何か栄養のあるものを食べなくちゃ…、って。
それで鰻を選んでランチ。
新宿駅の西口近く。
地下街の中にある店「双葉」に来ます。
鰻のし老舗専門店で、同じ西口には小田急百貨店の中にも一軒。
そちらはちょっと贅沢なしつらえの店で、ココは気軽な食堂風。
地下街の中で、隣はカレースタンドという立地もあまり上等じゃなく、けれど大げさじゃないのがむしろ好き。
職人さんがずっと鰻を焼き続けている。
和服の中居さんがニッコリサービスしている様は老舗な感じで背筋が伸びる。
実は父。
鰻の割烹料理店をチェーン展開していたコトがありまして、その時のお店のしつらえとここのお店はよく似てる。
当時のはやりの内装だったのでしょう…、だからこの店のこうした雰囲気はなつかしくってくつろげる。
うな丼たのむと、まずは朱塗りのお箸に熱々のお茶、そして漬物。
それからキュウリの酢の物がくる。
甘みをほとんど使わず、サッパリとした酸味がスッキリ、お腹を洗って刺激する。
食欲湧いて、メインの料理の準備ができる…、釜揚げしらすのシットリとした食感がシャリシャリとしたキュウリの食感引き立てる。
漆のお椀にやってくるのがココのうな丼の特徴。
持ち上げたときの手に伝わってくるやさしい手触り、自然な重さにあたたかさ…、四角いお重では味わうことができない感触…、ボクは好き。
蓋をあけると中にはつやつや、鰻がご飯を覆ってる。
あまり蒸さずに、鰻のネットリした食感を活かした仕上がりが関東風というよりちょっと関西的で、けれどタレはスキッと後味サッパリとした江戸前風。
固めご飯にタレと鰻のコッテリとした脂が混じって、じんわり体に栄養染み込む。
ムッチリとした鰻の食感。
あぁ、これで元気になれるかなぁ…、と思って半分ほども食べた頃。
急にお腹が重たくなった。
鰻の脂がきつくなり、これも薬だと思いつつ一生懸命お腹の中に収める努力をします。
けれど四分の1ほど残してそれ以上は食べることを断念します。
ああ、残念。
まだ本調子じゃないのでしょうね。
好きなモノ。
食べたいモノを全部食べるコトができないってコトがなんだか辛くって、早く元気にならなくちゃ…、ってしんみり思う。
スッキリとした肝吸いすすり、鰻の肝をゴクリと飲んでゴチソウサマと席を立つ…、元気になったらもう一度、きっちり食べにまいりましょう!
関連ランキング:うなぎ | 新宿駅、新宿西口駅、新宿三丁目駅
ところで「うなぎ」とキーワードを入れ動画検索をしてみたら、とんでもビデオをひとつ発見…、「うなぎのじゅもん」っていう動画。
夜のお菓子「うなぎパイ」で有名な春華堂っていうお菓子屋さんが去年、「うなぎパイ生誕50周年」を記念して作ったCMの振り付け版というコトで、かなりビックリ。
くねくね系の最近はやりのダンスもスゴく、なにより音楽。
小椋佳が歌ってるんですよね…、これだけじゃなくこの会社のCMソングはほとんど彼の創作らしく、それというのも小椋佳が銀行員だった頃、春華堂の担当をしていた縁。
最後の「うなぎ・パイパイパイ!」ってフレーズが頭の中から離れない(笑)。
[6回]
PR