんや玉子焼き。
おでんや天ぷらをおいた売り場がそこからズラッと続いてて、自分好みの食べ方にしてたのしむという趣向。
そのうちこうしたお店がやってくるだろうって思っていたけど、やっぱりきました。
しかもいきなり、かなり完成度の高い店。
どこがやってるんだろう?って調べてみたら実は丸亀製麺所をやってる会社がやっていました(笑)。
去年の年末から展開が始まっている。
今のところ岐阜とこの新宿店の2つだけ。
実験段階というコトなんでしょう。
会社のホームページにもまだのってない。
蕎麦はかなりシッカリしてる。
角ばった麺。
ツルツル感がかなり強くて、喉越しがよい。
しかもプルンとした食感と若干強めの噛みごたえ。
蕎麦の風味はさすがに弱く、そば粉以外のつなぎで食感を作っているんでしょう。
三田にある肉つけ蕎麦の名店「港や」ってところの麺にちょっと似ている。
ツユはいいです。
かつおぶしとカエシの風味、味わいがシッカリとした自然な味。
そば湯が用意されていて、それで割ると出汁の風味がクッキリとしたかなり濃厚な飲み口でチープなところが無いのがステキ。
さすがに続けざまの昼ごはんにて、別腹分にとどめておいた。
だから天ぷら類やお稲荷さんは今日は無し…、おいしそうだったんだけどネ。
かわりにおでん。
濃厚な醤油の出汁で煮こまれたよくでき具合に思わずとった。
大根にすじ肉。
引き上げたらば醤油の色が染み込んだあめ色大根。
見た目がなによりおいしく感じる。
牛筋肉の味や風味が移った出汁がコッテリとしてなかなか旨い。
夜はコレでお酒を一杯…、って需要をかなり意識しているのでありましょう。
他にも塩辛だったり出汁巻卵がならんでて、こんなところが丸亀製麺所とはちょっと違った男っぽさを演出してる。
かなりのにぎわい。
オフィスビルの地下という場所柄もあるんでしょうね…、お客様のほぼ8割が男性客。
しかもかなりアダルト系。
東京のオフィス街のオジサンの昼ごはんと言えば蕎麦って言うくらいですから、この業態のロケーションとしては最高にハマった結果なのでしょう。
これから多分、増えるネ…、コレ。
もうこうなったらば、丸亀製麺所スタイルでラーメン店とかスパゲティーの専門店とかいろんな業種を試行錯誤で作ってみるのもいいんだろうなぁ…、って思ったりした、オモシロイ。
[0回]
2011/02/24 (Thu)
丸の内リム:和
Comment(0)
FUJIYAMA天丼
新宿で昼。
西新宿の郵便局の向かい側。
この前、ちょうど郵便局に用事があって歩いていたら見つけたお店。
「FUJIYAMA」
という店名で、お店の外には大きな平面ディスプレー。
そこにメニューの写真が次々、映しだされてなんだかおしゃれなカフェのような雰囲気がある。
何屋さんだろう?って思って覗いてみたら、丼の店。
その意外性にまずはビックリ。
しかも値段をいたらば500円のワンコインメニューが充実してて、二度ビックリでこなくちゃいけない…、って思ってた。
それで今日。
ランチタイムのど真ん中。
けれど満席って感じじゃなくて、多分、お店の雰囲気が高級っぽくって気が引けるのかもしれないですネ。
お店の中を覗き込む人がかなりいるけど、なかなか中に入ってこない。
テーブル席にカウンター。
カウンターの中にはキッチンがあり、そのキッチンが設備の関係なのでしょう…、一段上がったところにあってちょっとステージみたいになってる。
いらっしゃいませと最初にお茶が。
ぬるめに入れた甘い緑茶で、しかも茶碗が楕円形。
インテリアもそうだけど、かなりデザイン的に気合が入ったお店の感じ。
天丼、たのむ。
エビが3本。
イカにかぼちゃとどれもカチッと揚がっててしかもエビはかなりの大きさ。
しかも小さなエビを無理やり伸ばして大きくするようなコトをしてない、正真正銘、大きなエビで衣もサクッと香ばしい。
プリプリ。
サクサク。
