東京駅の近所に新しい立ち食いうどんのお店ができた。
立ち食い「蕎麦」ではなくて、立ち食い「うどん」のお店というのが東京にあっては珍しく、しかもそれが「博多うどん」とあってはこれは、どうにも来なくちゃしょうがない。
「丼拓」というお店の名前も博多のおまつり「どんたくさん」からとったのでありましょうもん…、ワクワクしながらやってきました。
ときたま無性に食べたくなるのが、博多のうどん。
ヌルヌルスベスベ、なめらかなのにハリのある不思議な食感をもったうどんに、ドッシリとした出汁のうま味がかもしだす独特の旨さがちょっとなつかしくって…。
昔、新宿の紀伊國屋書店の地下に「丸天うどん」というお店があった。
そこのうどんが限りなく、博多で食べるうどんと同じでそこを贔屓にしてたんだけど、15年ほど前のことでしょうか…。
なくなった。
それからなかなか博多うどんに出会えなくって、それで余計に期待をしました。
丸天うどんにごぼう天ととろろ昆布をトッピングして、今朝の一杯にしてズルリ。
出汁は旨いです。
鰹だけじゃなく鯖節だとかいりこを使っているのでしょう…、雑味がたのしく最後に酸味が少々残る博多のうどんの出汁の風合い。
うま味タップリ、後口がよい。
丸天の油や、ごぼう天の衣やゴボウの香りが出汁に移ってくると風味やコクが深まっていく。
けれど残念なのが、うどんの麺。
角張った、おそらく冷凍麺を使っているのでありましょう。
歯ごたえやコシがあってしまってる。
うどんだけはさぬきうどんのような感じで、だからこれ。
博多うどんと言うよりも「博多讃岐うどん」と言った感じで、そういう料理と思えばおいしい…、でも勿体無いってやっぱり思う。
この界隈…、他にも個性的なる立ち食い麺のお店が集中しているエリアで、互いが切磋琢磨してもっとそれぞれ特徴を出しおいしくなっていけばいい…、ってそんなコトをふと思う。
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仕事の合間にスターバックス。
手がかじかむような今の季節は、熱い飲み物がやっぱりうれしい。
今日はユックリ。
ちょっと仕事をしながらコーヒー飲みましょうかと思ってなおさら、温かいのがいいと感じる。
それもドリップ。
蓋をしたまま時折すする。
時間が経つと温度が変わる。
温度だけじゃなく、コーヒーが息をタップリ吸い込んで味の表情を変えていく。
だから口にするたび新たな印象に、ハッとしながらたのしめる。
ドリップコーヒーをショートでたのむ。
スリーブつけて手渡された、ペーパーカップの熱さになんだかホっとする。
「冬のブレンドになっております…」って、手渡す人がそっという。
チェーン店。
しかもコーヒーのような季節感を出すのがむつかしいお店でこうした一言は、なんともステキ。
どんなブレンドなんですか」って聞くと深みがあって、酸味少なめでちょっとビターな仕上がりなんです…、って。
そう言われながら飲むコーヒーは、そんな味がしてきてたのしい。
最初は甘みをほのかに感じて、時間が経つとそれが徐々に苦味にふれる。
それと同時に温度が下がってくると今度は、再び甘みと軽い香りにゴクゴク飲んでと言われるような気持ちがしてくる。
それにしても今日のカップとスリーブのこの組み合わせ。
緑のロゴのシレーンが塀から顔をつきだして、目だけ覗かせたように見えるのがなんだかステキ…、ニッコリしました、さて移動。
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