朝を寿司清…、東京駅からはじめる朝のオキニイリ。
時間帯がどうさせるのか、今日はのんびり…、好きなテーブルを選んで座れる。
お店の隅っこ…、斜め正面に握り場がきれいに見えるテーブルで、朝からずっと板前さんが二人がかりで仕込みを続ける。
忙しく調理する人ってみんなリズムを持っている…、料理それぞれ、その人それぞれの固有のリズムがあるようで、例えば熟練したケーキ職人はワルツを踊る。
寿司職人は祭り囃が頭の奥でなってるようなにぎやかさ。
まぐろの漬け丼と豚汁のセットをたのむ。
ひさしぶり。
冬の時期には豚汁がおいしく感じてよくたのんでた。
最近、熱々の汁が少々重たくて、それで鯛の出汁かけ茶漬けを重宝してた。
そして春も盛りのこの暖かさ。
不思議とマグロの赤身をおいしく感じる。
キリッとひきしまった旨味にほのかな酸味が口に広がる感じ。
ヒヤッと舌にのっかって軽く粘って貼りつく感じ。
サクッと歯切れる潔い、その食感も体の温度が上がる季節にますますおいしく、いとおしくなる。
ひんやりとしたまぐろの切り身の下にご飯。
ほかほかでちょっとホツホツ。
お寿司屋さんの固めのご飯が、ムッチリとしたマグロの漬けをおいしくさせる。
甘い厚焼き玉子はシットリ。
干し大根の醤油漬けがカリコリ、奥歯を叩いて壊れる音が朝の頭に鳴り響く…、おいしい目覚まし時計のような感じがちょっとオモシロい。
マグロの漬けダレがしみ込んで、醤油色したご飯にわさびをチョコンとのせて、パクッと食べると鼻からキーンと辛味が抜ける。
鼻の中でも目覚まし時計がなる感じ(笑)。
そして豚汁…、まずはズズズっと一口すする。
出汁の香りがいつも以上に強烈にはなから抜けてウットリします。
カツオに雑節、ほんのり酸味があとに残って、味噌の甘味をひきしめる…、たっぷり入った多彩な具材の旨味や風味が溶け込んで、複雑にして魅惑的なるゴチソウの汁。
ゴボウに大根、ニンジン、しいたけ、豚バラ肉がひらひら浮かび、三つ葉が彩り、香りを添える。
具材を箸でつまみ上げ、汁というより煮物を食べてる気持ちを味わう…、なんと中から厚揚げがコロンと出てきてビックリします。
今まで出会ったことがなかったプルンとやさしい味わいにウットリしました、さて移動。
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ここしばらく話題になっていた「宇宙で歌を歌ったらどうなるか?」って実験動画。
Chris Hadfieldさんっていう人が、デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」っていう曲を歌っているモノなんだけれど、いろんな意味で興味深くて貼っております。
まず、上手い!
声に表情があって歌詞のひとつひとつを丁寧に、叙情豊かに歌ってる。
しかもこの歌、1969年リリースで、当時、アポロ11号の月面着陸に世界中が浮かれていたときに、「広い宇宙を目の当たりにして自分の無力をはかなんで、自ら宇宙に漂流していく」トム少佐の物語を歌っている…、というそれを宇宙で歌っているというこのステキ。
しかもこの人、ボクと同い年の53歳。
そしてめでたくつい先程、地球に無事生還されたというコトなりの、オキニイリ。
[6回]
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