歌舞伎町の中にある「ジジゴボッコ」っていうお店…、夜に来ました。
場所は歌舞伎町の中でもはずれ、大久保病院という大きな病院の向かい側という飲食店としてはそれほど良くない場所で、実は先日、別のお店に予約があって近道しようとココを通ってたまたま見つけた。
気になったのがまずは店名…、それから「韓国カジュアル料理」という表記と「炒めて、焼いて」というシンプルなキャッチフレーズが書かれていたコト。
それに加えて、デザインワークがシッカリしてて特にロゴのかわいさに今まで韓国料理のお店がおざなりにしてきたところを大切にした、営業姿勢が現れているんじゃないかなと思ってそれで予約をしてきたワケです。
お店の中もかなりキレイで決して贅沢ではないのだけれど、ちょっとおしゃれな居酒屋に来たって感じ…。
なんでこんなイメージになるのかなぁ…、と思ってなるほど、なるほど。
韓国料理店につきものの、ダクトが天井から降りてきてない。
鍋や石版用のコンロも置かれておらず、それが居酒屋っぽさを醸しだしてるんでしょう。
大久保系の韓国料理のお店は必ず、サムギョプサルかプデチゲなんかを薦めてくる。
けれどココ。
そうした料理もありはするけど、メニューを見ても数ある料理の一部分としてしか扱われてない。
かわりに楽しげな韓国料理が沢山そろう。
それも今、韓国で若い人に人気を博している料理が、リアルタイムでやってきている。
生き生きとした韓国料理。
この店の料理をみてると、大久保の名店料理はみんな博物館入りしてしまってる…、って思えたりする。
気になる料理をいくつかたのむ…、「オデンタン」って言う料理をまずは。
オデンは薄っぺらい練り物のコトで、タンはスープ、つまり、練り物をスープで煮込んだ料理であります。
塩味スープに牛の旨味と魚の風味、それにアサリやムール貝が入ってそれぞれ味を出す。
煮込んだ玉ねぎと白いネギが食感、それから風味をくわえてたっぷり青い唐辛子。
それがビリッと辛味を出して、熱い温度以上にお腹や体が熱くなってくる…、プルンと煮込んだ練り物もおいしくお腹の中から熱くなり、食欲グイグイ沸いてくる。
それから「ジャージャートッポギ」。
ジャージャー麺のソースで和えた、茹でたトッポギ。
トッポギと言えばコチュジャンベースの甘辛のソースで仕上げるのが一般的。
けれどそうした作り方。
韓国料理の典型的なレシピでもあり、他の料理と味が一緒になっちゃうことが多かった。
それで最近、甘辛じゃないレシピのモノが増えてきている。
去年までは、カルボナーラトッポギが人気のソースで、今年はジャージャー味がきてるんだという。
胡椒の風味と辛子のピリッと辛味をたしてはいるけれど、基本的には甘いみそ味。
コッテリとして油の風味がドッシリで、ムチムチした韓国餅の食感たのしく引き立てる。
とは言えトッポギは最小限。
たっぷりの豚バラ肉と玉ねぎがソースの中にたっぷり潜んで、だからコレは豚肉料理になるんじゃないか…、もともとオヤツ出身の料理がこうしてレストランの料理になるのがオモシロイとこ。
もともとジャージャー麺が好きなボクには、なんともウレシイ、オキニイリ。
揚げた餃子にピリッと辛いソースをかけて、ネギと一緒に味わうここオリジナルのおつまみ料理…、これがなんと一皿500円という値段であります。
韓国料理の一品料理はバカじゃないかと思うほど、大久保あたりじゃ高いのだけどワンコインならもう一品、たのんでみようかって思える手軽…、こういうところも研究してる、偉いなぁ…、って思ったりした。
ヤンニョムチキンっていう、甘辛ダレで和えたフライドチキンであったり、海鮮チヂミにスキッと辛くて若干酸っぱい、韓国の刺身料理のお店で刺身と一緒に食べるソースをかけて味わったりと、ちょっとひねった料理がたくさん。
けれどあまりひねりすぎてはいないので、ヘンテコリンなことにはなっていないバランス感覚の良さにいいな、と思った、勉強になる。
サムギョプサルを焼くことをゴリ押しされぬこうしたお店…、これなら居酒屋代わりに使うことができるかもしれないねぇ…、と感心すると同時にここの昼がかなりお値打ちだってわかってまたまた来なくちゃって思ったりした、めっけ物。
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