出張先から東京に戻ってそれから新宿に出る。
それにしても昨日の富山もそうだったけど、急にあったか。
持ってでかけた上着の類を全部、カバンの中に押しこみ薄着で歩く。
にもかかわらず、汗ばむ陽気。
急に春がやってきた。
仕事の前に腹ごしらえを。
昨日はちょっとヘビーな一日。
だから今日は、ちょっと軽めにササッとすませておきたいなと街をブラブラしてたら。
そうだ、さらさら出汁かけご飯をたべようと。
それで「えん」にやってきました。
駅前ビルの飲食フロアの一角に、のれんがヒラリとぶら下がり中にカウンターというまるで焼鳥屋台のような造り。
それがなんだかオモシロく、前からちょっと気になっていた。
テイクアウトの売り場が横についていて、そこでおむすび。
この店の前を通るときって大抵、朝で、おむすびメインの朝食を女の人が凛々しく食べてる姿をいつもみていてけれど、昼ははじめて。
女性だけじゃなく、結構、男子が昼を食べてるところにちょっとビックリしました…、それで寄る。
入り口の横に券売機。
チケットかってお店の人に渡して座って待つシステム。
メニューは10種類ほどありますか。
どれもに簡単なお惣菜が2つ付き、お漬物がついてセットをなしている。
ご飯の量が大中小から好みで選べる。
出汁はお替り自由というのが、出汁かけご飯じゃお腹いっぱいになれないんじゃない?って男子にもやさしいシステムなのかもね。
結構、オトコの人がお店の中にいるのがたのしい。
シニア、女子、それから男子とお客様を選ばぬお店。
この店、いろんなところに店を展開しているけれど使い勝手がいろんな人にとっていいからなのかもしれない。
「鯛のだし漬け」を選んで食べます。
切り落としっぽい不揃いな鯛の切り身がかなりタップリ。
コッテリとした濃厚ごまダレで和えられていて、そのまま食べるとブリッと歯ごたえ、かなり頑丈。
たくましい。
鯛独特の粘り気のある噛み心地もなかなか上等。
小さなあられをパラリとちらし、噛むとコツコツ、鯛の切り身に混じって食感、にぎやかにする。
熱々ご飯の上に乗っけて出汁をちょろりとかけるとチリッと熱が入って、ムッチリとした食感にたちまち変わっていくのもたのしい。
ココの出汁。
かなり特徴的な出汁。
魚の香りがかなり濃厚。
お店のまわりに香りが漂い、鼻をくすぐる。
しかも口にふくむと唇がスベスベしてくる。
動物系の脂分がほんの少々混じっているようで旨味もドッシリ。
聞けば、いりこをベースに鰹節とかさば節とか…、それで味の輪郭つくりそこに鶏のスープを足して、仕上げているんだというのですね。
だから酸味がおだやかで、とてもまろやか。
旨味がドッシリあとをひく。
オモシロイなぁ…、和風なんだけどあっさりしすぎてないのがお腹を満たす料理としてはいいのでありましょう。
ごぼうと菜っ葉のおひたしと、ごまの風味のタレで味わう汲み上げ豆腐がセットにつきます。
それじゃぁ、ちょっと物足りないかと、それで一品。
鶏の竜田揚げを追加でたのむ。
下味しっかり漬けた鶏肉。
醤油と生姜の風味がドッシリした味わいで、表面サクサク。
肉はしっとり。
これをご飯の上にのせ、出汁をかけて食べると鶏の脂と揚げた油が出汁に混じって濃厚味になるのがたのしい…、普通ご飯をもらったんだけど、これなら大盛りご飯でも飽きずに食べることができたんじゃないかなぁと思ったりもする。
大根と柚子の浅漬もシャキシャキおいしく、しかもわさびがテーブルの上に置かれてる。
わさび漬けを刻んでくわえた練りわさびで、辛味はおだやか。
むしろ甘みと旨味を感じる特徴的なわさびで、それをタップリのっけて出汁をかけ、ザブザブすると鼻からツーンっと抜ける風味がなんとも旨い。
ご飯がちょっとやわらかめにて、しかも少々、お米の粒が壊れていたのが唯一残念…、ご飯の料理はご飯がおいしくなくっちゃねぇって思ったりした、それもよし。
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