郊外にでて仕事をする午後、予定よりも一本早い電車に飛び乗り、早く到着。
出迎えの時間までを、お茶でも飲んで潰しましょう…、と思って探すも店がなかなか見つからず、ヴィドフランスがあったっきり。
駅前にかつては必ず喫茶店があったもの。
今ではそれも壊滅状態。
大きな駅の前にはドトール。
あるいはスタバのようなお店。
それが無理でもミスタードーナツみたいなお店が、かつての喫茶店の代わりを果たす。
けれどそうしたファストフードのお店も出せぬ、小さな駅。
ベーカリーを兼ねたお店が、それでも集客できるからかもしれません。
パンの売り場のかたわらにカフェが併設。
そこでお茶だけと思いもしたけど、せっかくだからパンも一緒に(笑)。
だって、カフェに入るにもパンの売り場を通らなくっちゃいけないんだもの…。
焼きたてのパンの香りは凶暴で「食べろ」と言ってるように感じる、それでまずはパンを買う。
パリっぽいブロンジェリでもなく、ハイカラなベーカリーでもなくパン屋さん。
アンパンだとかカレーパン、クリームパンが姿を変えてちょっとオシャレに装っているにもかかわらずお店の名前は「ヴィドフランス」。
つまり「フランス的なる生活」だから、ちょっと笑った。
アンパンやカレーパンがあるパリの生活ならしてみたい、なんだかちょっとオモシロイ。
ウィンナさんがフックラとした甘めの生地でくるまれた調理パン。
コンガリ表面やけていて、かじるとムチョンともっちりしているクリームパンの外側みたいなパン生地にチーズがくわわりますますお餅な感じが深まる。
甘めのケチャップ、プチュンと歯ぎれるソーセージ。
ピザな感じがしもするけれど、やっぱりコレは日本の料理。
日本の朝にぴったりしそうな味わいで、これはこれにておいしく思う。
カランとグラスに当たる氷の音も涼しいアイスティー…、ニッコリしながらの飲み干してさてさてそろそろ仕事の時間となりました。
仕事を終えて、四谷三丁目に戻ってそれから晩ご飯。
杉大門通りという、新宿通りから櫛状に通った路地のひとつの通り…、飲食店がギッシリ並んだおいしい通りに面したお店。
「まるいち」ってラーメン屋さんに来たくて来ます。
それというのもこの店でとうとう冷やし中華がはじまりましたよ…、ってFacebookで教えてもらった。
ここの冷やし中華は典型的なる冷やし中華で食べる価値ありって言われてそれで。
お店の外の看板に確かに「冷やし中華をはじめました」と貼り紙がある。
勇んでお店に入ります。
まだこの店としては宵の口だったのか、お客様はボクひとり。
親父さんに「冷やし中華を作って下さい」。
そう言うと、ただただひたすら手が動く。
麺を茹で茹で上がるまでに具材を切ります。
チャーシュー、キュウリ、薄焼き玉子。
茹で上がった麺を冷水でザブザブ洗って水気を切って、お皿に盛って具材を貼ります。
切った素材の他にもわかめや茹でモヤシ、メンマをたっぷり乗っけてタレをザブっとかける…、お皿を含めてこれらすべてが冷蔵庫の中で冷やされていて、だから何度も冷蔵庫の扉をあけてはしめてを繰り返す。
ラーメンなんかに比べてスゴく手間がかかってできるコレ。
サンドイッチに似た複雑で、手間をたっぷりかけて作った冷やし中華はまずうつくしい。
ズルンとたぐるとスルンと口にとびこんでくる麺はなめらか。
それと一緒に酸味がキリッと凛々しくて、ほんの少しの甘みを帯びたタレがスキッと後口が良い。
涼しい味…、とでもいいますか。
具材のひとつひとつが十分で、しかもにぎやか。
特にチャーシューの醤油風味でしっかり豚のうま味があって、けれど脂っこくない味わいにウットリしました。
たしかに典型的なる普通のレシピで、普通においしい普通の冷やし中華というのにニッコリしました…、食べてたちまちオキニイリ。
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