サカキノホトンブログ蜆汁

S	M	T	W	T	F	S
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30

蜆汁

昼を近所ですることにする…、今日はちょっとぼんやり、ユックリ。

新宿通りに面したビルの２階「天春」という天ぷらの店。
四番町に住んでたときには歩いてわざわざよくやってきていた…、歩いて３分程度の場所に移ってきてから一度来たかなぁ。
近くにあるといつでもこれると思ってちょっとご無沙汰してた、ひさしぶり。
それにしても空が青い…、昨日吹いた強い風で空気がまるっと入れ替わったように感じる。軽くて明るく、しかも涼しい今日の昼。

ランチ天丼を選んでたのむ。

天ぷら鍋が置かれた白木のカウンター…、カラコロ、油の中で天ぷら衣の水気が爆ぜる音と一緒に、おいしい油の香りがしてくる。
揚がって天ぷらをバッタにのせて、厨房の中に一旦戻しお待たせしましたとやってくるのがこの一品…、ご飯は軽めにしてもらいます。
甘みひかえめのスッキリとしたタレがうっすら、素材の持味がひきたつ仕上がり。
エビにキス、それからイカのかき揚げとどれもフックラ…、天ぷらって油で揚げる料理なのに、実は衣でくるんで蒸して仕上げたような味わい。オゴチソウ。

そしてここの名物料理の蜆汁。昔、ここによく通っていた理由はこれで、大きなお椀にどっさり山盛りに蜆タップリ。

何個くらい入ってるんだろう。
１００個？２００個？…、いつも最初は一個、ニ個って数えながら食べるんだけど途中であっさりギブアップ。その結論は先送り（笑）。
ボクが生まれてはじめて蜆の汁にであったのはとんかつの店で、そのとき、こんな小さな貝の身を食べるべきかどうかかなり迷って、周りをみるとほとんどみんなが食べずに汁だけ飲んでいた。
そうするコトが粋なことだとずっと思っていたんだけれど、ココのこれには空の木鉢がついてくる。殻をそこに入れてよねってことなんだろうと、指で摘んで中身を食べて、チロリチリリと殻を木鉢に放り込む音と一緒に無心に食べる。

身そのものは旨味を汁に吐き出して、ムッチュリとした食感だけを味わう汁で、それもまたよし、時間をじっくりかけて味わう。
これで今夜もおいしく酒が飲めるだろう…、って肝臓よろこぶ、オキニイリ。

実はランチの天丼には漬物と汁がついてくるんだけど、汁の代わりに蜆汁。
だからでしょうね、サービスですってメロンが食後にやってくるのもウレシクてしかもそれが甘くてジューシー。
これからちょくちょく顔を出させていただきますと、ゴチソウサマといたします。

天春四谷店

関連ランキング：天ぷら | 四谷三丁目駅、曙橋駅、新宿御苑前駅

[4回]