そして夜を四谷三丁目にある「尾張屋」に来る。
東京にあって珍しい「きしめん」を売り物にしたお店で他にも、蕎麦にうどんにと多彩な麺が揃ってる。
それらそれぞれがすべて自家製麺というのも気合が入ってて、なのにお店の外観はぼんやりしていてあんまりやる気が溢れていない。
自然体とでもいいますか…、張り切り過ぎないところがこういう好立地にて長続きする商売をする秘訣なのかと思ったりする、今日もお店に入るとボクとあとひとりだけののんびりさ。
味噌煮込みきしめんというのがオキニイリ。
取っ手のついた鉄鍋で煮込んだきしめん。
はじめて注文するときは、かなりドキドキしたものです。
だってデリケートそうな薄い平打麺を煮込んでどうなるんだろう?って思って、たのんでみたら、もうビックリ。
出来上がった直後はペロンとハリがあり、すするとツルンとたしかにきしめん。
鉄鍋の中でずっと保温されてて、だからどんどん麺に熱が入っていく。
するとムッチリ。
唇の間をすりぬける感覚も、なまめかしくなる。
その食感の変化がたのしくたまにこうして食べたくなります。
昼はあれほどあったかくって、なのに夜に入るとブルッと寒い。
風も強くてまさに煮込みきしめん日和。
せっかくだからエビの天ぷら一本のっけてもらって注文。
麺のお店の天ぷらは、衣がポッテリ、若干分厚く、しかもココのはチリチリ花が咲いたように揚がってる。
油の香りも華やかで汁にコクが移っていくのもオゴチソウ。
きしめんの上のどっかとのった天ぷらの先っぽだけを味噌出汁につけ、それをすかさず引き上げてご飯の上にそっと置く。
即席天丼のようになり、カプリと食べるとエビがプチュンと歯切れてご飯と一緒に口の中へと入ってくるのが、またおいしくて今日は得した気持ちになった。
麺は比較的少なめで、野菜がタップリ。
白菜、にんじん、ゴボウにネギ、ほうれん草と野菜がタップリ、細切りにした油揚げとえのきに鶏肉と具材が豊富で鍋を食べてるみたいな雰囲気。
だからご飯が一緒についてやってきて、その両方でちょうどお腹が満たされるようになっている。
みそ味スープがまた極上で、八丁味噌と関東風の麦味噌をほどよくあわせてコクに甘みに酸味がキレイにバランス取った、飲み始めるととまらぬ旨さ。
好きであります…、オキニイリ。
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ところで最近、ふつふつと湧いている「動画撮りたい熱」に油を注ぐような動画を一本、発見しました…、スゴイでござんす、ビックリです。
いくつものカメラを並べて、同時に動画を収録しそれを編集することでストップモーションさせた被写体の周りだけをグリグリ動かす…、映画のマトリックスで多用された「バレットタイム(Bullet-Time)」っていう撮影方法。
それを「Go-Pro」って小型で安価な機材だけで作っちゃったという動画。
キャーッであります…、普通のコトがビックリするほどかっこよく、例えば料理を作っているシェフを撮った動画なんて惚れ惚れモノにて、ちょっとドキドキ憧れますです、オキニナリ。
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