昼を池袋のサンシャインシティーで中国料理を食べ、すます。
「栄児」というお店。
栄児とかいて「ロンアール」と呼ぶのであります…、ロンアール。
四川料理の専門店。
本店は板橋にある小さなお店。
日本風にアレンジしない本場そのままの辛くてけれどクセになる、家庭料理を提供していた。
ずっと行きたくてしょうがなく、けれどさすがに板橋までは…、って思ってずっと行ってなかった。
それがいつしか評判になり、お店がちょっとづつ増えていった。
昔、オフィスを持っていた水道橋の近くの本郷一丁目に支店ができたときには勇んで急いでいきました…、スゴかった。
本当に容赦ない辛さと痺れに体は震え、お腹は燃えて汗はダクダク。
けれどたちまち体が覚えてまた行きたい…、とおねだりするようになったのですネ。
甘さにたよらぬうま味がある上、突き抜けるような辛さを思う存分たのしめしかもほどよい値段で気に入っていた。
今日はサンシャインシティーでヤボ用があり、どこか近所でランチができるところはないか?と探していたらここにもあった…、それでココ。
三連休の始めの日、って言うコトもあるのでしょうネ…、サンシャインシティーは大賑わいでチェーン店とか目立つ場所にあるお店はみんな街の行列。
けれどこの店。
レストランフロアーのはずれにあって、目立たぬお店。
だからかすぐにササッと入れる。
勿体ないなぁ…、おいしいのにって思いながらも、まぁ、しょうがない。
お店の中はほぼ100%、チャイナであります。
働いている人はみんな片言日本語。
これも本場な感じというコト…、まぁ、オモシロイ。
ランチタイムは水餃子が食べ放題というサービス。
本郷の店でもやっていた。
暇なときに大量に作っているのでありましょう。
茹でればできる料理ですから、これでたのしく待って頂戴…、って工夫としてはオモシロイ。
具は少なめでほぼ皮というけれどポッテリした皮がツルツルスベスベ、とてもおいしい。
黒酢とラー油をかけて食べるのがおすすめで、ラー油がビリッと辛くて旨い。
唐辛子だけでなくて山椒がビリリ。
舌がしびれて一瞬、味が分からなくなる。
しばらく舌で上顎や歯茎を舐めて痺れる感じをたのしんでると、徐々に舌の感覚がもどってくるのがとてもたのしい。
それにランチにつくサラダ。
サラダといってもココは中華レストランです…、生の野菜がでてくるでなくモヤシや千切りピーマンのおひたしみたいな冷たい野菜料理がでてくる。
これにご飯にスープと一緒に、やってくるのがメインでござる。
麻婆豆腐。
ここの名物料理のひとつでござる。
プルンと白い絹ごし豆腐。
大きなサイコロ状に切られたプルプル豆腐がお玉で無造作に崩されて不揃いな様がまずおいしそう。
ひき肉。
それから真っ赤な辛子。
山椒の茶色がつぶつぶ上に漂っている。
ネギが彩りそえてツヤツヤ、食欲そそる。
れんげですくってハフっと食べます。
一口食べると、ビリッと辛い。
舌をさすような辛さに、目から炎がふき出る感じ。
昨日、食べたカシミールカレー。
あれもビリッと辛かった。
けれどしばらく、じっとしてると辛さが引いて、うま味が舌を包み込む…、耐え忍べる程度の辛さでござった。
けれどコレ。
舌をつねってずっとはなさず、ひっかき続けるような辛さでそこに山椒の痺れが混じる。
食べてるうちにココがお腹でございます…、ってわかるくらいにポワンとお腹があったかくなる。
汗が頭のてっぺんから吹き出してくるのを感じて頭がクラクラしてくる危険な料理。
それから汁なし坦々麺。
坦々麺はもともと汁なし和え麺として誕生して、四川地方では今でも汁なしが主流といいます。
何しろ夏は熱くてそんなところでスープの麺を食べてもおいしく感じない。
それで汁なし。
これもココの人気の料理。
茹でた麺の上にミートソースのように辛子で辛味をつけたひき肉炒めがのってる。
麺の下には油がにじんで、それをグルグルかき混ぜ麺にいきわたらせる。
混ぜてるうちに辛子や山椒が舞い上がるのでしょう…、顔がちょっとピリピリするような痺れを感じる。
これもおいしい。
ムチムチ麺が口の中でのたうちまわって、その周りには辛味と痺れをたっぷりまとい、容赦無いほど辛くて痺れて、つらいのだけどおいしくって食べることをやめられない。
お水を飲むとそれが甘くてしかもトロンと粘り気持って舌を撫でてく。
まるでハチミツ飲んでるみたいでビックリします。
舌が馬鹿になっちゃったんじゃない?って、うろたえながらもそのビックリがおもしろくしかもおいしくウットリします。
昨日に続いてこの辛さ…、負けるもんかとハフハフ食べる。
ところで都心のショッピングセンターという場所柄、小さな子供連れのファミリー客がこのお店にもやってくる。
その子供たち。
辛い、辛いって悲鳴をあげつつそれでも辛さがたのしいのか、ちょっと食べては、また辛いって叫びながら嫌いって言う。
それでも食べるのやめずにずっと舐めるようにしながら食べてる。
こうして子供の舌もちょっとづつ鍛えられ、いろんな味を味わうことができるようになっていくのに違いない…、って思ったりする、ステキなお店のステキな時間、オキニイリ。
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