ランチを四ツ谷の「嘉賓」にします。
昔ながらの昭和風情のビンビン漂う中国料理の老舗のひとつ。
四ツ谷に本社のある取引先の人にはじめて連れてきてもらったのが、今から25年ほども前のコト。
ビックリしました。
都心にありつつひなびた通り。
ひなびたビルの2階にあって、店にはいるとしおれた感じ。
とてもじゃないけどこれが名店?って最初はビックリしたんだけれど料理を食べて二度ビックリ。
旨いのですね。
大飯店的な贅沢な食材などは使わずに、丁寧に作られた上等な家庭料理という感じ。
当時はメニューも少なくてどれをたのんでも初めて食べる料理ばかりで、しかもどれもがおいしかった。
それから自分でくるようになり、それからずっとのお付き合い。
見事なのが、メニューがほとんど変わらない。
お店の人もここ10年は変わらずずっと同じ人。
店のインテリアも昔のままで、そんなところを金を使うならおいしい料理を作ってあげよう…、って心意気を感じるようなステキなお店。
ランチはくるたびメニューが増える。
焼きそばだったりスープ麺。
一品料理にご飯がついた定食などがあれこれ全部で20品ほど。
いろんなお客様を呼びたい気持ちがあるのでしょうか。
それとも、おなじみさんが何度も通えるようにとバリエーションが増えているのか。
とは言え、お店にやってきてランチをしている人が食べてるモノをみると、ココの名物。
オイスターソースの和えそばがメインのランチを食べている。
不思議な料理…、なのであります。
具材はネギだけ。
それも少々。
極細蒸し麺。
細い癖してザクザク歯ぎれる独特の歯ごたえたのしい麺にオイスターソースと中国醤油。
それに油をくわえたソースと和えただけというシンプルさ。
カキ油の香りが鼻からフワッと抜けて、海のうま味が口に広がる。
ザクッと歯切れてバッサリ口にちらかって小麦の風味、ソースの味わい、油のコクがドッシリ舌を濡らしてく。
食べはじめるととまらぬゴチソウ…、オキニイリ。
これにお粥がセットでついて800円…、麺とお粥が名物という香港なんかではよくある食堂スタイルのメニューが特にランチにうれしい。
夜には牛肉、ピータン、レバーなんかを具材にしたいろんなお粥があるんだけれど、昼は日替わり…、今日はエビのお粥でござった。
ポッテリとした砕けた米の粒粒が混じったポタージュみたいなお粥で、そこにプリンと湯通しをしたエビが入って彩り添える…、鶏のうま味がシッカリとした濃厚味でオイスターソースの和えそばとの相性抜群。
麺が主食でお粥はスープ、お粥が主食で麺がおかず…、どっちがどっちかわからないけどそれはそれでまたオモシロイ。
ニラの風味が濃厚なムッチリとした水餃子を追加でもらって腹満ちる。
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