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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    夜を近所のゴキゲンご夫妻と一緒にワイン。「ガッロ四谷」というお店。



    入り口に鳥の置物。お香ならぬ蚊取り線香の香りただよう…、これをちょっとリゾートっぽいと解釈すればなかなかおしゃれ(笑)。
    階段をあがって向かう二階の客席に、ドアがないので蚊取り線香がなければ蚊が上に上がり放題なのでしょう。
    結構、はやっているようでお店は平日の夜というのにかなりニギヤカ。
    かつてゴーゴーカレー、その前には大戸屋のあったところで、どちらも不人気だったのにやり方かえればお客様を集めることはできるんだなぁ…、って。



    ひとつはたのしいワインが安い値段で揃っているというコトがある。特に2000円代のスペイン、イタリアのワインが豊富で選ぶたのしみを味わえる。
    スキッと軽い白ワインをキリッと冷やしてのましてください…、と。
    イタリアワインを開けて味わう。
    アミューズがわりに茶碗蒸し。鶏の出汁に玉子にフォアグラ。トゥルンとなめらかに仕上げたところにトリュフを乗せて味わう趣向。お腹にやさしく、香りがよくてワインをおいしくしてくれる。
    ハーブ野菜をタップリ使ったサラダを食べて、お腹の準備がたのしく整う。



    夏においしい料理をいくつか揃えてみました…、と、それで例えば豆腐の料理。
    青唐辛子をピュレにして、味噌とあわせて厚揚げにタップリのっけてこんがり焼いた、夏の厚揚げ。
    ビリッと爽快に突き抜けるような青唐辛子の辛味がおいしく、シッカリとした生地の豆腐と相性抜群。
    せっかくですからと、青唐辛子のピュレをもらってそれだけ舐めると、青い香りが鮮やかで白いワインを甘くする。

    地鶏の料理とワインがおいしい店というのが売り物で、鶏の料理をあれこれと。



    レバーペーストをたのんでみれば、厚切りにしたバゲットにこれでもかってタップリ盛ってやってくる。
    胡椒もタップリほどこされていて、鉄の香りと血の匂い…、つまりおいしいレバーの香りが口いっぱいに広がって、胡椒が砕けてビリリと辛味を香りがはじける。
    体の中にエネルギーが満ちてく感じがアリガタイ。
    知覧の地鶏。
    表面だけを焼ききって刺身にひいたもも肉、胸肉。生姜醤油、あるいは青等がらいのピュレをのっけて味わうと、鶏の旨みが口に広がる。コリコリとしたもも肉の皮に、シットリとしたむな肉と場所が変わると味わう変わる。鶏の力をたのしんだ。



    イタリア料理が得意なシェフ。
    だからメニューもイタリアンレストランの作り方をなぞってて、例えばフリットって項目があって、そこにはから揚げだとかが分類されてる。
    確かに揚げた料理はフリット(笑)。
    まずはオキニイリのせんざんき。松山にいたころ父がやってた日本料理の店でもから揚げをせんざんきと呼んでいた。醤油と生姜、日本酒などを使った旨み液に漬け込み、それにカタクリ果たしてサックリ揚げる。懐かし味。
    軟骨付きのヤゲンをフックラとした衣をまとわせ揚げたフリットもコリコリ旨い。



    先日きたとき、感心した鶏肉を使ったミラノ風カツレツは夏はお休み。
    かわりに「トリティンボッカ」って料理をたのむ。
    サルティンボッカっていう、仔牛肉を薄く伸ばし生ハムをのせ、セージの香りをそえて焼き上げた料理があって、仔牛の代わりに鶏胸肉を使って作った料理がこれ。
    さっぱりとしたむな肉に生ハムの旨みが混じって、なかなか旨い。
    考えてみれば仔牛の肉の食感、味わいと鶏胸肉の方向性はちょっと似ていて、こういう料理にピッタリしているのでありましょう。



    炭で焼き上げた焼き鳥あれこれ。
    いい鶏肉を炭でこうして焼きあげると、おいしくなるんだなぁ…、としんみり。紅とんなんかでオキニイリのササミの紫蘇焼きやわさび焼きだって、次元の違うフックラとした仕上がりで、お腹よろこぶ、たのしいディナー。
    酒もすすんで、なんと4人で3本ボトルがなくなっちゃった…、それもまたよし。いい夜のコト…、またいつか。


    関連ランキング:焼き鳥 | 四谷三丁目駅曙橋駅信濃町駅

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