ちょっと甘めの天つゆも、出汁の香りがシッカリしててなかなか旨い。
なによりご飯がホツっと固め。
天ぷら油を軽くまとって、よりおいしさを発揮する。
すべてが程良く、何かひとつが突出しているわけじゃない本当に、チームワークの良い料理。
これがたった500円。
当然、揚げたて。
だから熱々、しかも香りがとても良い。
さすがに500円では汁がつかない。
追加で味噌汁をたのむことになるのだけれど、まぁ、それはしょうがないところ。
むしろ天ぷらを口に含んで緑茶を飲むとそれが口の中でおすましのような味わいになる。
それで十分、たのしめる(笑)。
天丼以外にも、豚肉のすき焼き丼とか、豆腐カツ丼とか面白そうなアイディア丼がたくさんある。
どれも500円から700円の間の値段。
なかでも「サラダ天丼」っていうのがあってそれが気になりとってみた。
サラダボールのような器。
ご飯の上にサラダ野菜にトマトが散らかる。
小エビをクルンと揚げた天ぷらがポツリポツリとのっかって、サウザンアイランドドレッシングがかかってる。
タコライスのような感じで、それをスプーンですくって食べる。
オモシロイのが、ご飯の上に天丼のタレで味付けをした鰹節がタップリまぶさり、それが口を天丼味にしてくれる。
シャクシャクとした野菜の食感。
小エビの天ぷらのサクサクプルンが、とてもにぎやかでみずみずしい。
健康的な食べ心地。
これはかなりたのしいアイディア…、今度うちでもやってみよ。
この店、実は隣の「三国一」ってうどん屋さんがやっているんだと小耳に挟む。
この物件が出たときに、新しいタイプのうどん屋さんをしようかって思いもしたけど、この周辺はうどん屋さんの激戦区。
だから丼で勝負をしよう…、ってそんな経緯。
BGMはビートルズ。
食器もかなりデザイン性が高くてまるでロンドンあたりの日本料理のお店のようなオシャレがたのしい。
安くてオシャレでたのしいお店…、ちょっと贔屓にしてみようかなぁ…、って思ったりした、そんな午後。
[0回]
2011/02/18 (Fri)
丸の内リム:和
Comment(7)
スタバに海老天
スターバックスのアンケートキャンペーン。
レジで渡されたアンケート用のURLとカスタマーIDを入力することではじめて解答できるという、PC時代のインタラクティブなアンケート。
キッチリ答えて、商品引換コードももらいいつでも商品と交換できるようになってた。
けれどすっかり失念していて、なんと今日が最終日。
キッチンのカウンター上に貼っててそれで油の染みが付いたレシートにぎりしめ、交換にくる。
お店の人も「滑りこみセーフでしたね」ってニッコリとする。
なんでもいいです。
どんなサイズでも、どんなカスタマイズでもお受けしますからと、それでいつもはたのまぬモノをためしてやろう…、と思いはした。
けれど、そう思いながらしげしげメニューを眺めるものの、ほとんど試してしまったモノで、だからやっぱり、飲みたいものをいつもは飲まぬサイズで飲んでみることにした。
カプチーノ。
グランデサイズで、トリプルショット。
ヘーゼルナッツのシロップいれて、まだまだちょっと肌寒い日曜の午後の飲み物にする。
手にあたたかく、エクストラショットのエスプレッソが香ばしい。
ヘーゼルナッツの香りと甘みが大人のコーヒー牛乳みたいな感じでちょっとおもしろい。
いつもは飲まぬグランデサイズ。
ゴクッと一気に飲むにはいささか大きくて、ジックリ、時間をかけてのむ…、だからユックリ、温度も下がってぬるくなるとヘーゼルナッツの香りがコッテリ、コクを放って濃厚になる。
味の変容たのしめる、大きなサイズも悪くないな…、って思ったりした、お勉強。
そして近所で昼ごはん。
四ツ谷と四谷三丁目のちょうど間くらいに位置する、
「つぼみ家」
という店。
天ぷらが売り物というセルフの蕎麦屋で、去年の夏くらいだったでしょうか?
