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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
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    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    夜を山星

    e7cf3308.jpeg四ツ谷三丁目のオキニイリの焼肉店。
    週末はたいてい大忙しで、席があいてないことも結構あって、なのに今日は不思議なほどにガランとしてた。
    先客、一組。
    簾で仕切られた隣のテーブルに着席し、さて注文でもいたしましょうか…、と思ってメニューをみていたら、なんだか聞いたコトある声が聞こえてきます。
    あれって思って隣をみたら、なん、もう10年近く前から仲良くしてもらっていた某レストランのオーナーシェフ。
    一ヶ月ほど前にバッタリ街角で会い、なんか一緒にたのしいコトができればいいですネってわかれたその人と、再びバッタリ。
    縁とはなんとも不思議なモノです、乙なモノ。

    生マッコリをとって飲みます。
    かなり発酵がすすみはじめて香り華やか、プチプチ、口の中で泡が弾ける。
    のどごしの良いなめらかさと、泡の爽やかさでアルコール分がまぎれてグビグビ飲めてしまうのがなんだかウレシイ。
    ナスとモヤシのナムルをお供に、ゴクリといきます。

    ffcffa56.jpegそして肉。
    ここの名物のひとつでもある「泡ハラミ」っていうのを焼いた。
    肉は普通のハラミ肉。
    ズラッと並んだ肉の奥に置かれた茶色く四角い物体。
    これが泡。
    ポン酢醤油を泡状にして、それを冷凍庫の中でひやっと凍らせたもの。
    空気をタップリ含んだ泡で、だからシッカリ凍らせても決して固くはならずにフンワリ。
    こんがり焼いたハラミの上に、ワサビをタップリ置くようにのせそこにこれまたタップリの泡。
    のっけて口に入れると最初はハラミの脂が舌にとろける。
    ブシュブシュ泡がやさしく溶けて、肉となじんで炭の香りとひとつに混じる。
    焼けた脂と出会うとワサビは甘くなる。
    泡の醤油とおんなじ味のタレを作って、それに肉を浸けて食べると脂がタレに移って逃げる。
    せっかく美味しくなった脂を逃さぬように、しかも味をつけて食べるには、タレに浸すのではなく「乗せる」。
    だから泡状にしてどうぞ…、というコトなのでありましょう。
    よく出来ている、感心す。

    76231ba2.jpeg隣のシェフご一行と談笑しながら肉を焼く。
    「山星盛り」という、今日一番のおすすめの肉を3種選んで盛り合わせというモノ。
    タレにシッカリ揉み込んだ、カルビにロースに中落ちカルビ。
    中落ちカルビは分厚く切って、まるでホタテ貝柱の下ごしらえをするように包丁いれて、出来損ないの二枚おろしのようにする。
    筋が切れ噛み切り易くはなるけれど、肉ならではの歯ごたえを損なわぬようにする工夫。

    実は今晩。
    テレビのカメラがやってきた。
    それというのも、焼肉店がロースと呼んでる部位が一般的な食肉世界のロースと違った場所だから、是正しなくちゃいけないんじゃない…、って問題提起がされているけど、その取材。
    カルビだとかロースだとかという焼肉店独特のこの呼び方に、確かに戸惑うことはあるけどそれはそれ。
    慣れればすむ…、って思いもするけどしょうがない。
    カメラがやってきてボクらを写す。
    けれどボクらが手元で焼いてたモノはホルモン。
    ロースでもなくカルビでもなく、それでいいの?って思いはしたけど、テレビ的にはOKみたい。
    笑っちゃうけど、それが現実、オモシロイ。

    脂ののったプルプルホルモン。
    それと一緒にハチノスをたのんで焼いたのだけど、これがなんともうまくて、ハマる。
    クニュクニュとした食感と、ネットリとした味わい、香り。
    タレがからんで焦げ目がついて、香ばしくってグビグビマッコリすすむ味。

    5a60d7b8.jpeg〆に牡蠣の石焼ご飯。
    固めに炊いたご飯を焼いた石鍋に入れ、スープを入れて火にかける。
    牡蠣と白ネギを放り込み、なおもグツグツ。
    ブクブク沸騰しながら焼けて、スープの水分が蒸発してく。
    牛骨スープのうま味がご飯に閉じこもり、ほんの少しのシットリ感を残して出来上がる、その寸前にバターを残してそれでハフハフ。

    何度食べてもこれはおいしい。
    年中食べるコトができる料理ではある。
    フレッシュの牡蠣がない季節には凍った牡蠣で代用するのか、けれど今はまさに牡蠣のハシリの時期で、だからタップリ。
    身厚でポッテリした牡蠣のうま味とフックラした食感と。
    鍋肌触ったところのご飯に軽くこげ色付いていて、けれどスープを若干含んだご飯自体はシットリしてる。
    バリバリネチネチ、歯にくっつくようなコトがないのがボク好み。
    わかめスープをもらって口を、スキッとさせてお腹もキチッとあったかになる。
    徐々にユックリ、お客様も入り始めていつもの週末モードになった…、またまいります、また会いましょうとあいさつをして、店をでる。

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    ■ コメント一覧
    無題
    焼肉美味しそうですね(^O^)
    あー、ガツンと焼肉食べたいです(>_<)
    肉食の血が騒ぎます(笑)
    lovekuma69さん / 2010/10/23(Sat) /
    無題
    最初に見た時に焼肉屋さんで、フローズンマッコリかと思いましたよ。それにしても、かなり醱酵が進んだブクブクなマッコリですね。朝、起きたら大変そう…(笑)。
    変わり者ミダさん / 2010/10/23(Sat) /
    肉食
    > lovekuma69さん
    この日は昼も肉、夜も肉。
    ちょっと体が疲れ気味で、肉まみれの一日になっちゃいました。
    つくづく肉食系だなぁ…、って。
    肉を食べると気持ちが元気になるのがありがたい、と思いました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/10/23(Sat) /
    なめらかマッコリ
    > 変わり者ミダさん
    酸味がたのしいヨーグルトみたいな感じの飲み口でした。
    発酵系の飲み物が今、ボクの中ではブームかなぁ…。
    サカキシンイチロウさん / 2010/10/23(Sat) /
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