食事を終えて次の時間に向かう前…、横浜駅の周囲をぶらりと散策します。
大学時代。
ボクが住んでた町は逗子。
横須賀線で北に向かって、最初にやってくる大都会がこの横浜で、そこで電車を乗り換える。
西口近くにあった英会話学校に通っていたコトも手伝って、あてなくブラブラ駅の周りをよく歩いてた。
大きな地下街が網の目のように張り巡らされて、出口出口に飲食ビルが建ち並ぶ街の構造自体はそれほど変わってはない。
むしろ昔の方がもっと大きく、もっと華やかだった勝手な記憶が残ってる。
店はずいぶん、変わってしまった。
相鉄の駅をでたすぐ目の前にシェイキーズがあり、昼は食べ放題をやっているって景色はそのまま…、なつかしかった。
けれどお店の雰囲気や、食べ放題の内容がまるで昔と違ってしまっているのが無性に切なく感じる。
喫茶店の数は激減。
気の利いた洋服屋さんがあったところも、今ではスタバになっていた。
ホリデーカップのホリデードリンク。
甘くて熱い、冬のゴチソウ舐めながら、20年後にここにきて、ここのスタバはずっとスタバでいるんだろうか?
もしそうだとして、そのスタバって今のスタバと同じスタバでいるんだろうか?って、そんなコトをぼんやり思う。
週末前の午後のコト…、さてさて、まもなく仕事なり。
夜を紅とん…、ひさしぶり。
ちょっと残念なコトが2ヶ月ほど前にあってそれからしばらくお休み…、けれどココを見てみたいって人がいたので一緒にきてみるコトにした。
やっぱり安さは際立っている。
安物じゃなく、安く売るための工夫をキチンとしたメニュー。
手間がかからずおいしくできる料理をしっかり開発してる。
串はそれぞれ小さめで、種類をとれるようにしている。
なにより一本から注文できるところがうれしい。
だからかこの店。
ひとりのお客様が目立ったりする。
居酒屋っていうより、昔の酒場な感じが結構、いいかもしれない。
ささみに塩水ふきつけながらシットリ焼いたいつもの串や、鶏皮をカリッと焼いてタレを垂らしたモノだったりと基本はシッカリ、怠らぬ。
マカロニサラダをたのむと即座にさっとでてくる。
そうそう、今日はあまりに涼しく、お店に入ったまず一杯目を、黒烏龍茶をあっためてもらって飲んだ…、ホッコリとする。
ここで一番好きな料理。
それが厚揚げ。
とても簡単。
だって豆腐を水切りし、そのまま油の中に落とせばできる。
自分で作るコトもあるけど、油がはぜて厨房の中がとんでもないことになるのです。
油も弱る。
しかも相当タップリの量の油を必要とするからやっぱりお店で食べたいって思う料理。
ここのコレ。
豆腐がプルンととてもなめらか。
表面サクサク。
しかもココの油がいつもキレイな状態なのでしょう。
油臭さがまるでなくって、豆腐の風味をキチンと感じる。
そこにタップリ、刻んだネギ。
シャキシャキ、とてもみずみずしくて豆腐の食感、ひきたてる。
こんなに簡単。
こんなに単純。
これを高く売ろうとするとむつかしいけど、安くておいしく、しかも本物感を感じる料理を売れないお店ってなんて不幸な店なんだろう…、って。
みんなで言い合い、うんうん、頷く。
冬の料理がいくつかメニューを飾ってた。
例えば牡蠣フライ。
この季節の花形料理のひとつでしょうね。
細かなパン粉がギッシリついた、サクサクカリカリした衣。
中はジュワッとジューシーで、とってもミルキー。
滋養に満ちた冬の味。
それからチゲ鍋。
小さな一人前用の鉄鍋がクツクツしながらやってきて、中には餃子。
二口分ほどの小ぶりのサイズの水餃子で、皮がムチムチ。
しかもツルツル。
食べるとちょっとお餅のようで、おいしいったらありゃしない。
ピリッと辛いというよりも、うねるような重たい辛さがドッシリ舌に居座って、体がホットになっていく。
他にはモツを煮込んだおでんや、もつ鍋なんかも用意されてて、夏とは違った使い勝手があるのかなぁ…、って思ったりする。
宴会シーズン間近ですもの…、工夫をやっぱりするのでしょう。
隣の席のおじさんたちが、来週もまた週末に来ようねぇ…、って嬉しそうにいいながらニコニコしながら帰ってく。
お店の人にもまた今度…、って行ってもらってますますニコニコ。
何度も使える使い勝手がお店の人とお客様との間にこうして信頼関係を作ってく…、今の時代に必要なコトってこうした気軽さかもしれないなぁって思ったりした、そんな夜。
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