大人の学芸会を無事終えて、その反省会をかねて夜を焼肉にした。
本当は大久保の街に繰り出して韓国料理をガツンを食べよう…、と考えていた。
けれど目当ての店はどこも予約で一杯で、5軒ほどのお店にふられて、それで歌舞伎町のあたりで別のお店を探そう…、と。
それで一軒。
前からちょっと気になっていた「幸永」というお店に予約をとってやってくる。
韓流強し!でありますか。
それはすなわちマダムが元気!というコトでしょう。
マダムの街、大久保から、野郎臭い街、歌舞伎町に場所をうつしてそれで焼肉。
とは言えココもボクらがとれたテーブルは最後のひとつ。
実はココ。
大久保の街外れでずっと長らくやっていた繁盛店。
小さなお店からはじまって、隣のお店を別館作り、そのちょっと先に少し大きなお店を作りとそれらすべてが「安くて旨い」を求めてやってきてくるファンのなせる技。
興味がありはしてけれど、不便な場所にあってワザワザ来るのもどうだかなぁ…、と二の足踏んでた。
今年に入って西武新宿駅の近所にお店ができて、それでエイヤ!と今日の夜。
全部でテーブル10卓ほどで決して大きくはないけれど、肉を焼いてたのしむコトに集中できる、ほどよくミッチリした空間がなんだかとてもおいしそう。
炭で燒きます。
無煙ロースターなんかあるわけじゃなく、五徳の上に降ろされたドーム状のダクトが煙を吸い込むだけでだからお店の中は煙が充満してる。
席に座るとビニール袋を渡されて、そこに上着をお入れなさいと。
これもおいしいモノにありつく儀式のひとつ。
メニューには肉のいろんな部位に味付けがあれこれ全部で50種類ほど。
気になるモノをあれこれたのむ。
タン塩、ホルモン、ミノにハラミにゲタカルビ。
タンは分厚く焼いてるうちにおびただしいほどのうま味ジュースをにじませていく。
脂の乗ったホルモンやミノの鮮度が抜群で、ハラミに揉むこむ塩ダレの風味豊かでニンニクがつんときいてるコトに思わずウットリ。
バラの中でも脂の乗ったゲタの部分に辛味噌ダレをもみこんで、炭でこんがり焼くと脂が驚くほどにおいしくなってく、もうどうにでもして…、って思うおいしさ。
どれを焼いてもおいしくて、ちょっと変わったモノをたのんでためしてみようと。
チャドルペギって言う脂のあまりのってない赤身の肉を凍らせて、それを薄切りにしたモノをさっと炙って食べるモノ。
韓国料理で数年前にはやった料理で、これがあっさりしてておいしい。
レアの状態の肉にスライスオニオンをのっけて巻いて、辛子ポン酢につけて食べるという趣向にて、脂がさっぱり上品な味、もういくらでも食べられる。
もひとつザブトン。
もともと脂がおいしいロースの、中でももっともさしの入ったところを細く切りだしてレアに焼き上げそのまま食べる…、と脂がジュワッととろけてサッとなくなっていく。
顎を必要とせぬおいしさに、なんともウットリ…、あぁ、極楽だ。
周りのおじさんたちも次々、肉を燒き、酒を煽ってグイグイ、ゴキゲンになっていく。
最近、増えたおしゃれ系の焼肉店に行くと、肉を焼いてるんだかどうなんだかわかるところがあったりするけど、焼肉店はやっぱりこうしてガンガン焼いて、煙にまみれて腹一杯になっていくのが本流でしょう。
ココはまさにそんなお店です。
肉食天国。
キムチも旨い。
若干甘めで、けれどパキッと辛み鮮やか。
中でもニラのキムチが風味ゆたかでうまい。
キュウリも大根も、どれもお酒がすすむ味。
サイドの料理もちょっとためしてみましょうか…、と。
それでたのんだ激辛チヂミ。
「激辛」というタイトルに気が惹かれ、それでたのんでみたのだけれど、これが予想以上においしくビックリ。
確かに辛い。
青唐辛子のスッキリとした辛みが後からビリビリ、ずっと舌に居座る。
そんな辛みが強烈で、けれどうま味もしっかりしてる。
サクサク、揚がるように仕上がる生地の食感たのしくしかも香ばしく、タップリ混ざった刻んだゲソのコッテリとしたうま味が見事。
一緒にタレもついてやってくるのだけれど、そのまま食べても十分旨い。
肉にうつつをぬかしているのでないこのすばらしさ…、あぁ、いい店って思います。
ひさびさ肉を堪能し、さてお勘定とお願いしたら、おやまぁ、ビックリ。
割り勘ひとり3000円にもならぬ安さに、一堂、腰をぬかすほど。
繁盛しているからこそいい肉仕入れられ、それに惹かれてお客様がくる。
お客様の多さはそのまま沢山肉を仕入れるお店の信頼になり、ますますおいしい肉を沢山仕入れることができるようになる…、良いサイクルがこの店を実力のあるお店にしたに違いない。
また来なくっちゃって心底思う、いい店一軒、発見です。
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とは言えココで〆まで食べてしまうとちょっと勿体無い。
ひさしぶりにあった人とももう少し、時間を過ごしておきたいなあ…、とそれでテクテク歩いて新宿西口の「沼津港」で回転寿司を食べることにした。
そろそろオーダーストップという時間帯で、ベルトの上にはあまり寿司が流れていない。
けれどベルトの中には職人さんがフルスタッフで揃ってて、「食べたいものはどんどんたのんで下さいネ」ってとてもアリガタイ時間帯。
もう一日ちょっとで正月というそのめでたさを味わいたいと、子持ち昆布や筋子をたのみ夜のお腹を満たして味わう…、明日は一日大忙しになりそうなりぃ!
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