関連ランキング:韓国料理 | 西武新宿駅、新大久保駅、東新宿駅
韓国市場で買った食材中心に夜は自宅でご飯にします。
それにしても最近のテレビ番組のつまらなさといったら絶望的で、ビデオを観る機会がかなり増えてる。
それも昔のテレビドラマがかなりオキニイリで、この週末も「横溝正史シリーズ」を観ておりました。
1977年から78年にかけて放映された古谷一行が金田一耕助を演ずる人気シリーズ。
シッカリとした原作をキッチリとした演技とカメラでコッテリ魅せる作品に仕上げてられてて、確かに昔、見ていた記憶がフラッシュバックしてくるんだけど、ほぼ新鮮に飽きずみられる。
けれどたしかにリアルタイムでみていた証が、このエンディングのテーマ曲。
シリーズIIの「あざみの如く棘あれば」。
シリーズIの「まぼろしの人」と同様に、感情を不思議なほどに抑えた歌声、歌い方、哀愁ただようメロディーラインに凝った編曲。
なんだかとてもなつかしい。
横溝正史の作品のそのほとんどが、ただのお金持ちでなく「上流階級」と呼ばれる人が巣食う閉鎖空間で起こる事件を描いてる。
おどろおどろしく背徳的で、浮世離れしたその階級でしか通用しない常識、しきたり、価値観をあからさまにしていく過程が、横溝正史モノのまさに醍醐味。
ただのお金持ちしかいなくなってしまった現代で同じようなことを描くと「家政婦は見たシリーズ」のようになってしまうのでありましょう。
平等主義の日本が手放し、失っちゃったモノは大きい…、良くも悪くもそれが今の日本というモノ…、つまらない。