蕎麦を食べたく、それで新宿、永坂更科布屋太兵衛にやってくる。
時間は昼のほどよき頃合い。
お昼ご飯をと言う人たちでお店は満杯。
ちょっと表で行列作る。
お店の中は見事にシニアな風景で、しずかで穏やか。
混んでいるのに、うるさくないのがうれしいところ。
お客様もシニアな上に、働く人もシニアな人たち…、こういう空気を落ち着くと思うボクもそろそろシニア予備軍ですな。
おじぃちゃまのお二人様がビールを互いに注ぎ合いながら、板わさつまんでのんびりしてる。
この豊かさがこれからボクらのシニア時代にも残ってくれればいいのになぁ…、と。
ちょっとウットリ。
そして蕎麦。
生粉打ちそばをせいろにします。
太い麺。
みずみずしくもツヤツヤしていて、せいろの上で色っぽくたぐられることを待っている。
喉で味わえといわれる蕎麦も、この生粉打ちは噛んで味わう独特の麺。
スルンと唇撫でながら口の中へとやってきて、噛むと蕎麦の香りをフワッと吐き出していく…、その頑丈な食感に負けぬタレがまた旨い。
辛口、甘口の2種類揃うココのタレ…、醤油の香りと出汁の風味がより強烈に感じるコトができる辛口のタレの味わい鮮やか。
トプッとタップリくぐらせて、スルンと食べる…、オゴチソウ。
わさびをほんの少々のっけて、食べるとツンッと鼻の奥から辛味が走り、辛味がひくと蕎麦の香りがいっそう強くやってくる。
わさびの辛味って独特で、最初の尖った部分が過ぎると後に残るのは甘みと色鮮やかな緑の香り…、海外の人が寿司を食べるとき、醤油にタップリわさびをといて風味を味わう、なんだかそれも分かるような気がするたのしさ。
最後にそば湯を注いでタレをゴクリと飲むと、気づかなかったカツオの風味と昆布のドッシリしたコクが口に広がる、よきしめくくり。
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それからちょっとスタバで休憩…、次の移動に向かう準備をほっこりと。
お店の前のテラス席…、そろそろこうして外に座るのも気持ちいい季節になった、それがなんだかウレシクてパチリを撮影。
前の通りを歩く人たちの装いも、軽くて明るいモノにユックリなりはじめてる。
アイスドリップも手に気持ちいい。
日差しも強くてあたたかくって、みるみるうちにカップの氷が溶けていくのにビックリします…、季節はすでに春模様。
ビターでちょっと酸味があって、ゴクゴク飲むよりちょっと時間をかけて味わう、そんなコーヒー、溶けた氷で徐々に薄くなっていくのが冬には感じぬ感覚でなんだかワクワクしてきます…、さてさて仕事に向かいましょ。
[2回]
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