空が青くてスッキリ高い…、会社の近所をテクリと歩きランチを食べる。
海南鶏飯。
シンガポール風のチキンライスのお店に来ます。
東南アジアの端っこにある、シンガポールという街は東南アジアのいろんなモノが、ギュギュッと凝縮してできている。
中国と地続きであるという特徴。
西へ西へと向かっていけば、インドがあってアラブ世界とつながっている。
つい最近までイギリスの植民地だった時代の名残。
南にいけばオランダ領土。
北に上がっていけばフランス。
アジアであってアジアでなくて、そこはどこかと言えばシンガポールでしかないという不思議な文化。
昔、仕事が忙しくってどうにもこうにもつらくなったら逃げてくるのによい場所だった。
飛行機で7時間ほどの移動距離。
時差もあんまりなくってだから体が楽で、にもかかわらずスゴく遠くにやってきた…、って実感がある。
飛行場にぼんやりいるとそのままイギリスに行ってみようか。
あるいはドバイもいいかもネ…、って旅する気持ちに拍車がかかる。
ここ3年ほど行ってないなぁ。
逃げていこうにも逃げる余裕もなかったからネ…、とちょっと思ってニッコリします。
そして目当ての海南鶏飯。
シンガポールのフードコートの目玉料理。
どんなところにも必ずこれを専門とするお店があって、けれど彼の地じゃ食べなかった。
理由は簡単。
蒸して作った鶏ばかり。
太って分厚く、当然脂をタップリ抱えた蒸し鶏が、ときに骨付き。
必ず皮付き。
そのブヨブヨと脂の香りがどうにもこうにも苦手でそれで、シンガポールでは食べずにいた。
ところがココにはうれしいコトに揚げた鶏を使った鶏飯があるのであります。
当然、蒸した鶏飯もある。
けれどボクと同じように、皮が苦手という人がかなりいた。
それで蒸した鶏肉に衣をつけてガリッと揚げて作ったのがこうしてシッカリ定番化した。
ありがたいことではございませんか!
今日も3人に一人くらいの割合で揚げた鶏飯を食べていた。
皮がバリッと揚がって歯ごたえたのしい。
鶏肉のフックラとした食感はなくなっちゃうけど、それと引換に香ばしい油の香りと噛みしめるたのしさくれるオゴチソウ。
パラパラとしたジャスミンライスとの相性も、とってもよくってやっぱりボクはこれでなくちゃと思って食べる。
チキンスープで炊いたご飯は、薄味なのにシッカリとしたうま味があって香り爽やか、それそのもがまずおいしい。
コッテリとしたコクと香りが特徴的な中国醤油にチリソース。
ネギを刻んで熱した油でしんなりさせて、塩で風味をととのえた薬味をかねたソースもおいしく、どれも鶏にぴったりハマる。
生のキュウリをカリカリ噛んで、口の油を拭い取り、トマトがクチュっと潤いくれる。
ほどよき量で、気持ちもちょっと明るくなった。
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ところでシンガポールの街の画像を加工したステキな動画…、ウットリです。
The Lion City from Keith Loutit on Vimeo.
チルトシフトを用いて撮影されたシンガポールの微速度撮影映像で、極端にフォーカス部分が小さいチルトシフトのテクニックを駆使することでボカシを見事な効果としている。
霧の中から街がボンヤリ姿をあらわし、また消えていく。
必要な部分だけをチルトシフトで際立たせ、見慣れた景色のはずなのにどこにもない架空の都市のごとき不思議な映像にさせている。
それにしてもシンガポール。
変わったんだなぁ…、モノレールも完成してるし、見慣れぬビルが林立してる、行かなくちゃ!行かなくちゃ!ってボンヤリ思う、さて移動。
[3回]
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