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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    朝、ひさしぶりに東京に出てきたご機嫌な仲間と一緒に朝ご飯。

    d51a3970.jpegお茶の水の山の上ホテルで和朝食でもとりませんか、と待ち合わせ。
    中央線を御茶ノ水でおり、川の流れのごとき人また人をかきわけながら坂道あがる。

    コノ界隈。
    東京の中でもあまり雰囲気が変わらぬエリア。
    特に表通りからユッタリとした坂道のぼり、標高が上がるにつれて浮世離れ感が募りはじめて、空気が変わる。
    オキニイリ。
    これからの仕事のコトやら人生やらを、たのしく語るにふさわしい場所。
    しかも朝が似合う空間。
    背筋がしゃんと伸びる場でもある。
    ひさしぶり。
    昭和の空気にみたされた、高原リゾートのホテルのロビーみたいな風情のここのロビーで待ち合わせ。
    ロビーを突っ切り白木の引き戸をガラガラっと開け、「おはようございます」って挨拶しながら暖簾をくぐる。
    すると、いらっしゃいませのやさしい声と、やわらかい朝の光に包まれたいつもの景色が、まっているはず。
    だったのだけど、なんといつもの和食堂には鍵がかかって営業している気配もない。
    聞けば新館の洋食堂で洋食、和食の両方を出すようにしたんですよ…、と。

    8450f1fc.jpegなんたる寂しさ。
    客室数が中くらいのこじんまりとしたこのホテル。
    人件費などの経費のコトを考えるなら、朝、営業をする店は一軒で充分なのでありましょう。
    ほとんどの他のホテルもそうしてる。
    今、和食堂を朝から営業できてるホテルって、余程の情熱か余程の数のお客様のそのどちらかに恵まれているほんの一握りのホテルですから。
    経営のコトを考えるなら、しょうがないんだろうなぁ…、と思いはするけどあまりに哀しい。
    ここの朝の和食堂ほどおいしい朝を迎えるに、ほどよい場所は無かったのになぁ。
    少なくとも東京の都心にはかけがえの無い場所だった。
    ご飯に味噌汁、箸さえ置けば和朝食のかわりになる。
    そう言う人もいるけれど、和朝食を心置きなく味わうためには日本の朝にふさわしい風情だったりしつらえだったりがやっぱり欲しい。
    磨き上げられた木のテーブルに背筋の伸びる硬い椅子。
    やわらかな照明と、醤油さしにつまようじ。
    そうした和の風景の代わりに、テーブルクロスにカトラリーに西洋の花。
    ソルタンペパの容器の蓋は磨き上げられピカピカで、さすがにキチンとしているなぁ…、と思いはします。

    44cc3bd5.jpegけれどココには日本の朝の清々しさがない。
    何しろホテルの地下というロケーション。
    湯呑みのへりに宿って光る朝日もなければ、テーブルの上をやさしく照らす障子越しのやわらかな光もどこにもなくて、心が冷める。
    メインダイニングの制服のスタッフの他に、和食堂の制服を着た人も交じって一生懸命かつてのあそこを忘れぬようにとがんばっている。
    ボクらの後に、おなじみであろうお客様が来て、なんだ和食堂はなくなったのか…、って言っている。
    お料理の内容は同じですから…、という従業員の声を制して、ココは和食を食べる雰囲気じゃないから今日は洋朝食にしておくよ…、と。
    食事というのはそういうものなのでありましょう。
    ピクルス皿の上の梅干し、寂しそう。

    089cdf29.jpegしばらく待ってやってきた、和朝食。
    昔のままの食器に昔のままのおかずが並ぶ。
    丁寧につくられた上等なおかずの数々。
    ジリジリ、まだ網の上で焼ける音が聞こえてくるような焼き魚。
    シットリとした玉子焼きに、煮物、おひたし、ちりめん山椒とたしかに味は昔のまんま。
    コックリとした赤味噌の少々、酸味を帯びた味わい。
    濃厚な出汁の香りが最後にススッと鼻をくすぐって、お腹の中を温かにする見事なみそ汁。
    悪くはないし、おいしくはある。
    何事もなかったかのよに、一生懸命ふるまおうとしている努力もわかりもする。
    けれど一つの時代が終った。
    取り返すコトができない大切なモノ。
    もう二度と戻ってくることはないのかなぁ…、と思うとしみじみ哀しい。
    とは言えボクに何することができるのだろう…、ってそう思ったらなおさら哀しく、悔しくなった。
    ゴチソウサマです、青い空。

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    ごめんなさい。
    本日は、有難うございます。
    今、ブログを見て思い出しました。
    お金を支払っていません。
    次回会うまでお貸しください。
    ごめんなさい。
    本当に楽しい食事でした。
    有難うございます。
    問題児(岩手)さん / 2010/02/23(Tue) /
    がははは
    > 問題児(岩手)さん
    大きな貸しです(笑)。
    今日の食事は本当にたのしかった。
    これからのコトをとてもたのしく、真剣に語り合うことができ、うれしく思いました。
    お約束の仕事。
    明日にはメールでお届けできると思います。
    サカキシンイチロウさん / 2010/02/23(Tue) /
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