丸の内でちょっとお茶をと、パティスリー・サダハル・アオキ。
正式名称はパティスリー・サダハル・アオキ・パリ…、パリが付くかつかぬかで有難味が増すようでいて、同時に気恥ずかしさを感じてしまうオジサン2人で肩身を狭めヒッソリと(笑)。
冷たい抹茶ラテをたのんだ…、この店の抹茶系の飲み物はみんな最初から甘くできていますって、お店の人がいちいち注文のたびに確認してる。
お菓子用の最初から砂糖を含んだ抹茶パウダーを使って作る。
つまりコレは飲むお菓子というコトなんでしょう…、抹茶の香りや苦味は最小限でほのかにミルクの風味と仄かなバニラの香りが特徴的なスイーツ世界を作り出してる。
「パリの抹茶」な感じがします、オサレなり。
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仕事が四ツ谷で終わって、そのまま歩いてお腹をすかす…、6時ちょっと前の時間でなのにこんなに空が明るい。
明るいけれど、ところどころに灯がともってる…、夜の気配がすぐそこまでやってきている、まさにこれが「火灯し頃(ひともしごろ)」って言葉がピッタリする時間。
これからどんどん日が長くなり、春から夏へと一直線へ向かっていくんだろうなぁ…、って思ってニッコリ、その実感だけでなんだか元気になってく。
ひっそり佇む名店があり、花屋に季節の花がならんでいる街角のある街に住むシアワセをしんみり感じるコトができるってステキだなぁ…、って思ったりする。
尾張屋に来る。
表からみると一日、やってるんだかやってないんだかわからぬお店。
大きな看板に、夜も明かりは付くことがなくショーケースの前の覆いがあるかないか。
火灯し頃からは中に明かりがつくのが合図かなぁ…。
ずっとやる気がないのかと思っていたけれど知ってる人にだけ来てもらえばいい。
そんなのんびりした店だって後でわかった。
悪くない。
さてカツ丼をたのんで食べる。
尾張屋って名前のとおり売り物はきしめん。
自家製の麺がツルンとすべすべでしかもモッチリして上等。
けれどここのカツ丼が、ボクの好みでおいしんですネ。
フカフカのカツ。
ロースの脂をキレイにとって、容赦なくジャガードかけて筋を切った肉。
厚めの衣。
ちょっと大きめのパン粉がギッシリはりついて、サクッと揚げたところをタレで強めに煮こむ。
だから衣がシットリとして、フワフワ、ふっかり。
まい泉のかつサンドの中のカツで作ったみたいな味わいのカツが、どこを食べてもやわらかでタレをタップリ吸っておいしい。
甘辛出汁の味も好みで、具材は玉ねぎ、そして玉子と極めてシンプル…、必要なものはすべてあり、余計なものはなにも加えぬ潔さがとてもウレシイ、オゴチソウ。
固めのご飯…、濃い目の煮汁をほんの少々、ご飯の表面がタレに染まる程度の量だけかけられていて、だから上はタレ味ご飯、下の方はすっかり白いご飯という、二段重ねで味わい二層。
関西風の出汁はザブザブつゆだくがいい。
けれど江戸前風のちょっと天丼の丼タレみたいな味のタレはほんの少量。
ご飯が色づく程度がおいしい…、昆布と豆腐の味噌汁も出汁がしっかりきいていて、分量以上の満足感じる。
そっと出された伝票に「たまごかため」と書かれているのににっこりしました…、ボク仕様。
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