スープを炊いて朝を呼ぶ。
野菜をたっぷり使ったミネストローネのようなスープをたまに無性に食べたくなる。
しばらく肉が続きもしました。
お腹のバランスつくりなさいって、体がボクに言ってるようで起きてすぐ、台所に立ちトントン、クツクツ。
野菜のスープは野菜の種類の数だけ味が華やかになる。
それで冷蔵庫や食在庫になるありあわせ野菜を次々、刻む。
玉ねぎ、トマト、ジャガイモそれからグリーンアスパラ。
香り野菜は種類を絞った方が、印象的な風味になるのでパプリカだけにし、ベーコン刻んでフライパン。
ほんの少しの油でベーコンをカリッと炒め、玉ねぎくわえてしんなりなるまで炒めてく。
甘みとコクのベースができたら、トマトを入れて味を出す。
トマトは炒めるコトで酸味まろやか、甘みとうま味が増してくるので、よぉく炒めて塩をパラッとひとつまみ。
ジャガイモ入れてお湯をはり、チキンストックをほんの少々。
クツクツ煮込み、アクをとったらアスパラガスとパプリカいれて火を落とす。
しばらく休ませ、余熱を使って野菜に熱と味しみこませ、食べる直前に再び火入れ。
ジェノベゼペーストをポトンと落とし風味を添えて、さぁ、召し上がれ。
ホツホツとしたジャガイモに、アスパラガスがコツコツ奥歯を叩いて、食感にぎやか。
パプリカとバジルの匂いが鼻をくすぐり、トマトの酸味が喉を潤す。
スープを一緒にたのしむ野菜サラダのような、野菜のうま味に溺れる料理。
スープがおいしくなった朝。
お供に玉子のサンドイッチ。
いつものサンドイッチ用のパンより厚め。
1.5センチの厚さに切った食パンを、まずはトースト。
こんがり焼ける間に玉子を焼いておきます。
玉子をよくときフライパンに植物油とバターを溶かし、熱したところに、ジュジュっと入れる。
手早くフォークで玉子を混ぜて、バターをごくごく吸い込ませつつ火を通しながらまとめてく。
なるべく四角くかたまるようにフォークで細かくいじってまとめ、あらかじめ三等分に切ったトーストブレッドの上にのっけて、もう一枚で蓋をする。
パンとパンの切り目の間にナイフをいれて、玉子をスパッと三等分してお皿に移す。
玉子を挟んでナイフを入れると、折角フワッと仕上がった玉子が潰れて台無しになる。
だからパンは最初に切っておくのでござります。
一切れつまんで噛むとジュワッと玉子が含んだ油のうま味が、初めて口に広がっていく。
カサッと焦げたパンの乾いた食感と、フンワリとした玉子のやさしい味わいのコントラストがオゴチソウ。
昼もスープにたわむれる。
新宿三丁目、伊勢丹近所の中国料理屋「花彫酒家」の坦々麺。
坦々麺といってもお店によって流儀様々。
大きく分けるとさらさらスープと、ポッテリスープ。
ボクはポッテリ系の坦々麺が大好きで、その代表的お店がココ。
ナッツの渋みにゴマのコク。
中国味噌で味整えた豚ひき肉と干したエビ。
それらに負けぬチキンベースの醤油スープが身を寄せ合って、ポッテリとした濃厚スープになっている。
固めに茹で上がった縮れ麺によくからみつき、麺を食べてるというよりも坦々スープを麺伝いにして飲んでるようなそんな気になる。
オキニイリ。
このお店…、ラー油がブームになる前からずっとラー油を売り物にしてた。
ランチをたのむとひとりに一個の割合で、陶器のポットに入ったラー油がドンと置かれて使いたい放題。
辛味よりもうま味がシッカリした味わいで、味に深みを与えてくれる、そのおいしさを目当てでお店にやってくるお客様も結構いるほど。
それが今日、ひさしぶりにきたらばなんとラー油が二種類。
違いを聞いたら、ひとつは今まで通りのうま味がおいしい味わいラー油で、もうひとつは激辛ラー油。
他のお店の一歩先行くこうした工夫…、いいんじゃないのと一口食べたら、本当に辛い!
喉の入り口からもう辛くって、なのにあと引きやめられない。
一緒にあんかけ焼きそばに、酢豚をたべる。
どちらもトロトロ、トロミがおいしい中華料理独特の食べ心地。
あんかけ好きさんにはたまらぬゴチソウ。
黒酢じゃなくって昔ながらのケチャップ味の酢豚がなんともなつかしく、しかも具材はニンジン中心。
朝に続いて昼も野菜の昼になる。
それはそうとこのお店。
近所でやっている工事現場の人たちが、何人もやってきていてとても賑やか。
中に中国人のお客様が何人かいて、お店の陽気なおかぁさんとお国の言葉で話をしている。
こうした雰囲気…、まるで本場の大衆食堂で食事をしている気持ちになれて、いつもの料理をおいしくさせる。
土曜日の昼、ゴキゲンなり。
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