昼に絶対、担々麺と思って予定していたお店。
池袋の商業施設、Esolaの中にあるお店。
「香家」という担々麺がおいしいので有名な中国料理のお店に来ます。
東京から横浜にかけてのエリアで何軒か展開しているお店で、実は、横浜にあるお店を覗いてずっと気になっていた。
担々麺の専門店。
なかなか日本で成功するのが難しい。
だって、担々麺じゃなくちゃいけない人の市場は小さくて、小さい市場を相手にしていると経営が安定しない。
だから長続きする担々麺のお店は少なく、けれどココはその繁盛が長続きしているのですね。
料理がおいしい。
人が集まる場所にある。
と、理由はいろいろあるのだけれど、中でもココ。
女性だけで営業している。
サービスばかりか厨房の中も女性ばかりでしかもみんな活き活きこざっぱりしたユニフォームをき、それだけみるとまるでカフェ。
料理自体は女性を意識しているわけじゃなくてけれど女性がやってくる。
中国料理のお店でありつつ、お客様はほとんど女性…、今日のこの店もボクだけ男であとは全員おしゃれな女性…、担々麺で汗かく前から額にうっすら汗をかきます。
ほどよい緊張感をもちレストランで料理を待つってなんだかステキ…、中国料理であってもそれは真理であります。
担々麺にもいろんな種類が用意されてて、売り物は「汁なし担々麺」というのがまたオシャレ。
そもそも担々麺は汁なしで味わう料理。
麺の食感。
ひき肉をメインの具材の噛みごたえとタレの風味や味わいがそのまま伝わる。
それでまず汁なし担々麺を頼んでみると、麺の種類が選べます…、と。
普通の卵麺と唐辛子をねりこんだ赤い麺の2種類あって、当然、それでは辛いのをと。
食べてみたらば、本当においしい。
ムチムチとした麺の歯ごたえ。
よじれが強くて、ズルズルすすりこむことがむつかしいほどその表面がざらついてて、だから味が容赦なくからんでくれる。
ホツホツ、肉の食感を残して仕上げた挽き肉の味もコッテリ。
痺れは最小限にして、ドスンと辛味が直接舌に乗っかって、ヒリヒリするのをネギがシャリッと洗ってくれる。
味わい、食感、後口、歯ごたえ、後味とどれも見事でオキニイリ。
普通の担々麺はスープの辛味が3種類、それに痺れの合わせ方を選べて自分の好みで食べるコトができるのがオモシロイ。
痺れマックス、辛味は中くらいにしてもらい、それでもやってきたらば山椒が表面にタップリ浮いてて燃えるような匂いがしてくる。
麺は細めの香港麺で、極細なのにシコシコザクザク歯ごたえがある。
ピーナツ風味やゴマのポッテリした味わいにたよらぬスープのうま味が際だつ、かなり好きなタイプの担々麺でございます…、オキニイリ。
ランチのセットには小さな丼風のご飯がついてくる。
チャーシュー飯をたのんでみると、このチャーシューがまたいい感じ。
油の少ない豚モモ肉。
醤油で煮込んで、変なうま味が染みていない。
豚そのものの味わい、それからたくましい食感たのしめボクは好き。
担々麺のスープをかけてザブザブ食べると、麺でスープを食べるのとまるで違ったスベスベとしたご飯の食感をタレが作ってこれまた旨い。
担々麺って具の存在をほとんど感じぬ。
だから麺やご飯が具材の代わりをしている不思議な料理とボクは思う。
だから麺やご飯の出来栄え次第で料理がおいしくなったり、物足りなかったするのであります。
ココの人はよくわかっている。
タレやスープを引き立てる麺やご飯の仕立て方の的確なコトにウットリします。
女性ばかりでやっているという、その特徴に甘えぬこうした部分ゆえ、例えば横浜のお店なんかではサラリーマンのリピーターが続出しているというのもなるほど、当たり前。
季節の商品…、冷やし汁なし担々麺をたのんでみたら、これも上等。
スッキリとした辛味のタレに冷たくしてもなおもおいしく感じる挽き肉…、脂に甘えず肉に染みこむタレそのもののうま味をしっかり使ったレシピ。
パクチー苦手でなければと持ってきてくれるパクチーの量の多さに、なるほどこうした変わった料理が好きな人の気持ちがわかった人がやってる店なんだなぁ…、って、またまた感心。
お酢の酸味を軽くほどこし、辛味につかれた舌がキリッとひきしめる…、あぁ、また来よう、いい店一軒みつけたなぁって思って店をあとにした。
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