午後から雨が降ったりやんだりの今日…、近所の居酒屋で軽く仲間と。
肉匠酒場「丸信」という店。
産地、そして生産者との関係性を強く打ち出し、新鮮で安心出来る肉を使った料理を安く売ることでお客様に喜んでもらおうってサービス精神に満ちた店。
チェーン展開をするつもりかなぁ…、と思っていたけどそれも果たさず、ずっとこの店一軒でがんばっている。
肉の仕入れがおそらく一軒分しかまだできないから…、ということなのでありましょう。
お店はほどよき大きさで厨房の中の様子がどの客席からもみてとれて、お店の一番目立つところに肉のショーケースが置いてあるのが安心感を盛り上げる。
メニューはほとんど肉ばかり。
肉匠酒場なのですからして、当然といえば当然のコト。
しかも一皿分が程よい少なさ。
だから一度に沢山のモノを試せるところがいいところ。
例えば串焼き。
小さな串に男の口で二口分。
それを一本単位でたのめるステキ。
自分が食べたいモノだけを、たのむたのしみ。
これは一本、これはみんなで食べたいから人数分ね…、って感じの注文。
便利でいい。
牛肉の頭やハラミ。
鶏のぼんじり、明太ささみ。
豚バラ肉とかレバーとか牛豚鶏のいろんなところをためして食べる。
串揚げだとか、あるいはうずらの玉子。
にんにくを素揚げしたモノとあれやこれやとたのんでつまむ。
このにんにくを野菜と勘定するならば、野菜は二種類。
もう一種類はハムとチーズのフライのサイドに添えられたサニーレタスで、つまりほとんど肉の夜(笑)。
野菜の料理ってあるの?って聞いたら、トマトをベーコンで巻いて串焼きしたモノは…、って。
それをたのんで食べてみたけど、トマトが口の中でクチュっと潰れて、ソースのようになる、トマトの料理というよりもやっぱりこれはベーコン料理。
博多風の豚足があり、これをたのむ友人がいる。
豚の足。
モモの部分はたしかにおいしい。
脛の上のところを煮こむと、ゼラチン質がトロンと肉と重なりあってとても独特の味がする。
アイスバインはかなりの好物。
けれど本当に足の先。
爪がのぞめるトコロはさすがに、食べるにかなり勇気がいります。
博多風は焼いて仕上げる。
だから皮目が剥きだして、ところどころに毛穴を感じる。
形もそのまま、足のまま。
それを掴んでむしゃぶりつくのをみていると、「これこそ肉食」って感心します。
ちゅぶちゅぶ、骨をむさぼりながらひとつ、そしてまたひとつ。
コロンコロンと骨がパーツになってお皿にたまってく。
食べた人の唇はツヤツヤ、まさにコラーゲン効果にテカらせながら指をチュブチュブ、舐めてきれいにする姿…、なんだかかわいく、愛らしい。
お客様はほとんど近所のサラリーマンで、わらっちゃうほどみんなニコニコ、たのしくお酒を飲み食べている、気軽な値段で肉をたのしめしかも酒が飲める店。
今の時代にはこうした店が必要なのに違いない…、って思ったりしたまたこよう。
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家に帰って自作の〆。
永峯っていう九州、串木野にある製麺屋さんのゴールドラーメン。
九州の友人が送ってくれた麺であります。
九州らしい細いストレート麺。
真空パックに閉じ込められた半生状態。
それに濃縮状のスープが一緒に入ってる。
のどかなること、普通入っている調理手順がどこにも書かれていないこと。
スープの袋に300㏄の水をくわえて沸騰させるとおいしくなりますと、ヒントが書かれてあるだけだった。
麺の茹で時間は自分でたしかめ茹でてください。
そういうことなのでありましょう。
タップリのお湯を沸かしてそこに麺をパラパラ、落とします。
袋を破った瞬間に小麦の香りがポワンと漂い、手にズッシリと湿気を含んだ麺の食感。
40秒で一本食べると、まだまだネチッと小麦が粘る。
それから今度は30秒。
芯が残っているけれど表面にはしっかり火が入ってる。
ザルに移して水気をとって、それを鉢にもってスープをザザッと。
モヤシにキャベツ。
それから豚のばら肉を炒めたモノと、カマボコ、それからアオサを具にしてもりつけ、胡椒をパラリでズルンと食べる。
九州ラーメンというのにスキッと風味さわやかな醤油のスープ。
ちょっと甘くて、うま味が強くそこに豚の脂がかおる…、コッテリしててけれどスキッと後味がいい見事なスープにため息がでる。
そこに沈んだ細い麺。
細いクセしてハリがあり、ザクッと歯切れる軽快さ。
九州の麺ってなんでこんなにおいしいんだろう…、小麦の香りとスープの風味が見事にひとつに混じりあいお腹がほどよく満たされる。
感謝しながら味わった。
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