ひさしぶりにホテルのバフェで朝としました。
「庭のホテル」というホテル。
水道橋の御茶ノ水寄り。
周辺にはオフィスビルが並んでて、およそホテルがありそうに思えぬ場所に数年前にできたばかりでありまして、気になっていた。
庭のホテルという名前。
もともと旅館があった場所で、同じ敷地の中に東急ステイっていう滞在型の別のホテルが建っていて、建物だけを遠くから見るとまるで高級マンションが二棟並んで建ってるようにみえる風情。
なのに日本庭園の中にはいってくようなアプローチをみるとまるで旅館のようで、一体、どんなホテルなんだろう…、って。
オープン半年にして、いきなりミシュランのホテル部門に載ったりもした。
そして先日。
「ここの朝食はとても気持ちがいいですよ」と、書き込みもらって後押しされた。
かつて「山の上ホテル」の朝が大好きで、けれど2年ほど前にそこが台無しになり、会社の近所で気持ちいいホテルの朝食がとれるところがあればいいのに…、って思ってた。
たしかに空間、気持ちいい…、庭の緑に囲まれて、まるで軽井沢みたいな高原リゾートのホテルレストランにやってきたような気持ちがします。
広い通路にユッタリしたテーブル、座り心地の良い椅子と、飾りッ気のない客席ホールの隅々に朝日が注いでしかも木々の緑がやさしい影を落としてくれる。
その客席の真中にバフェカウンターが設けられてて、程よき料理が程よき分量並んでる。
サラダ野菜…、ハーブ野菜が中心で、ニンジン、セロリやパプリカと葉っぱ以外の野菜が種類豊富なところをいいなと思う。
生ハム、サラミにスモークサーモン…、朝を軽くすませる人にはサラダコーナーだけで十分、満足できる品揃え。
ドレッシングは全部で3種、それに塩とオリーブオイル。
温かい料理もそこそこ充実していてベーコン、ハムにソーセージ、ハッシュブラウン、それから春の野菜のラタトゥイユ、クロワッサンにパン・オ・ショコラとパンも充実。
野菜のスープがあるのがボクは気に入った。
白いんげん豆がゴロゴロ入ったスープ。
トマトにパプリカ、キャベツにニンジン、ベーコンと具沢山にてそれにバジルペーストとオリーブオイルが自由に使えるようになってる。
パルミジャーノがあれば完璧。
けれどやさしい味わいと、野菜のうま味が朝の体に染み入る感じ。
バフェの料理にはアツアツ感が足りないことがほとんどで、だからこうしてスープでもてなす…、いいなと思った。
それから一品。
卵料理を好みでたのんで作ってもらえる。
目玉焼きかスクランブル、或いはオムレツ。
迷わずオムレツ選んで待ちます。
バフェのカウンターで作ってくれるところは結構あるけれど、そのために設備を持つより厨房の中で作って熱々をもってくる。
悪くない工夫って思った。
やってきたのは見事な形の見事なオムレツ。
中までキッチリ焼けていて、けれどフンワリ、しっとり感を失わない。
ただケチャップが袋に入ったモノなのが、ちょっと残念。
お皿をもってバフェのところまで行ってベーコン3枚もらって彩りつける…、フルフルフワフワフックラをフォークですくって味わうシアワセ。
そうそう、和食コーナーも小さいながら設けられてて、そこにはご飯。
漬物や味付け海苔が置かれてて、メインはイワシ。
太ったイワシの醤油煮で、それとキャラブキご飯にのっけて、日本の朝を満喫します。
和朝食がなくてもこうして、ご飯に汁が揃えばなんとか気持ちがなごむ。
それにしてもこのホテル。
外国人のお客様が多いようで、しかもほとんどの人が個人旅行で利用しているみたい。
決して知名度の高いホテルじゃないのにね…。
ミシュランガイドに載ったというのが大きかったのかもしれないけれど、でも個人がこうしてやってくる。
インターネットがあればこそ…、って思いもします。
たまたま隣に座ってた、ドイツから来たって夫婦にどうでした?って聞いてみたらば、とても良かった。
西洋人の自分たちにはホテル的な施設はとてもありがたく同時に日本の旅館のようなムードもあって「自分たちは今、日本にいるんだ」ってどんな瞬間にも思えるところが良かったと。
国に帰ったら友人に、東京にきたら絶対ココに泊まりなさいって薦めるつもりとも言っていて、日本でよりも海外で有名になるホテルがあってもいいのかもね。
それが今の東京という街の魅力のひとつだろうって思いもしました、オモシロイ。
関連ランキング:旅館 | 水道橋駅、神保町駅、九段下駅
[14回]
PR