サカキノホトンブログ近江屋ランチ

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近江屋ランチ

昼、神田淡路町にある「近江屋洋菓子店」にて軽ぅくランチ。

御茶ノ水で朝を食べ、ちょっと歩いたところで朝のたのしい仕事をこなす。
そして軽く打ち合わせ。
テクテク歩いて聖橋の脇から線路沿いに歩いて神田に向かう。
途中に二ヶ所。
大きな空き地に工事囲いができていて、それぞれ整地の真っ最中。
その一ヶ所はつい最近まで大きなビルが建っていた。
１５階建てぐらいのオフィスビルで決して古いビルではなかった。
けれどそれがあっさりなくなって、建築計画の看板みれば２０階を軽く超えた複合ビルに建て代わるコトになってるらしい。
まだ使えるのに建て替える。
確かに東京というコノ街で限りのあるのはビル用地。
その有効利用と活性化って大きなビジネスチャンスなんだろう…、ってそんなコトを思ったりする。
そして昔の風情が消える。
まぁ、それもまたしょうがないかなぁ…、って。
昭和なビルの昭和なお店の長いカウンターの端に座って、さてご飯。

このお店。
ケーキとパンで有名な店。
しかも店内で食べる人のためにドリンクバーが設置されてる。
５２５円というワンコインプライスにて、セルフサービスではあるけれど、ジュースが３種。
アイスティーやホットコーヒー、ココアや紅茶が飲み放題。
しかも何故だか、ボルシチが用意されてて、それも自由に食べられる。
ドリンクバーのジュースとは言え、どれもがフレッシュ。
果物を搾ってそのままガラスのカラフェにタップリ入れて、氷をはったアイスバケットで冷やして並べる。
どれも本物。
だから別にガムシロップが置かれてて、自由にそれで甘味を調節してどうぞ…、という趣向。
今日はみかんとイチゴ、それからフレッシュのレモネード。
オレンジじゃなくミカンというのがなんだかやさしい。
搾ったばかりで濾してもないのでありましょう…、ミカンの繊維がタップリ浮かんでだからマドラーでグルングルンとかき混ぜてからグラスに注ぐ。
飲むとサラッと喉越しのよいミカンの粒々がとてもおいしい。
このジュースだけでもコストパフォーマンス抜群なりぃ！

売ってるパンを二個買って、それとボルシチ。
パンはロールブレッドに卵サラダのサンドイッチと、ハムとチーズを挟んで焼いたクロックムッシュ風の調理パン。
どれも素直で、想像通りの昔ながらの味わいでホッとできます。
何よりココのジュースバーで、一番ビックリするのがボルシチ。
ジャガイモ、ニンジン、タマネギに牛肉のすじ肉がどっさり、タップリ。
スープじゃなくってまさにそれら素材の煮込みという感じ。
それだけで十分お腹が一杯になるほどのボリューム。
トマトとブイヨンだけの味付け。
だからちょっと薄味で、塩と胡椒で自分好みに味をつけつつ食べて行くという、まかないみたいな緩さがちょっと好き。
驚く程の熱々で、カップにタップリ。
欲張りすぎてスープがこぼれて、指と指の間を焼いた。
ちょっと反省、ユックリ味わう。

カウンターのボクの目の前。
厨房の中でリフィル用のボルシチが、グツグツ煮込まれおいしそうな匂いをたててる。
ジュース用のイチゴが冷蔵庫の中から出てくる。
ショートケーキにするには少々、難ありイチゴが中心でけれど十分、そのまま売っても大丈夫げな見事なイチゴがヘタをとられて洗われていく。
なんたる贅沢。

カウンターを覆う白いレースのクロス。
ミッドセンチュリーな意匠の椅子やスタンドライトが当たり前のようにズラッと並ぶ。
天井をみれば大きなランプカバーがいくつも。
カメラを向けて写真を撮ると、なるほどこれはミカンの断面。
洋菓子店のランプカバーになんとふさわしいデザインなの？…、ってそんなコトをウットリ思う。
なんだかゴキゲン。
手をちょっと伸ばして届く程度のこうした贅沢。
ステキだなぁ…、って思ったりする。
空はおんなじ青い空。

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