できたときには、かなり興味をそそられた。
四谷三丁目の界隈は、セルフ系の蕎麦屋の宝庫でココを含めて5店舗ほどがひしめきあってる。
中でも大きなえび天ぷらを売り物にする店はココだけ。
だから早くこなくっちゃ…、って思っていたけどなかなか機会が来なかった。
というのも実は、開店早々、お店を改装したのです。
改装前はちょっと渋めの個人店風のしつらえで、それで興味を惹かれたのだけど改装したらばチェーン店のような派手な顔になった。
こりゃ、違うかなぁ…、と。
躊躇な気持ちが遠ざけていた…、それで今日が初めてのコト。
券売機にてチケット買って一番奥の厨房の前のカウンターにそれを置く。
厨房の中にはひとりっきりで、蕎麦を茹でつつ天ぷら揚げる。
大変な忙しさの中、けれどキビキビ、仕事をテキパキ、片付けていく。
茹で置きなし、揚げ置きなしで、だからちょっと待つことになる。
忙しいのに、「いらっしゃいませ」、「おまたせします」といちいち元気に声が出る。
なんだかそれが気持よく、いい店かもね…、と期待が膨らむ。
大海老ぶっかけという商品。
緑がかった細めの蕎麦。
角がたっててキリッとしてる。
甘めのタレがタップリかかり、わかめにネギにわさびが付きます。
蕎麦の風味はほどほどで、けれどズルんとすすり込む時に唇なでる麺の食感のなめらかなこと。
しかもバサッとキレイに歯切れて、口の中でザラッとちらかる。
かなり存在感の強い麺。
悪く無いです…、タレの風味もまた絶妙。
揚げたての海老が別添えで来るのもこれまたありがたい。
タレや汁の力を借りずとも、そのまま食べるコトができるという自信。
テーブル脇に焼き塩、梅塩、抹茶塩、それにカレー塩がおいてあり、それを使って食べるとそれぞれ風味が異なりオモシロイ。
商品受け渡しのカウンターに、ラップで包んだおむすびがあり、一個100円。
形がイビツで、まさに手作り。
100円玉と交換に、一個もらうと、海苔をお巻きしますから…、って。
ニッコリしながら海苔を一枚。
それをペロンとおむすびの底にはりつけお皿にのせてどうぞと渡してくれる。
なんだかウレシイ。
忙しいのにこの心遣い、しかもおむすびの中にはタップリ、佃煮昆布。
友人がたのんで食べた、上天丼とそばのセット。
海老が二本にインゲン、茄子にかき揚げがつく。
尻尾までカリカリおいしく食べられるなかなか見事なクオリティー。
「いわもとQ」
って天ぷらクオリティーで差別化している蕎麦のチェーン店…、そこのなぞりのようであり、けれどおでんや天丼以外の丼物を充実させるオリジナリティもそこそこあって、期待以上とボクは思った。
なによりお店の人の一生懸命。
誰が何をたのんだか、シッカリ覚えて作業するんです。
だからひとつ、料理がでると、お客様の方をみながら一言「次はお客様の天ぷら揚げますからネ」と言って、それから作業を始める丁寧。
いい店だなぁ…、って思ったりした、なんだかちょっとたのしくなるよなそんな店。
[0回]
2011/02/06 (Sun)
丸の内リム:和
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箱寿司の昼
箱寿司で昼。
新宿西口の地下街の中の小さなお店。
ちょうど一間分の幅のお店で、入口部分は半分以上がショーケースとテイクアウト用のカウンター。
奥に向かって厨房があり、残りの部分に一列、四人がけのテーブルが3つ並んでいるだけの店。
この地下街は今かなりの実験が行われてる。
チェーンストアの新業態がやっては消え、消えてはまたまたやってくる。
中でも今、一番注目したいのが、バーガーキングとロッテリアの住み分け実験。
もともとロッテリアがあった場所の徒歩10歩ほどのところにバーガーキングが店を作って、そちらは完全な専門店。
ハンバーガーでお腹いっぱいになりたい人がやってくる。
