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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼を秋葉原で肉にする。

    cb.JPG秋葉原発の移動で仕事。
    午前中に仕事を終えて、秋葉原にてMacBookのACアダプターの予備を買いましょうとうろうろしてたら、お腹が唸る。
    ギュルギュル、骨を伝って頭の中にに響きわたるほどの空腹。
    それでお昼を近所で食べよう…。
    ヨドバシカメラの入ってるビルの1階脇にあるお店。
    「トゥッカーノ・グリル&バー」ってお店に来ます。

    立派なビルにあいた洞穴みたいな小さなお店で、扉も無い。
    お店全面が全部空いてて、中を覗く半円状のステンレス製のカウンターがあって奥には大きなキッチン。
    夜はスタンディングバーのようになってて店の表までにも人があふれる。
    昼は秋葉原ならではの体の大きなおにぃさんたちが、次々やってきてはランチをたのしく食べてニコニコ、帰ってく。
    7ca8b9d9.jpegブラジル料理のお店であります。
    厨房の真ん中に、大きなシュラスコ用のグリラーが置かれてて、豚バラ肉を串に刺したのを昼から焼いていたりする。
    夜になると、シュラスコ片手にビールやテキーラ飲んでわいわい、大騒ぎ。
    だからドアがあるのも邪魔だから…、って感じであります、勢いあってラテン的。
    昼は牛肉、ポークにチキンのグリルやロースト、あるいはステーキをご飯と一緒にワシワシ食べて腹一杯になってって…、っていうのがテーマで肉付き万歳のたのしいお店。

    c72920b6.jpegここの売り物が「チキンのガレット」。
    フランス料理でガレットといえば、そば粉を使ったクレープのコト。
    けれどブラジルに行くと、チキンを丸ごとコンガリローストしたものをガレットという。
    ロティセリチキンのようなお料理。
    ガレッテリアとかって呼ばれるローストチキンの専門店が、サンパウロなんかに行くとたくさんあって、ガレット通りなんて言われる街もあったりするくらい。
    夜は丸焼きのガレットがある。
    けれどお昼はもも肉を一本ローストしたのが売り物。
    そのガレットとランプステーキのコンビネーションを選んでたのむ。

    ツヤツヤとしたチキンのガレット。
    ウットリします。
    皮の中。
    あるいは皮と身の間にタップリ含んだ脂でコンガリ焼けている。
    だから皮はパリパリで、まるで焦げたパラフィンみたいに薄くなってる。
    ナイフを当てるとペキって固い音がするようなそんな感覚。
    中はシットリ。
    ナイフを入れると湯気が中からポワッと飛び出す、まさに熱々。
    ヨダレが出ます。
    これに赤身がおいしいランプ肉を棒状に切って生のまんまで鉄板の上に置いて出す。
    この鉄板が分厚く重たく、だからバチバチ容赦無いほど熱さが持続して肉がコンガリ焼けていく。

    e21bd0ea.jpegこれと一緒に普通はご飯。
    かなり山盛りで、フォークで食べやすいようにこんもりお椀を伏せたような形でやってくる。
    一番小さい商品でも180gほどの肉。
    そのサイズの料理をコンビネーションにしたり、あるいは肉を300g、1キロとかなり大盛り系の店。
    だからこれでもご飯が足りなくなるかもしれない…、ウレシイ悲鳴。
    これにサラダ、あるいはフェジョアーダがついてセットをなしてる。

    フェジョアーダ。
    豆と豚肉、それから牛肉を煮込んだブラジルの国民食とでもいいますか。
    固めに炊いたご飯と一緒にモリモリ食べるのがブラジル流。
    フェイジャンっていう黒いんげん豆を使ってつくるので、まるであんこのように見える。
    けれど味は肉のうま味と塩味でできあがっているので、はじめて食べると、舌と頭が混乱しちゃう。
    けれどなれるとなぜだかハマる。
    肉のゼラチンが豆のでんぷん質と一緒になってトロトロ。
    カレーほどではないけれど、とろみがあってご飯にからむ。
    風味ゆたかなスパイスをタップリつかって、食べれば食べるほどお腹がすいてくる感じもする。
    豆の甘みがほどよく味のアクセントになり、特にココのこのフェジョアーダはよく出来ている…、ハマリそう。

