歌舞伎町からテクテク、北側に向かって10分ほども歩くとリトゥルコリアの大久保地区に到着します。
そこで最近、できたばかりの韓国食材の大型ショップ、「チョンガーネ」っていうお店に来ます…、まるでハワイの免税店に併設されてるモールにやってきたような不思議な高揚感に襲われる店、ビックリしました、オモシロイ。
売られているのはマッコリ、ヤンニョム、コチュジャンのようなこの界隈の食品店が必ず扱うモノも充実。
けれど韓国のインスタント食品が山のように揃ってて、みてると衝動買いしちゃう。
袋麺やカップ麺、あるいは冷麺、そのまま電子レンジでチンすればできてしまうような簡単なトッポギなんかもあったりします。
そのバリエーションが半端無く、気づけばバサバサ、ショッピングカートに放りこみ他にも何か無いかしら…、ってあという間に時間が過ぎる。
お菓子に健康ドリンクに、オモシロイとこでは真空パックに入ったプルコギ用の肉や鶏丸まる一匹煮こまれたスープなんかも売られてた。
今まで業務用の韓国食材を扱っていたお店に韓流マダムが押しかけてた。
でもこうした買う楽しみに真面目に取り組むお店ができる…、韓流ブームもほぼ完全に成熟モードに入ったっていうコトなのでありましょう。
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それからテクリと再び歌舞伎町に戻る途中で、ドン・キホーテ。
ホットク食べよう…、って。
ドン・キホーテのお店の正面玄関脇にできてる屋台に来ます。
韓国風のホットケーキ。
中にあんこやハチミツをタップリいれて焼き上げたモノで、お米の粉を混ぜて作った生地のため、お餅とホットケーキの中間みたいな食感。
モッチリ、サクリとこれならではの、とてもたのしい噛み心地。
愛想のいいおにぃちゃんが、片言日本語でニコニコしながら焼きあげていく。
まんじゅうみたいにまとめた生地を鉄板におき、ハンドル付きの丸い鉄板を押し付けながらジュウジュウ焼いてく。
タイミングがよかったのか、焼き立てのモノを手渡され、一枚200円のたのしみ片手にテクテク歩く。
指まで甘い、冬の夜。
それにしても大久保の街。
スゴい人出で、どうしたことかと思ってしまう。
ただでさえ細い路地道が多い地域で、歩いているとすれ違うのも大変なほどの人、人、人で熱気を感じる。
お店の新陳代謝もすごくて、ちょっと目を離した好きに新しいお店ができてて景色が変わってる。
今、増えているのはサービスがいいお店。
料理は旨いがサービスはぶっきらぼうで、だって韓国村だからって言われていたのは遠い昔の話になった。
中でも韓流男子が笑顔でニッコリ待ってるお店が人気と思われました、オモシロイ。
テクテク、ずっと歩いていたらちょっとお腹がすいてくる(笑)。
夕方食べたお寿司が上品で、すぐに消化してしまったのかもしれません。
それで〆を中国料理ですることにした。
歌舞伎町のはずれにある店…、名前は「北京」。
中国料理と行ってもこれが変わってて、韓国風の中国料理。
中国で育った韓国系の人たちがやっている…、だからお店の中でのコミュニケーションはほぼ完全に中国語にて、けれどキムチや韓国風の調味料を多用する。
日本の中国料理も独特だけど韓国の中国料理もかなり独自の文化、流儀があるのです。
まず独特なのが麺が手打ちで、お店の入り口部分に麺を打つための場所があって、そこでバタンバタンと細く伸ばした麺生地を打ち付けながら伸ばしてつくる。
麺そのものがコシをもっててツルツルスベスベ、とてもなめらか、食感がいい。
その麺を使って作るジャージャン麺が韓国の人はとても好き。
ラードで炒めた甘辛味噌と玉ねぎ、角切りにした豚肉、ニンニク…、それらをあえてソース状にして麺にかけて和え、食べる。
中国のジャジャ麺に名前が似てて、でも非なるモノ。
それを真ん中が仕切られたピーナツみたいな形の器の片方にいれ、もう片方に別の料理を入れて食べるというコンビネーション料理が大好き。
フードコートに行くと必ずあったりします。
もう片方に入れる料理の一番人気が酢豚なんです。
酢豚と言ってもこれまた独特。
日本の酢豚はケチャップベースのオレンジ色のとろみがついてる。
けれど韓国風の酢豚は透明のあん。
塩とお酢とかなり大量の砂糖で味ができている。
肉も細切り。
サクッと揚げてそれをツヤツヤ、とろみで飾ったその独特を味わい、一緒にズルッとジャージャン麺を口に放り込む…、まるで口が韓国になる。
それにしてもジャージャン麺のあのツヤツヤのほぼほとんどがラードで出来てるというその事実…、知らなきゃよかったって言ってもすでに手遅れでして、でも、おいしんだからしょうがないじゃんって居直るほかにない料理。
パラパラおいしい、けれどご家庭風のチャーハン。
キムチの酸味と唐辛子の辛さがビリッとくる、これまた韓国の人が大好きな海鮮ちゃんぽんをズルズルみんなでわけあって、今日一日がたのしく終わりをむかえます。
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