最近、ロッテリアが改装をして、ネットカフェのようになった。
昔、この地下街には喫茶店がたくさんあって、それがファストフードとの競争に負けなくなってった。
ところが今は、ファストフードが喫茶店のようになってく。
本当にコレでよかったのか?って、ちょっと切なくなったりもする。
関西鮨。
つまり押し寿司や巻き寿司がメインのテイクアウトがメインのお店。
ところがお店の中でなくては食べることができない料理がいくつかあって、例えば鉄火。
酢じめの魚に比べて足が早くて、だからお土産物にはしたくないという。
もうひとつの鮨が「あじの握り」で、ここのイートインの名物モノの一つでござる。
その握り寿司3個に、穴子の三角巻きが4切れ付いて一揃えという盛り合わせ。
たのむとちょっと時間がかかる。
巻物類はあらかじめ、作ってあるからササッと切って皿に盛るだけ。
けれど握りはその都度作る。
しかも小さなアジを、その場でさばいて皮を引く。
ササッと飾り包丁を入れ、シャリとあわせて生姜とアサツキ。
熱々のお茶を飲みつつ待ちます。
濃い緑色で、お寿司屋さんのお茶ってなんでこんなに濃くておいしいんだろう。
それもフウフウしないと飲めぬほどに熱くって、それがお寿司をおいしくさせる…、オモシロイ。
しばらくしてやってきた寿司の、キラキラとてもうつくしいコト。
味わう前に目で味わいます。
程良く油がのった魚が、ヒトっと舌に乗っかってサクッと歯切れて海の香りをフワッと立てる。
シャリがハラっと壊れてちらかり、それを再びアジがまとめて喉に向かってく。
魚の味を邪魔せぬシャリが、大阪寿司を作るシャリとは違って感じて、なんだかとてもウレシクなった。
三角形した穴子の巻き寿司。
香り豊かに焼けた穴子を細かくきざみ、きゅうりと三つ葉とカンピョウと共にキチッと巻いた、典型的な上方の味。
男の口でちょうど一口分の大きさ。
スパッと口にやってきて、最初はズシッとボリューム感に満たされる。
噛むとハラっと中の材料が全部パラッと散らかって、けれど穴子の味と香りが直立不動で舌の上にある。
なんとステキにすばらしい。
甘いカンピョウクニュクニュと。
きゅうりがコツっとみずみずしくて、歯ざわり、歯ごたえとてもにぎやか。
口に鮮やかなオゴチソウ。
三角巻きは8個に切って一人前で、その半分。
だから一切れ、端っこがある。
海苔から具から、全部タップリ、はみ出すほどのゴージャスでそれを最後の一個にとってパクッと食べて仕上げにす。
そのあと、地方から出てきた仕事関係の仲間と合流。
ちょっと仕事の話をしましょう…、とそれでやってきたのがミスタードーナツ。
目についた店。
しかもほどよく空いてた店だったので…。
おじさんたちのミーティングに、甘いものは必要なしと、それでコーヒー。
ホットにしますか、アイスにしますか?と、ほとんどの人はホットコーヒー。
お替り自由でもありますし。
ボクともう一人だけはアイスコーヒー。
実はココのアイスコーヒー。
結構好きでわざわざ飲みにきてもいいほど。
マクドナルドのモノほど苦味が強くない。
コクもそれほどある方じゃなく、スイスイ飲める。
けれど風味や香りはしっかりしていて、一口含んでしばらくそっとしておくと、口の中でどんどんコーヒーらしい輪郭が立ち上がってくる。
だから好き。
甘い香りに包まれて話はかなり順調に進んでいきます…、ゴキゲンに。
ドーナツ抜きのミスタードーナツも乙なモノです。
ハンバーガー抜きのマクドナルドもいいように…。
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2011/01/20 (Thu)
丸の内リム:和
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