丸の内にて「パニーノ・ジュスト」…、イタリア的なる朝とする。
一ヶ月ほど前に、池袋ではじめて出会ったパニーノの専門店で、青山に一号店を出してから着々とお店を増やしはじめてる。
丸の内にもあったはず…、とオアゾにやってくるとたしかにあった。
群建つ超高層ビルをつないぐ役目を果たす吹き抜けのアトリウム…、そこに面して作られていて、それがまるでイタリアの駅舎の中のような感じで、なんだかステキ。
店の入口付近には、ここのお店に必ず置かれる生ハムが吊り下げられたショーケースがある…、生唾ゴクリと呑み込む景色。
入口近くのテーブルもらう。
それというのも朝からかなりのにぎわいで、オフィスビルにやってきているスーツ姿のおじさんたちがコーヒー飲んで、時間調節やら打ち合わせやら。
カフェ使いがほとんどで、忙しい割には食事をしている人があまりない。
パニーノの店というよりも、サービス付きのスタバのような使い勝手を、おじさんたちが楽しんでいる。
お店としても、原価の安いコーヒーで朝からこうして稼がせてくれるお客様はありがたいんでしょう。
ただその分、厨房の中のスタッフが手薄でだからパニーノたのむと時間がかかる。
こんな時間帯に面倒な料理をたのんでごめんなさいネ…、って申し訳ない気さえする。
しょうがない。
生ハムを使ったパニーノが7種類ほど。
どれも魅力的に感じる内容で、けれどほとんど全てにトマトが使われている。
ただ1つだけ「レソーレ」っていうレシピがトマトを使わぬ内容で、それに惹かれる。
20ヶ月の熟成をかけた生ハム。
モツァレラチーズにルッコラの葉。
フレッシュバジリコ。
アーティチョークをピュレにして塩とビネガーで味を整えつくったソース。
たのんでしばらくしてやってきた、そのパニーノはお尻半分をパラフィンシートで包まれて、中の具材を惜しげもなく晒してなんとも艶っぽい。
パクリと食べると、口の一杯がにぎやかになる…、その味わいにウットリします。
表面固くて、噛むとムッチリしてくるパニーノ…、ほんのりあったか、トーストされてて表面サックリしていて小麦の香りがおいしい。
ネットリとした生ハムの脂の食感、コクと風味が舌にネロンとからみつく。
脂と混じった塩の味わい、そしてチーズのうま味が混じって口の中で料理ができてるってそんな感覚、なかなかゴージャス。
そこにルッコラとバジルの青い香りが混じって、脂をサラッと拭いとる。
アーティチョークをピュレにしたソースがポッテリ…、ちょっと枝豆みたいな緑の香りと味が濃厚でイタリア気分がたかまるゴチソウ。
夢中でむしゃむしゃ味わって、ダブルエスプレッソをゴクリと飲んでお腹に蓋する。
エスプレッソについてくる小さな包み。
両端をギュギュッと絞ってキャンディー包みにした銀紙を、ピュッとひっぱり開いてみると中にはアーモンド型のチョコレート。
カリッとかじると中にローストしたアーモンド…、コリッと歯切れてビターなチョコと一緒になって口の中を大人の甘さで満たして消える。
いい朝でした…、これから仕事をがんばりましょうと移動する。
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