東京駅で移動の途中、駅の近所の「よもだそば」って立ち食いそば屋にやってくる。
東京駅から一本外側、東側。
京橋から日本橋にかけての地域の再開発のスピード、規模のスゴイこと。
間もなく日本橋の高島屋の周りは全部、超高層ビルになったりするんだそうであります…、そんな地域の昔ながらの小さな建物。
「よもだそば」。
それにしてもへんてこりんな名前だなぁってずっとココの前を通るたび、思ってた。
なんで「よもだ」?
四方田さんとかって苗字の人がいるからもしかしたらそれが由来か?
と思うも、やっぱり「よもだ」って言葉が気になる。
だって、ボクが生まれて育った松山で「よもだ」って言えば、いいかんげんとか、ふざけているとかって意味の言葉で「そんなよもだをいうたらいかんよ」って使い方をしたりする。
完全否定というわけじゃなく、「でも、あいつって憎めないよな」ってニュアンスがある温かい言葉でもあり、もしかしたらその意味なのか?って、思って店のホームページをみてみたら…。
ここのお店のご主人はなんと松山出身でした。
「よもだ」って言葉が持ってる、遊び心とゆとりを持ったやわらかな人間関係ができればいいな。
そんな気持ちでお店の名前を「よもだ」ってしたんだという。
ひゃーっ、オモシロイ。
こりゃ来なくちゃってやってきて、お店の前をしげしげ見るとそば屋といいつつ「本格インドカレーのお店」と看板まであり、これはなるほど「よもだなお店」(笑)。
入り口横に券売機があり、そこで食券。
前払い。
何にしようか…、と商品名を見てみると個性的なメニューのあれこれ。
ニラの天ぷらっていうのが、人気のようでそれ以外にも、分厚い昆布をあたかも海苔のごとくのっけたモノやら、あれやこれやと。
とろろ昆布と大根おろしをのせた蕎麦があるというので、それをたのんで試してみます。
関東の立ち食いそば屋でとろろ昆布があるというのが、よもだ的!
ここの出汁…、スゴイです。
鰹節の香りがプーンと漂って、それ以外にも昆布や雑節、海のうま味がドッシリしてる。
とろろ昆布の味が混じっても…。
大根おろしの香りが一緒に口に入ってもそのおいしさは揺るぎない。
とろろ昆布と大根おろしの組み合わせって意外なようで互いの食感、味をひきたて旨い。
麺もゴリッと力強くて風味も強めで、ドッシリとした出汁にぴったり。
こりゃ、旨い。
ごぼうの太さをそのままいかした天ぷらも歯ごたえザクッと食物繊維を味わうゴチソウ。
ゲソの天ぷらや生姜のかき揚げと、どれもみてるとおいしそう…、また来なくちゃって思いながらズルズルハフハフ、オキニイリ。
1F部分に厨房があり、立ち食いカウンターがあるお店。
地下には小さなテーブルと椅子が置かれたフロアーがあり、剥き出しパイプにムードたっぷりの薄暗照明、壁にはアートっぽさをムンムンさせる壁画があってまるでクラブのような雰囲気。
オモシロイです…、このお店。
テーブルの上に用意されてる薬味は七味唐辛子だけ…、ところがこれがビリッと辛くて胡麻の香りが最小限という出汁や麺を邪魔せずただただ純粋な辛味をたのしむ、自分の役割を熟知したモノ。
シッカリしてると思ったりする。
ところでこの店…、「らーそば」っていう商品を売出中で、ラーメンの麺を蕎麦のつゆで食べるというモノ。
姫路名物の「まねきのそば」のような感じか?
次は試してみましょうと思いもしました、よもだ気分で次の仕事に向かいます。
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