朝、ちょっと寝坊して飛び出して朝ごはんをさて食べましょう…、とそれでなか卯。
ひさしぶりの店であります。
ちょっとうどんを食べたくて。
きつねうどんと和風牛丼…、どちらも小さなサイズをたのんでお腹を満たす。
食券買ってテーブルにつく。
びっくりするのが朝の時間は従業員がひとりですべてを仕切るのですね。
うどんを茹でる。
出汁を貼る。
上具をのせて、牛丼の具をご飯にのせる。
タレが垂れて汚してないかどうかをチェックして、丼の縁を布巾でぬぐう。
その間に他の人の注文の、唐揚げ揚げたりご飯の仕込みをしたりとずっと、手を動かしてる。
一人で十分まかなえるようすべてのことがシステム化されているのに感心はする。
もともとは対面販売で後払いだったお店が今では食券前売り制。
にもかかわらず、やっぱり追加注文が欲しいのでしょう…。
テーブルの上にペタペタメニューを貼っておねだりしはじめている…、一貫性のない右往左往が情けない。
それに一人で働くってどういうことなんだろう?
仲間もおらず、なにか問題がおこったらすべて自分で対処しなくちゃいけないなんて、そんな孤独を味わうために会社に勤めたわけじゃなかろう。
なんだか見ていて切なくなっちゃう。
それにしてもテキパキ、体を動かしてみるみるうちにボクの注文ともう二人分の注文こなして、どうぞと料理をもってくる…、熟練ですな、ニッコリします。
牛丼の上を薬味で飾る。
七味にタップリ紅しょうが。
食べるとあれれ?…、なんだかしょっぱい。
煮こまれてしょっぱくなったというのじゃなくて、タレ自体が醤油っぽい。
味が変わったんだなぁ…、って思う。
それにうどん。
出汁のうま味がまるでない。
うま味というより風味までもがなくて、お湯にうどんが泳いでるって感じすらする。
麺もチュルチュル歯ごたえがなく「ああ、なか卯よ、お前もか?」ってどうしようもない気持ちになった。
お揚げもまるでインスタントうどんに浮かんだみたいな食感。
安さばかりを売り物にして、一方食べ手のボクらも安さを求めた結果がおそらくコレなんでしょう。
もっと安くと言い続けるのは、消費者が自傷行為をしていることと同じなのかもしれないなぁ…、って。
かつてうどん文化が貧弱な東京にあって、なか卯のうどんは気軽でおいしく、ホッとするような人間味あふれる味がしたモノでした。
多分もう、来ることはないだろうなぁ…、ってそう思いつつ、でもああして一人で頑張っているお店の人になんだか申し訳ない気もする。
雨が冷たく感じる朝でありました。
気分を直して昼を友人と一緒に回転寿司にする…、新宿「沼津港」にてニッコリと。
決して安い店ではないけど、昼も満席になる繁盛店。
ネタはシッカリしていてしかも握りの技術も的確で、昼にやってくるとベルトの上をギッシリ寿司が並んで流れる…、目にもおいしくウットリします。
目についたモノを次々手にし、食べたいものを注文してと食べれば食べるほど、食欲湧いてくるような気持ちになるのが回転寿司のステキなところ。
ホタテにつぶ貝、茹でた車エビに脂ののった寒ぶりに、漬けのマグロといつものネタをあれやこれやと、ついでに季節のシャコに穴子とたのしく食べる。
漬けのマグロはあいかわらずで、今日はひときわ出汁と醤油の風味がたってひんやり舌にやさしくおいしい。
ココのホタテは肉感的なゴチソウで、つぶ貝コリコリ、噛む楽しみと徐々にネットリ粘り気がでて貝独特の渋みと鉄の香りが鼻から抜けるたのしさ。
穴子のツメも甘くてトロンと江戸前風。
こってりとした焦げた香りがなによりゴチソウ。
特にシャコが見事なおいしさ。
玉子をビッシリ腹に抱き、噛むとキュッキュと軽い音立て潰れてく。
春から初夏にかけてのシャコのおいしさは玉子の旨さ、海はもう春になりはじめているんだなぁと、お腹がウキウキしてきます。
季節感を味わいながら、あら汁たのんでお腹をたのしくあっためる。
遅い時間帯にやってくると、アラ自体がなくなっていて食べられなくなるココの名物。
今日のあら汁。
魚は脂ののったアコウダイ。
おわんの中でのぼせたように真っ赤に上気した顔の目があった(笑)。
ツルンと身離れよい魚で、うま味タップリ、汁に脂がポツリポツリと浮くほどシットリとした味わいがある、だから味噌に負けぬ味わい。
大根、ニンジン、ネギと野菜がタップリで、ハフハフチュバチュバ、手をつかいつつ食べて気づけば骨ばかり。
魚をこうしてキレイに食べることができると、なんだかウレシイ。
カッパをこりっと味わって、口の中をみずみずしくする。
お腹を満たして、さて移動、たのしい仕事に向かいます!
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