    b7359ebd.jpeg肝心の肉…、なかなかなモノ。
    硬くて、けれど味わい深い、ランプの赤身がジュワッと旨い。
    ところどころに筋があり、それがゴリっと奥歯にあたりはするけれど、顎を使って噛めば十分噛み切れる。
    筋の周りのゼラチン質が、舌にネットリからみつきうま味、風味を発していくのが肉を食べてる…、って実感になる。
    生で鉄板の上に乗っかり、自分の好みの焼き加減にて食べられる。
    しかも分厚い鉄板がかなり上出来。
    だから表面、カリカリになる寸前にまでコンガリやける。
    味は塩。
    たったそれだけ。
    肉の脂と塩で十分、肉は美味しく食べれる。
    かなり強めの塩を使って、だからご飯もおいしく感じる。
    脂とまじると甘みさえも感じるように、ソースいらずでオゴチソウ。

    ただブラジル的なる調味料がいくつか揃う。
    中でもニンニクとオニオン使って作ったソースと、タマネギ、パプリカ、ビネガー使って作ったサルサがなんともおいしい。
    チキンガレットの骨を掴んで、ナイフで骨にこびりつく肉をチャチャッとこそげとる。
    サイドのコーンと一緒にあわせて、そこにサルサをタップリのっける。
    余熱がまだある鉄板の上で、それをグルグルかきまぜて温めたものをご飯にのっけてワシワシ食べる。
    酸味、うま味がほどよくバランスとれたピラフを食べてるようで、口の中もスッキリします。
    この店かなりの上出来な店…、肉天国の最高峰のひとつであります、また来よう。



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    国鳥トゥッカーノ
    ブラジルからやってくるコーヒーの麻袋にも、このトゥッカーノの絵が描かれています。
    可愛い絵なので人気の麻袋です。

    フェジョアーダ、牧場で働く人たちのまかないだったと聞きます。
    だから、豚や羊の捨てるような部分が一杯入っているんですよね。
    ブラジルのコーヒー農園に行ったときに農園の方が作ってくださいました。
    シンプルな味付けのお料理が多かったなかで、このお料理は複雑な味だったと記憶しています。

    そのときに聞いた話ですが、ブラジルは胡椒の一大産地であるにもかかわらず、
    毒になると信じられていて、だから食卓に胡椒がなく、あるのは、
    赤唐辛子をオイルに漬け込んだもの(名前を忘れちゃいました)とか。
    本当でしょうか。
    でも、そういえば胡椒は置いていなかったです。

    ちなみに、ブラジル国内消費のコーヒーは、すごくランクが低かったです。
    パーチメントと呼ばれる外の皮(固い)も豆と一緒に焙煎されるのが一般的で、
    スーパーで売られているコーヒーは、それがばれないように、粉になったものばかり。
    豆で売られているのは、逆輸入のイタリアものだったりしていました。
    味も、やはりエグいので、きび砂糖を山ほど入れるのが一般的な飲み方でした。
    これが原因で、糖尿病の人がすごく多いらしいです。
    ブラジルから日本にやってきた人が日本のコーヒーを飲んで
    「コーヒーってこんなにおいしいものだったんだ」と
    言ったという話もあるそうです。
    近年のコーヒー豆の値上がりの一因に、中国をはじめアジアの人たちが飲みだしたから
    と言われますが、そのほかにもブラジルの消費が伸びているのもあるらしいですね。

    よしみんさん / 2011/06/25(Sat) / URL
    ブラジル
    > よしみんさん
    確かにこのお店のカウンターの上にも胡椒はありませんでした。
    かわりに唐辛子。
    なるほど…、って思いました。
    ブラジルのお料理はシンプルな味付けなのに、風味がゆたかで飽きずに食べられるモノが多くてオキニイリ。
    そういえば、南米ってコーヒー文化よりもお茶文化のような気がしました。
    コーヒーは生計をたてるものであって、たのしむものではなかったのかもしれませんね。
    サカキシンイチロウさん / 2011/06/25(Sat) /
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