東京駅で乗り換えをして仕事の場所に向かう朝…、乗り換えついでに朝食をとる。
東京駅の中にグランスタって食関係のお店が集まる商業施設があって、そこに飲食店が6店集まる…、テナント選びにちょっとしたテーマがあって「江戸の味」か「東北の店」。
蕎麦屋や有名シェフのプロデュースした中華料理のお店に混じって、仙台牛たんの利久や山形のアルケッチャーノのシェフが調理指導したお店があったりするのがたのしい。
今ならもっと東北寄りのテナント構成になったんだろうけど、できた時期が震災前。
この全店が朝食メニューを提供してる…、どこのお店のメニューもそれぞれ魅力的なのだけれどボクが一番好きなのは、寿司清ってお店の料理であります。
鯛の胡麻和えを使ったお茶漬け。
鯛の刺身が5枚分。
ムッチリとした粘り気のあるブリブリの鯛。
そのまま醤油をつけて食べてもおいしい切り身を、ネットリとした胡麻ペーストと共に小鉢に入れて出す。
あらかじめ胡麻ペーストで魚をあえてもいいのだろうけど、そうはしてない。
3枚分はほどよく胡麻をまとってる。
けれど2枚はキレイなままで他の切り身の上にそっと、身をよこたえてる。
全部をあえてしまったら、全部が同じ味になる。
それじゃぁ、粋じゃないでしょう…。
食べ手の好みで味をととのえ、一切れ、一切れ、味の変化をたのしめる。
気のきいた配慮がうれしい。
熱々ご飯と熱々の出汁がついてこれをお茶漬けにする。
…、のだけれど、いきなり全部をお茶漬けにするのはいささか忍びなく、まずは一切れ。
胡麻ペーストをほんの少しだけつけてパクリと口に運んだ。
鯛の旨味を胡麻の風味が引き立てる。
あぁ、おいしいとそのムッチリ感を味わってそしてご飯をパクリと食べる。
刺身とご飯の組み合わせって寿司とはまるで違った味わい。
素朴で贅沢、やっぱり旨い。
次は鯛にタップリ胡麻のペーストをつけご飯にのっけてワシっとかきこむ…、胡麻の香りが口いっぱいに広がってご飯の蒸気で温められた鯛の切り身がサクッとほぐれる。
そしていよいよお茶漬けタイム。
まずは一切れ…、胡麻ペーストをあんまりつけずご飯にのっけてアラレと海苔をちらしてそこに熱々出汁をそっと注ぐ。
するとチリっと鯛の切り身に熱が入って、色白さんになっていく。
出汁の香りが強烈で、胡麻の旨みを引き立てる。
ハフっとすかさず、一口食べると鯛の食感の変化に驚く。
中はレアでけれど表面に熱が入って、噛みごたえのある鯛の味わい…、出汁の香りがほんのりついて、けれど鯛の風味はまるで損なわれてない。
アラレがカリパリ、奥歯ではぜてその香ばしさが甘い出汁の風味を豊かにしてくれる。
あとは一気に、残りの2枚全部をご飯の上にのっける。
それから胡麻だれ。
鯛の切り身で拭いとるようにして茶碗にうつし、そこに出汁をタップリ注ぐ。
出汁に胡麻ペーストの色が移ってコッテリ味にしてくれて、サラサラやさしく口に入ってくるのだけれど、その味わいと香りは濃厚。
分量以上にお腹にたまる。
お米を全部お腹に収め、最後に残った出汁を注いで茶碗をゆすぐようにして、全部もれなくお腹に収める。
たのんだ料理は一種類…、なのに全部で5つの違った食べた方できたんだね…、ってなんだか得した気持ちになった、オゴチソウ。
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待ち合わせの時間までを、スタバでちょっと時間をつぶす。
かつてスタバは不便な場所に多かった。
家賃をあまりかけないで、それでもワザワザ来てくれるだけの価値があるからと、街のはずれや裏道なんかに好んでお店を作った。
それが隠れ家っぽい雰囲気を出して、ファンにはむしろありがたかった。
そんな時には駅の周り。
あるいは駅ナカ、駅上なんてスタバらしくない場所の典型だった。
今でも駅の近所にスタバない駅…、例えば四谷の駅のようなところもあるけれど、結構増えた。
今日もそんな駅前の、スタバでぼんやりいたします。
ほうじ茶ソイラテ。
今のブームの飲み物でして、ほうじ茶のひねてくぐもる暗い香りとソイの青い匂いがとてもマッチする。
泡はそれほどなくていいですから、ちょっとぬるめにしてくださいな…、と。
作ってもらってすぐ飲むと、最初はミルクの甘い香りを存分に。
そのうち徐々にほうじ茶の味がやってきて、一度でいろんな飲み物のんでる気持ちになれる。
ティーバッグをずっと中に入れておいても、あんまり苦くならないし。
それにしてもソイで作ってもらったとき。
豆乳ドリンク用の引換プレートを手渡されるのはずっと前からそうだった。
けれど今日。
カップに巻いたスリーブにソイのマークが付いているのにはじめて気づいた…、なるほどこれなら飲んでる時に間違ったりするコトがなくなる。
前からずっとこうだったのか、それともボクが見逃してたのか、新たな発見オモシロイ。
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