今日は素晴らしい集いを六本木にて。
大学時代、ちょっと変わった英語の授業を受けていました。
必修科目でもなく選択科目。
すべての授業が英語で行われ毎クラス、膨大な量の課題がでてそれを次の授業までにキッチリこなす。
その上で、授業では自分の意見を発表しそれに対してみんなが意見を交換しあう…、しかもそれらすべてが英語でなくてはならないという、まるでアメリカの大学の授業のような手法のクラス。
その授業を担当していた先生が今年の春に叙勲され、そのお祝いをかねてみんなでひさしぶりに会いませんかと、今日の集いとなったワケです。
そのクラスのメンバーの紹介で、六本木ヒルズの上層階にあるクラブレストランが使えるという。
その中国料理レストランの個室をもらってめでたき宴。
六本木ヒルズのオフィスタワーのワンフロアを全部使って7軒のレストランが配置されてる。
モダンなデザイン。
インテリア。
コンランショップの中で食事をしているみたいなほどよいリュクスな気持ちになれる。
おもてなしとか、こうしためでたい集いにはピッタリな場所。
昼というので飲茶がメインのコースをいただく。
本当は、昼は飲茶食べ放題っていう趣向なんだけど、おそらく話がつきず、メニューを選ぶコトも面倒になるんじゃないかとお店におまかせしたコースにした。
まずは前菜の盛り合わせがでて、そして飲茶を数種類。
春巻、エビとニラの焼き饅頭に大根餅。
バリッと揚がった春巻きの皮。
中からトロンと野菜やキノコをあんかけ炒めにしたモノがタップリ入って、唇を焼く。
アチチとそこでジュワッと泡の飲み物を飲み、口を潤し次へ次へと箸をすすめる。
セイロ一杯のフカヒレ餃子。
皮をキレイに寄せ集め、まるで金魚のヒレのごときの繊細にうっとりしながらハフっと味わう。
ワンタンスープ。
エビのすり身がミッチリ詰まったひらひらとした、まさに雲。
れんげですくってツルンと口に含んだ途端にスープがピチッと周りに跳ねる。
それはまるで金魚がポイの上で飛び跳ね、しぶきを散らすような感覚。
スベスベ。
皮はやわらかで、噛むとプルンとエビのすり身が弾ける感じ。
普通こうしたワンタンスープって、澄んだ醤油のスープで食べる。
けれどココは鶏スープ。
白濁していてドッシリうま味を感じるスープで、お腹の中から体に向かって滋養が流れこむ感じ。
北京ダックをひと切れずつ。
この料理を食べるたびに中国人って食べる物に対して、なんて貪欲なんだろう…、って感心します。
一羽まるごと油をかけて焼きながら、食べる部分は皮だけというなんたる贅沢。
確かにパリパリに焼けた鶏の皮はおいしい。
けれどそれだけ…、それ以外のところは食卓に出さぬ贅沢。
しかもなるべく薄く削ぎ切り、肉をつけぬようにする、ムダを恐れぬ贅沢と、ムダをたのしむ奢りの真ん中。
神を恐れぬ贅沢料理の代表でしょう。
ただ、これが好きか?というと、自分からすすんで食べようとはあまり思わぬ。
祝い料理として食べる。
あるいは北京ダックがある食卓がステキに思えてそれでたのんで食べたりもする…、皮でくるんでネギやキュウリと一緒に食べると、何が一番おいしいか?って、案外それが味噌だったりしたりするのがまたオモシロイ。
メインディッシュを3種類ほど。
チンジャオロースー、酢豚に貝とエビのチリソース煮。
ほんの少しずつをみんなで分け合う。
中国料理は同じものをみんなでこうして分け合うたのしさが、魅力的にてこうした宴席料理にピッタリ。
チャーハンでしめ、杏仁豆腐とマンゴープリンでお腹に蓋する。
それにしても会話は尽きぬ。
30年の年月でみんな自分の道を歩んで、学生の頃には思いもしなかったようなキャリアを作って活躍しててスゴイなぁ…、って。
けれど食事をしながら話のハナが咲いてくると、なんだか昔のみんなにもどっていくような、そんなステキにニッコリとなる。
ちなみにボクらが集まるキッカケを作ってくれたその授業。
そして先生に教わったこと。
それは「人の話を興味深く聞く大切」と「自分の考えを正しく伝える誠心誠意」。
それに「自分が信じたコトをまっすぐし続けるコト」。
みんなそれを守ったから、この年になるまでたのしく生きてこれました…、って。
そう先生に感謝する。
その先生、いまだに現役…、世界の人に誇りをもって自分の考えるコトを伝えるコトができる日本人をひとりでも多くつくるためにと一生懸命。
ただひたすらに一生懸命がんばる勇気をもらったような、そんな会食、また会いましょうといって分かれる、また会おう!
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