朝を家の近所のオキニイリカフェ、グレースにくる。
ずっと長らく、昭和スタイルの喫茶店として営業していた。
四谷三丁目の今の場所に引っ越して、一番ウレシイ!って思ったのが、この店と出会ったコト。
なんら変わったところがあるわけでなく、けれどひとつひとつがしっかりしてて、しかもとっても懐かしくって。
特に朝の定食メニューが豊富で、それでかなりの頻度で通ってた。
けれど3ヶ月ほど前に改装し、喫茶店からモダンなカフェ風の店に舵取りをした。
明るく清潔、今風で、決して悪くはないのだけれど、やっぱり前のお店の方がボクは好きだなぁ…。
とは言えお店の人は昔のまんまであります。
笑顔もまんま。
明るい「おはようございます」も昔のまんまで、だからたまにやってくる。
お客様も昔のまんまで、今日も近所のおばさまたちが朝からおしゃべりしながら、サンドイッチをぱくついていた。
最近、あの人を見かけないけどどうしたの?
その人だったら今、船旅の最中ですよ。
あら、良かったは、心配だったのとこうした人間関係があると安心だなぁ…、ってニッコリします。
そのおばさまの1人がボクを何度か前に見かけたらしく、「あら、おひさしぶり」って挨拶された…、なんだかステキな朝のコト。
改装前にオキニイリだったのがハムエッグがメインの朝の定食。
けれど残念、改装してからそれはメニューから消えてしまった。
和食系の料理は唯一、納豆定食があるだけでサンドイッチやトーストなどの洋風セットがほとんどになってしまった。
しかも唯一の納豆定食。
納豆にご飯、それに1個、生卵がつく。
生玉子が食べれぬボクには縁のないメニューだな…、って思っていたら、改装後の忙しさもやっと落ち着いて来たのでしょう。
その生卵を目玉焼きにしてもらうことができるようになっていた。
お願いしました。
黄身まで焼いてね…、って言ったらお店のおねぇさん。
待ってましたとばかりに「いつものようにですね」って言う。
ええ、そのようにというと厨房の中から玉子が焼ける甘くて切ない香りが漂ってくる。
見事であります。
ひっくり返さず蒸し焼きにして、白身の端はガリガリ茶色に焼けていて、黄身はシットリ中まで熱は入っているけど乾いてはない。
ネットリとした黄身独特の食感と、甘みを感じる。
プルンと白身のなめらかと、サクサク、焦げた白身がカリッと香ばしく醤油をかけて食べると焼けた香りが一層際立っていく…、なんてステキななつかしさ。
小粒の納豆、味付け卵にご飯の上にはふりかけパラリ。
味噌がしっかり溶け込んだ出汁の風味がドッシリとした、それでご飯のオカズになりそうなここ独特の味噌汁も昔のまんまでニッコリなります。
アイスオレを最後にもらい、あぁ、よかったなぁ…。
お店が新しくなっても中身はかわらない…、今までのお客様の気持ちを裏切ることなく新しくなるってステキだなぁって思ったりした、さて、仕事。
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