食事を終えて表参道にススッと移動…、駅を降りほぼ日さんのオフィスに向かう途中でフォロアーさんとバッタリあって、ご挨拶に名刺交換。
仕事もたのしく順調に終えて夜を家の近所でパクリとたのしむ。
香港料理の新記であります。
最近、中国料理店開店ラッシュの四谷三丁目の中でもひときわ特徴がある。
ワタクシ的には、ここ半年で出会ったレストランの中で最大の収穫と思っている店。
料理が口にあうのであります。
主力商品の香港麺。
そうめんのような細い麺。
繊細でひ弱なように見えてこれが頑丈で、熱いスープの中に入れてもあまり伸びずに、独特なバッサリとした噛みごたえ感をずっと維持してコシを持つ。
細い。
しかもゴツゴツしてて、だからスープをタップリたぐりよせて口に放り込む。
だからスープが繊細でも十分おいしく食べられる。
白濁している。
けれどスッキリしていて鶏のうま味に塩の風味がとてもやさしいスープがスルンと喉から体をみたしてく。
具材も薄味。
豆腐を混ぜた魚のすり身や中国風の厚揚げ豆腐。
プルンとしているエビのすり身を使ったワンタン…、そしてネギ。
自家製のラー油をたらして味わい、香りにコクを出す…、それをズルンとたぐってまずは体を中からあたためる。
小皿料理が30種類近く用意されてて、どれもが500円前後というほどほど手軽な値段で売られているのだけれど、それを3種類。
好きなモノを選んで1000円というシステム。
紹興酒のつまみによさげな料理が沢山あって大抵のモノをためしてみたけど、結局、注文するのが固定されてきた。
サクサク、皮が壊れる食感がたのしい揚げたエビワンタン。
プチュンとまるで焼いたゼリーのような不思議な食感の大根餅は必ずたのむ。
もう一種類はと今日はちょっと悩んで牛すじ肉を中国醤油と中華スパイスで煮込んだモノをたのんで食べた…、残った煮汁をスープ麺にくわえて食べると風味が変わって旨い。
スープ麺にはセットで小さな丼がつく。
鶏や豚肉、あるいは海鮮素材を蒸したモノをのっけてくれるのだけど、中でもボク的に定番になったのがコレ。
骨付き豚バラ肉をトーチで蒸した排骨をのっけたご飯。
豚の脂と骨から出てくるうま味がご飯にからんでおいしい。
香港や台湾で、今日は飲もうかって言う時に必ず最初にやってくるのがジャコとピーナツを炒めたものと、この排骨。
クチャクチャ食べて骨をしゃぶって、みんな仲間になるようなそんなゴチソウ。
そういえば昼も魚のアラをしゃぶって夜は豚肉。
そんな偶然がなんだかたのしい。
それから焼きそば。
いつもは上海焼きそばかイーフー麺の焼いたのたのむ。
この前はシンガポール風のビーフンを食べたよなぁ…、ってメニューをみながら悩んでいたらお店の女の子がやってきて「お客さんがまだ食べてないのは、あんかけ焼きそばぐらいですよ」ってメニューの写真を指さしながらニッコリ言います。
日本語がまだたどたどしい中国系の子なんだけど、お客様のコトをよく見て覚えてる。
ステキだなぁ…、と思って、どれがおいしいの?って聞いたら、多分、海鮮あんかけ焼きそばが好きなんじゃないかと思いますよって。
その薦め方もなんだかステキで、それをたのんで試してみたら、なるほどおいしい。
塩味、しかもスープのうま味がシッカリしててエビに小柱、野菜タップリ…、しかも分厚いキクラゲが揚げた香港麺にトロンとかかってて、ボクの好みでオキニイリ。
スッキリとして食感のたのしい料理がお好きですもんネ…、って。
その通り。
ボクの好きな料理の傾向が、お店の人に伝わるって、つまりボクもココの常連。
ウレシクなった。
それでいつもはたのまぬ一品料理をひとつたのんで食べてみる。
豚ロース肉の黒酢あえって料理でつまり、黒酢の酢豚のようなモノ。
ところが普通、塊状にぶつ切りにして揚げる豚肉。
それを細切り。
しかも卵白をグイグイ、揉み込んでいるのでしょう。
衣はカラッと揚がってるのに肉はふっくら。
豚肉というより鶏胸肉を揚げて食べてるみたいな食感。
そこにトロンと黒酢の酸味とうま味とコクがかかってムチッと口にたのしい。
これをおかずにご飯を食べる。
チャーハン用に最適化されてたかれているのでしょうネ…、パラッと固めにできたご飯がトロミのついたオカズにピッタリ。
スープ麺のスープをスープにお腹をたのしく満たしてく。
ゴキゲンな人が働くおいしい店が、こうして近所にある生活…、ステキだなぁって思ったりする、夜になったらブルブルするほど寒くって、けれど気持ちは温かい。
明日は朝からちょっと仕事の土曜日で、それに備えて今日はユックリやすみましょ。
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